トルクメニスタンビザを申請した後は、しばらくウズベキスタンの主要都市を観光して来ようと思います。

で、とりあえず古代都市のサマルカンドやブハラ方面に行ってこようと思うのですが、その際、タシケントから出ている高速鉄道を利用すると便利です。

そう、ガタゴト進む単なる長距離列車ではなく、高速鉄道です。

ウズベキスタンには主要都市間をスパッと移動できる、アフラシャブ(Afrosiyob)号という高速鉄道が走っているのです。

今回はそんなウズベキスタン高速鉄道のチケット購入から乗り方などの紹介記事です。

 

 

チケットの買い方

旅行代理店を通すなど、チケットを手に入れる方法はいろいろありそうですが、バックパッカーなら直接鉄道会社から買うでしょう。

ということでまずは駅に行きましょう。

 

タシケント駅。

旧ソ連圏では、主要鉄道駅をヴァグザールって言い方することが多いんですが、ウズベクではVOKZALってスペルですね。

Stationとか言ってもほとんど通じないので注意してください。

 

タシケント駅の場合、先ほどの駅校舎の東側にある市バスのターミナルみたいになってる場所の、線路を横断する高架の登り口辺りにチケット売り場があります。

上の写真の奥、KASSALARIって書いてある建物。

 

中は撮影禁止なので写真撮れなかったですが、簡単な荷物検査の後窓口に行き、行き先を告げ、出発時間などを確認してチケットを購入します。

引田天功みたいな凄い髪型している駅員さんでしたが、片言の英語が通じました。

長距離鉄道には他にも特急じゃないものや寝台もありますが、

アフラシャブ!

って言っておけば大丈夫です。

 

なお、チケットは購入する駅だけでなく、他の駅から発着する列車のものも買うことができるので、日程が決まっている人は一気に買ってしまってもよいかもしれません。

 

参考までに、駅と宿が集中する旧市街地がかなり離れているサマルカンドには、市街地側にもチケット売り場があります。

 

場所はここら辺。

maps.meだとTicket〜って名前で出てきます。

 

チケットはこんな感じ。

事前に出発時刻、車両番号、座席番号を確認しておきましょう。

 

また、こちらのサイトでだいたいの発着時間やスケジュールを検索できるようになっているようです。

 

 

いざアフラシャブ号へ乗車

たぶん、駅舎に入る少し前と、入口の2箇所でチケット検査と手荷物検査があると思います。

日本人だからかあまり細かいチェックはされなかった印象です。

その後、駅舎に入ったあと、更に駅員さんにチケットのチェックをしてもらい、チケットの裏にスタンプを押してもらいます。

後は出発まで待つだけです。

電光掲示板や駅員さんに確認し、どのプラットフォームに車両が来るか確認しておきましょう。

 

列車には割と早めに乗車できます。

検査などで並ぶ時間なども考慮して、40分前くらい駅に着くように行った方がいいかもしれません。

 

列車が到着すると一斉に乗り込みます。

 

おお、超綺麗!

エアコンも寒いくらいガンガン効いてるし。

アフラシャブ号はスペインの企業がつくったものらしく、デザインも西洋風です。

荷物類は、車両の橋にある棚に置くことができます。

 

前後のイスの間隔がとても広いです。

飛行機のエコノミークラスの座席よりか全然余裕がある感じ。

日本の新幹線と同じくらいでしょうかね。

 

座席の間に充電プラグもついてます。

 

びっくりしたのが、お茶とお菓子が無料で配られること。

お菓子のクッキーは甘くて美味しかったです。

お茶はお代わりできます。

その他のものが欲しい場合、売り子から買うことができます。

 

あ、あと見てください、このテーブルの縁の部分。

滑り止めみたいになっていて、こんな点からも繊細な心遣いが感じられます。

 

天井からぶら下がっているモニターには、現在地や速度、気温などの情報が表示されていました。

ハイテクです。

走っている最中の揺れも酷くなく、走行音も静かです。

 

料金・所要時間など

僕が利用した区間のアフラシャブ号のチケット代金と移動にかかった時間はこんな感じでした。

支払いは現地通貨のスム払いです。

 

タシケント→サマルカンド

料金: 60,000スム(約1,703円、闇レート換算で約851円)

所要: 約2時間

 

サマルカンド→ブハラ

料金: 52,000スム(約1,476円、闇レート換算で約738円)

所要: 約1時間半

 

ブハラ→タシケント

料金: 105,000スム(約2,980円、闇レート換算で約1,490円)

所要: 約3時間半

 

実に心地よい列車で、10時間くらい座ってられそうだと本気で思いました。

が、上記のとおり、残念ながらぼーっとしてたらあっという間に目的地へ到着してしまうくらいのスピードで走ります。

一方、クオリティの高さの割には料金もそれほど高くないので(まあ、闇レートで両替しているって点がでかいでしょうが)、とても便利なのでウズベキスタン観光には是非この列車を活用することをおすすめします。