※2017年12月頃の情報です。
地獄の大移動を終え、やって来たのはタンザニアの危険都市ダルエスサラームです。
発展した大都市ということもあり、近代的ではあるのですが、その分経済格差が深刻化し、お金を持っている外国人を狙った犯罪が後を絶ちません。
ダルエスサラームで特に多いのはタクシー強盗で、突然乗り込んできたドライバーとグルの強盗に後部座席の両端を挟まれ、そのままATMへ直行。
現金+有り金を全部降ろさせられ、そのまま路上に放置されるなんて事件がザラに発生しています。
<世界一周54か国目>
タンザニア(Tanzania)
通貨:タンザニアシリング
為替:100円 = 約2,071シリング(2019年3月)
キリマンジャロ、サファリ(セレンゲティ、ンゴロンゴロ)、ザンジバル島、タンザン鉄道など、アドベンチャー要素は多いです。
<現在地はここ>
ダルエスサラーム(Dar es Salaam)
気温:最高29〜33℃ 最低19〜24℃(2017年12月)
今までのアフリカの都市とは異なり、赤道近くの海沿いの街、ということで蒸し暑いです。
旅人がここの街へ来る目的は、基本的にはタンザン鉄道へ乗ってザンビアへ抜けるか、ザンジバル島へ遊びに行くための中継地としてです。
危ないので長居はしない方が良いでしょう。
僕らはすぐに移動する予定だったのでウブンゴバスターミナルに泊まりました。
どでかいバスターミナルです。
強盗未遂?に遭う
ここですぐ移動しちゃってもよかったのですが、ちょうど港付近にケニアで別れた別の友人グループが滞在中だったので、昼飯でも食いに行こうか、という話になり、ルワンダルートで一緒だったアケミちゃんもザンジバルへ行くということだったので、見送りがてらとりあえず中心部へ行くことにしました。
ウブンゴバスターミナルから海沿いの市内中心部までは結構離れています。
そこでバスかタクシーを使う必要があるんですが、大きな荷物を持ってるので混み合うバスは嫌。
※ダルエスサラームにはBRT(高速バス輸送システム)が整備されており、バスターミナルから港まで路面電車が走っていますが、時間帯によってはめっちゃ混みます。
でもタクシーは強盗リスク高いからもっと嫌。
という訳で比較的安全だと言われているUberを使うことに。
カハマでSIMカード買っといてよかったです。
で、普通にいい人そうなおっちゃんが来て、渋滞する道路の中を走りダウンタウンへ近づいてきました。
そろそろかなあ・・・と思っていると、突然バイクに乗った男に停車させられる。
ドライバー曰く、
げ、ポリスだ。
とのこと。
なんだろうUber禁止されてるとか、なんかヤバいことしちゃったのかな・・・
とかいろいろ考えていると、自称警官の男が突然、
パスポートを見せろ。
と言ってきました。
とりあえず3人分のパスポートを渡し、ルワンダから来たことと、自分たちのうち2人はマラウイへ、1人はザンジバルへ向かおうとしていることを説明。
すると、僕のパスポートを見て、
何故トランジットビザなんだ?これはプロブレムだ!
とか言い出しました。
なんかしつこいしムカついてきましたが、イミグレで正式にもらったものだし別に問題はないと反論していると、今度は、
イエローカードを見せろ。
とか言ってきました。
アケミちゃんを除き、マラウイへ向かう僕ら2人はバスターミナルのホテルに置いて来てしまっていたので、今は持ってないと言うと、
それは大問題だ。今すぐに警察署に来なさい。
と抜かして来ます。
ここで、
あ、これは変なところ連れて行かれて賄賂要求されるまずいパターンですやん。
と言う結論に至り、もう色々疲れているけど、最後まで戦うことを決意しました。
イエローカードは入国時に見せてる。常時携帯しないといけないというルールがあるの?
そうだ。お前らはプロブレムだ。
聞いたことないな。大使館に電話して聞いてみる。
という感じでその場で日本大使館に連絡することに。
日本人のスタッフの方が出てくれて、状況を説明し、
なんか警官らしき奴らに絡まれてイエローカードを携帯していないから警察署に来いと脅されてパスポート取り上げられちゃったんですが・・・
と助けを乞いました。
いや、そんなルールは無いですよ。私が直接話しましょうか?
やっぱそうですよね、お願いしてもいいですか?
その後、大使館の人と警官?が押し問答を繰り広げました。
最終的に大使館の方がかなり強めにキレてくれたらしく、男は、
なんでお前のフレンドは怒ってるんだ?もういいよ、行け!
みたいになって解放。
無事なんとか勝利しましたが、そもそもあいつら本当にポリスだったのか?という疑問が残りました。
だって、ほぼ私服だし。
今では絶対違うだろと思ってます。
話を信じてうっかり付いていったら、変なところに連れて行かれ、仲間が待ち受けていて、とんでもない目に遭っていたはずです。
一応、Uberのドライバーはグルでは無かったっぽいんですが、想定しなかったトラブルでした。
そしてSIMカード持っていて本当良かったです。
また、この突拍子も無いトラブルに対してかなり冷静に対処できた自分も成長したなあと思いました。
こんな手口もあるのかもしれないので、警官を名乗る奴に絡まれたら、最低限警察手帳くらいは見せてもらいましょう。
それ以前に、容易に人の言葉を信じないこと。
というわけでダルエスサラームでは大人しくBRTを使うのが無難なのかもしれないです。
片道650シリング(約30円)と超安いし。
BRTの駅はこんな感じで、チケット持ってないと入れないようになってます。
移動情報まとめ
というわけで長くなりましたが、友人と別れて、マラウイ方面へ向かうために僕らはまずは国境近くの街ムベヤまで移動することにしました。
移動手段:バス
出発地:タンザニア・ダルエスサラーム(ウブンゴバスターミナル)
目的地:タンザニア・ムベヤ(ムベヤバスターミナル)
料金:ダルエスサラーム→ムベヤ:44,000シリング(約2,086円)
所要時間:ダルエスサラーム→ムベヤ:16時間(6:00発–22:00着)
僕らはバスにしましたが、タンザン鉄道で途中で降りることもできるみたいですね。
移動の様子
まずはバスチケットを買います。
ムベヤ行きのチケットはウブンゴバスターミナルで簡単に見つかりました。
何件か回り、どんなバスなのか、エアコンは付いてるのか、乗り換えは無いかとかいろいろ聞き回り、このHappy Nationというバス会社にしました。
前回の国境越えのトラウマがあるので、乗り物にビクビクしてしまいます。
バスは6:00発なので5:30集合。
毎度おなじみですが、アフリカのバスは朝早いです。
真っ暗なんですが、長距離バスはみんな早朝に出発するので、ターミナル内は大勢の人で混み合っています。
この中から目的のバスを探さなければなりませんので、早めに行きましょう。
見つけました!
バス会社名と行き先で確認しましょう。
その辺の売店で朝飯を買ってから乗り込みます。
普通のいい感じのバスですね!
出発後は爆睡。
途中は広大なサバンナを走りますが、何回か大きな街ごとにトイレ休憩もありました。
物売りもたくさんやってくるので、食べ物には困らないかと思います。
で、ムベヤに到着したのは夜の22:00過ぎ。
今回は順調な移動でした。
気がつくと、他の客が食べ散らかしたゴミでバス内は超汚い状態に。
まあ、アフリカのバスではあるあるです。
バスを出ると外は大雨。
目星をつけておいた、バスターミナル目の前にあるMillenium Innという宿へ駆け込みました。(上のピンのところ)
つづく
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