ナミビア・レンタカーの旅6日目です。
前日はスワコプムントから怒りのデスロードを進み、タイヤ破裂や砂地のスタックと戦いながらセスリム・キャンプサイトへたどり着いたところ。
広大なナミブ砂漠にあるセスリム。
ここでは巨大な砂丘Dune 45や枯れた沼といわれるデッドフレイ(Deadvlei)を見に行きます。
ナミビア旅のハイライトです。
セスリムキャンプサイトは、東側のゲートから入場します。
デッドフレイへ向かう道に続くゲートは西側。
季節によって異なるようですが、2019年5月のこのときは、朝の開門が6:15、夜の閉門が19:30でした。
しかし入口側のゲートの開門時間はまた異なるらしく、つまりデッドフレイやDune 45の朝日を見に行くためにはこのセスリムへ宿泊する必要があるということになります。
西のゲートを出て、Dune 45までだいたい30分、デッドフレイの少し手前の駐車場まで45分程度かかります。
そして駐車場から先へ進めるのは4WD。
2WDで来た僕らはここに車を停めて送迎用のジープへ乗り換えます。(有料)
レセプションでもらった地図。
キャンプサイトを出てすぐのところにあるElim Duneという場所にも砂丘があり、サンセットが見られるそうです。
朝一でデッドフレイへ向かう
僕らが見たかったのは、有名な朝日に燃えるデッドフレイ。
このために朝早く起き、6:15の開門と同時に出発します。
早朝、真っ暗闇のキャンプサイトはなかなか危険。
油断していると前日みたいに砂地にスタックしてゲームオーバーです。
懐中電灯を持って嫁に先を歩いて先導してもらいながら地面が固くなっているところをゆっくり進みます。
西ゲートへ着くと既に10台くらい車が並んでいました。
そして6:15になると門が開き、一斉に車が出発。
事前情報どおり、セスリムからデッドフレイへ至る道路はしっかり舗装されていました。
なのでみんなバンバンスピードを出す。
このときのワクワク感と不思議な緊張感は最高でした。
で、欧米人系の観光客はだいたいDune 45の方へ向かうので途中の道で分岐していきます。
ウィントフックから来るツアーでもサンライズはDune 45の砂丘に登って見るのが一般的で、朝一にデッドフレイへ行くのはほぼアジア系の観光客です。
世界中回ってるときも思いましたが、アジア系と欧米系で観光地の惹かれるポイントに結構差があるんですよね。
僕らはちょうど7:15分頃に駐車場に到着。
送迎車はすぐに出発するようでした。
このジープなら砂地にも負けなそうです。
デッドフレイの送迎往復代: 一人170ナミビアドル(約1,299円)
ここをぶっ飛ばしていきます。
4WDで来た人はここも進むことができますが・・・
結構埋まってる車も多かったです。
ナミビアで借りられる4WDで多いのはトヨタのHiluxですが、途中3台くらいスタックしてました。
それだけこの道の砂が深いということです。
ということでお金払って確実さを買った方が無難かもしれません。
ちなみに砂で動けなくなった人たちは、とりあえずその場に車を置いたままにして通りかかった送迎ジープに途中乗車していました。
15分くらいかけてデッドフレイに一番近い広場に到着。
ここから砂地を更に20分程度歩いていきます。
この時点で8:00時近いのでもうだいぶ日が高くなってますね。
赤く燃える砂
そんで何とか間に合いました!
枯れた沼という意味を持つデッドフレイ。
その昔、本当に沼地だったらしいですが、気候変動により干上がり、枯れ木だけが残ってこんな不思議な風景になっています。
周囲を砂丘が取り囲んでおり、一定の高さまで太陽が昇るとここに日が差し込んできます。
そこで見られるのがこの光景。
背景の砂丘が赤く燃え上がり、影になっている枯れ木と美しいコントラストを生みます。
この瞬間は朝日が差し込むタイミングでしか見られないのです。
幻想的ですね。
ふと気づくと、GWということもあって日本人だらけでしたが、みんなこの不思議な景色に見とれていました。
こんな世界の果てにも日本人観光客は来るんですね。
だいぶ明るくなってきたところで撤収です。
実は、結構がっかりスポットとも言われているこのデッドフレイ。
確かに一部を切り取った写真は綺麗何ですが、実際現地へ行き、全体を見回すと、砂漠の中に枯れ木が生えているだけなんで賛否両論あると思います。
でも僕はついにここ来れたんだ〜という満足感でいっぱいでした。
Dune 45でエクストリーム下山
送迎車で駐車場まで戻ると、Dune 45へ行っていた欧米人組で列ができていました。
これ見る限り遅めの時間帯にデッドフレイ来ると結構並ぶかもしれないですね。
この後Dune 45にちょっと寄ってみました。
大きな砂丘です。
見た目に対し、砂丘を昇るはかなり大変。
足が砂に埋もれて全然進めないので頂上まで昇るのに30分くらいかかります。
周囲にはナミブ砂漠が広がります。
サラサラとした砂が吹き荒れ、電子機器とかに入り込むと故障したりするんで気をつけてください。
僕はここからダッシュで駆け下りてみましたが、1分かからず下山できました。
砂丘を走って降りるの楽し過ぎ。
そんな感じでキャンプサイトへ無事戻ってきました。
テントは起きた時に撤収済みだったので、忘れ物がないか最後にチェック。
砂だらけになってたのでシャワーも浴びときました。
セスリムの設備は非常に整っていて快適です。
ウィントフックへ帰還
ナミビアで見たかったものがだいたい見られた!という達成感を胸に、いざウィントフックへ戻ります。
とにかくタイヤが心配。
地図アプリでルート検索すると、ソリテア近くから北上する最短経路が出てきますが、未舗装の道でかなり荒れているらしく、危険です。
一番のおすすめが、マルタヘーエ(Maltahoe)とマリエンタール(Mariental)を経由し、南からぐるっと回るルート。
大回りになりますが、途中からずっと舗装されてるので安心です。
セスリムキャンプサイトから出てしばらくはガタガタ道ですが、途中から徐々に舗装されてきます。
マルタヘーエに入るともう完全にコンクリートの道。
ちなみその後、北のKalkradへ分岐する道もあるんですが、マルタヘーエのガソリンスタンド給油した際にスタッフへ聞いたところ、
そっちはダメ。絶対マリエンタール経由で行きなさい!
と言われたんで現地の人の言葉を信じることにしました。
マルタヘーエからマリエンタールの道は確かに物凄い安定していました。
コンクリでしっかり舗装された道が延々と続きます。
もうタイヤは大丈夫でしょう。
セスリムから6時間弱かかりましたが、特にトラブルも無く帰ってくることができました。
最後にキャンピング用品を返却し、宿へ到着。
最終日も出発時と同じくカメレオン・バックパッカーズ。
ちょっと良い部屋にしてくつろぎます。
部屋のバルコニーから中庭を眺め、ビールを飲みながら思い出を振り返ります。
という感じの世界一周・アフリカリベンジ編、ナミビア・レンタカー一周の旅でした。
タイヤが壊れ始めてからはヒヤヒヤしながら運転してましたが、やりきった感いっぱいで、大満足です。
働き出したら短期旅行でアフリカなんてなかなか行けないだろーな・・・なんて思ってましたが意外になんとかなるもんです。
次回はまとめ記事を書きます。
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