2019年GWナミビア旅のまとめ記事です。
砂漠やサファリなどの観光資源が点在しているこの国の難点は、公共交通機関が全然整備されていないこと。
したがって、観光するには高額なツアーに参加するか、自分でレンタカーを借りるしかありません。
僕は世界一周中にアフリカ縦断した時も来ましたが、いろいろあって車を借りることができず、特に何もせず、南アフリカへ移動しました。
当時は結構アフリカ疲れしてたこともあって、まあいいか程度に感じてましたが、その後、なんとな〜く心残りがあったんですよね。
日本帰国後、アメリカへ新婚旅行に行き、ロード・トリップの楽しさに感動。
嫁の希望もあって、GW10連休を利用し、ナミビアへリベンジしに来ることになったのです。
今回まとめ記事になりますが、準備編は以下の記事も参考にしてください。
ルート・所要日数
<移動ルート>
首都のウィントフックを起点にエトーシャ→スワコプムント→セスリムと反時計回りにぐるっと一周するコース。
入国と出国の1日ずつを抜かすと6日間のドライブでした。
ヒンバ族の村まで行こうとすると北のオプウォまで行かなきゃならないので+2日くらい必要になります。
Day 0
成田→香港→南ア(ヨハネスブルク)と移動(約24時間)
ウィントフック到着
Day 1
ウィントフック→エトーシャ国立公園
Day 2
エトーシャ国立公園(オカウクエジョ→ハラリ)
Day 3
エトーシャ国立公園→スワコプムント
Day 4
スワコプムント→ケープ・クロス→スケルトン・コースト・パーク→スワコプムント
Day 5
スワコプムント→ソリテア→セスリム
Day 6
セスリム→デッドフレイ→Dune 45→ウィントフック
Day 7
ウィントフック出発
南ア(ヨハネスブルク)→香港→成田と移動(約24時間)
4/27出国5/6帰国で現地滞在7日間、総走行距離約3,000Kmのロードトリップでした。
前回のアメリカ・グランドーサークルを超えるドライブ。
で、今回も夜遅くに帰国、翌日から出社というはちゃめちゃスケジュール。
シーズンの特徴
ナミビアの雨季を11〜3月頃で、夏もこの時期と重なります。
僕らが行ったのが4月末〜5月なので、秋に入ったくらいの頃。
まだ雨季の水が残っていて動物も見られるし、日中暑いけど朝晩は涼しい。
ちょうど良い時期だったかと思います。
日中、首都のウィントフックは30℃弱、エトーシャやセスリム辺りになると35℃くらいまで上がります。
でも日が出てない時間は20℃以下まで下がるので羽織るものが必要。
また、スワコプムントのある大西洋岸は日中でもかなり涼しく、というか朝晩は寒くてパーカーの上にジャケットを来てました。
以下、立ち寄ったスポットを紹介。
エトーシャ国立公園
ナミビア北部に広がる巨大なサファリ。
ここの特徴は、アフリカ南部でよくある、自分の車でドライブするゲーム・サファリができること。
ウィントフックから行くと、オカウクエジョ(Okaukuejo)というキャンプサイトから入ることになります。
東に行くとハラリ(Halali)、ナムトニ(Namutoni)、西側にはドロミテ(Dolomite)というキャンプサイトがあり、観光拠点となっております。
かなり広く、全部回ろうとすると最低3〜4日かかるのではないでしょうか。
僕らは1泊2日でオカウクエジョ→ハラリの往復でしたが、見られたのはスプリングボック、オリックス、シマウマ、キリン、ダチョウ、サイ、ゾウ、ヌーなど。
シマウマの群れ。
個人的にキリンが一番好きかな。
オススメはキャンプサイト近くにある水飲み場。
日が沈んだ夜20:00辺りから動物たちが集まり、宴を繰り広げます。
参考記事:
ケープ・クロス
スワコプムントから大西洋岸沿いを北上すると、海岸にオットセイ・コロニーがあります。
数十万どころではなく億はいるんじゃないかと思えるほどでした。
超臭いので注意。
スケルトン・コースト・パーク
ケープ・クロスから更に北上すると現れる謎の砂浜地帯。
オプウォから南下してきた時に通り抜けるケースもあります。
敷地はかなり広いです。
まさにあの世への入口です。
座礁船や、写真のようなスクラップが放置されています。
この近くでタイヤが砂にスタックし、本当にスケルトンになりかけました。
参考記事:
ウォルビス・ベイ
スワコプムントから少し南に下るとあるリゾート。
街の南の方の海岸にフラミンゴ・コロニーがあります。
オットセイ程じゃないけど数百はいましたね。
行ってないですがスワコプムントではスカイダイビングもできるそうです。
セスリム
「何も無い」という意味らしい広大なナミブ砂漠。
スワコプムントから険しい山道を通り抜けてたどり着くことができます。
枯れた沼デッドフレイ(Deadvlei)はセスリムから行けます。
朝一で行けば燃えるような砂と枯れ木の美しいコントラストが見られます。
巨大な砂丘Dune 45もここ。
登るのは大変です。
なお、デッドフレイやDune 45はセスリム・キャンプサイトの先の国立公園敷地内にあります。
セスリムのゲートは夜間帯は閉まっているので、サンセットやサンライズを見に行くにはここのキャンプサイトへ宿泊する必要があるので注意。
ここでの一番はキャンプサイトで見た美しい星空でした。
参考記事:
宿泊
ウィントフックではカメレオンバックパッカーズ(Chameleon Backpackers)を、スワコプムントの宿はスケルトン・ビーチ・バックパッカーズ(Skeleton Beach Backpackers)Booking.comで予約しました。
アフリカ、と言っても南部は観光客も多く、宿もかなり快適です。
ナミビアは本当綺麗だと思います。
カメレオン・バックパッカーズ。
広い中庭プール付き。
アフリカ南部のゲストハウスはキャンプサイトも併設されてるケースが多く、テントを持っていれば安めに泊まることができます。
一方、エトーシャやセスリムではキャンプサイトへ宿泊する必要があります。
キャンプサイトには、コテージ・ロッジ式の個室と、持参したテントを設営するキャンプ地があります。
値段は高く、テント泊でも2,000〜3,000円、個室タイプになると2万円近くします。
予約はNamibia Wildlife Resortsの現地オフィスでできますが、事前に公式サイトからオンライン予約もできます。
人気が高く、すぐ埋まってしまうので予約は早めに行ってください。
僕らの場合、渡航2か月前で既にほぼ満室。
毎日予約状況を見て、キャンセルか何かで空きが出た瞬間を見て全て事前予約していきました。
なお、予約無しで突撃しても、スペースが空いていれば場所を割り当ててくれる、という情報もありますが、昨今ルールが厳しくなってきているらしく、断られた人もいるようですので、やはり予約してった方が良いです。
ちなみにNWRのキャンプサイトへ入れなかった人用に、エトーシャやセスリムのすぐ近くに別の民間経営のキャンプサイトがあったりします。
セスリムのキャンプサイト。
NWRのキャンプサイトでは宿泊客ごとにきちんとスペースが割り当てられます。
電源や照明もあったりしてすごい整ってます。
バス・トイレも完備。
バーやレストランも併設されてます。
売店ではドリンク、スナック、肉類まで売られてる。
当然街中より高めの値段設定。
キャンプ用品は現地でレンタル可
世界一周中はいろいろと装備品を持ってましたが、今回の短期旅行では現地レンタルしました。
ウィントフックのAdventure Camping Hireが有名です。
予約無し当日行っても借りられました。
ちなみに土日祝日は休みなので注意。
事前に行っておけば土曜でもスタッフに来てもらい返却することはできました。
食事
都市部ではレストランやファーストフード店がたくさんあります。
しかしいくら比較的治安の良いナミビアでもアフリカの都市部。
基本的に夜間は外を出歩かない方がよいです。
したがって僕らはほぼ全部自炊でした。
スーパーは充実していて何でも買い揃えることができます。
惣菜コーナーもあるのでテイクアウトしてもよいですね。
一方、キャンプサイトではレンタルしたキャンプ用品を使いました。
ガスコンロ、調理器具セット、クーラーボックスはまじで重宝したんでおすすめです。
レンタカー
一番重要ですね。
僕らは大手のHertzでオンライン事前予約。
街中や空港にも大手レンタカー会社のカウンターがあるので、現地で借りてもよいですが、希望の車種がない場合もあるので先におさえておいた方が安心です。
僕らは空港でそのままピックアップしてウィントフックまで運転していきました。
街中には必ずガソリンスタンドがあります。
街と街の間は数100km何も無いとかが普通なので、補充はこまめにしときましょう。
なお、ナミビアはフルサービスなので給油、窓拭きなど、スタッフが全部やってくれます。
スケルトン・コースト・パークで泥だらけになったので一回洗車もしてます。
ナミビアの道路
前回記事でも書きましたが、道路にはアルファベットと番号がついており、B〜が舗装道路、C〜はほぼ未舗装、D〜は無理ゲーな道路です。
主要都市間の道路はだいたいこういうしっかりした道路です。
エトーシャ国立公園内と、スワコプムント〜セスリム間はかなり悪路になるので注意してください。
で、街と街の間は基本的に何もありません。
ちなみに基本的のずっと1本道なので迷うことはほぼ無いです。
maps.meダウンロードしておけば十分です。
たまにこういう看板があり、休憩所があるくらい。
休憩所といってもこんな感じ。笑
大きな木の下のベンチとゴミ箱が置かれてたりするので疲れたら休みましょう。
車のトラブル
ナミビア・レンタカーの旅の最大のハードルがこれ。
よくあるのがタイヤのパンクと砂に埋もれるやつ。
僕は期待どおり?両方体験できました。
エトーシャの砂利道でタイヤに妙な機械部品が刺さって1回目のタイヤ交換。
交換したタイヤは穴を塞いで応急修理しときました。
2回目はスワコプムントからセスリムへ行く途中。
道が非常に悪く、ナミビアで鬼門といわれるほど最もトラブルが多いエリアです。
タイヤが見事にバーストし、ほぼ自力でタイヤ交換。
タイヤ交換やったことない人は、事前に勉強しておきましょう。
参考記事:
砂でスタックも2度経験。
砂が深いところに2WDを走らせるのは絶対やめましょう。
周囲に助けに来てくれる人がいなかったら詰みます。
できれば4WDを借りた方がよいですね。
ナミビア・レンタカーでは高確率で何らかの事故が発生しますので、きちんと保険に入りましょう。
フルプロテクションでもタイヤは除外されてることもあるので借りるときにきちんと確認が必要です。
僕は返却時にタイヤ2つの修理代(約4万円)を請求されました。
通信環境
都市部であれば無料Wi-Fiが飛んでおり、宿などでも普通にストレス無くインターネットが使えます。
一方、キャンプサイトではWi-Fiは有料で、レセプションでバウチャーを購入する方式。
基本荒野の1本道をドライブする旅なのでネット使う機会はあまり無いかもしれませんが、一つ留意した方が良いのは連絡用にSIMカードを持っておくという点。
事故、トラブルがあったときにレンタカー会社や保険会社などに電話ができるように、誰か一人代表者が買っておいても良いかもしれないです。
ちなみに僕らは、最終日にキャンプ用品を返す時間が遅れてしまいそうになり、到着するまで待っておいてもらうように途中の街から電話したりしました。
まとめ
短期で本当に回れるのか?と思いつつ、リベンジを果たすべくやって来たナミビア。
来てみて大正解でした。
見たいものはだいたい見られたし、広大なサバンナと砂漠を横目に車で走り抜ける非現実感。
ただし、現地滞在日数は、最低でも1週間、主要どころを全部回ってウィントフックなどで町歩きもしたいなら12日〜2週間は欲しいところです。
車のトラブルもある程度予想はしてたし、どうにかなったので良い経験になったと思います。
そういう感じで、一時的なリアルタイム記事でしたが、そろそろ1年半前、アフリカ縦断していた頃へ時間を戻します。
ナミビアの後はアフリカ最後の地、南アフリカです。
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