ナミビア・レンタカーの旅5日目です。

前日はスワコプムントから大西洋岸沿いにケープ・クロス、スケルトン・コースト・パークと北上し、砂でスタックしたり泥で車がボロボロになったりしながら戻ってきたところ。

この日は次の、というかナミビアの最終目的地セスリムへ向かう移動日です。

しかし出発前に一つやることが・・・

 

 

車が汚すぎました。

前日のスケルトン・コーストへいく道でこんな状態に。

 

流石にナンバープレートすら見えないのはまずいと思い、洗車することに。

 

洗車はガソリンスタンドでできます。

朝早かったですが、僕らの車が通りかかると

Wash ! Wash !

と叫び呼び込みます。

非常に営業熱心です。

 

ちなみに手動です。

彼が気合い入れてやってくれるそうです。

 

全体を水で流しつつ、リンスでかなり丁寧に洗います。

車体の中も結構砂だらけらしく、底からホースを突っ込むと大量の泥が出てきました。

そして約30分後・・・

 

超クリーンになりましたね。

かなり丁寧にやってくれたのでちょっと多めにお金払いました。

 

 

ドライブルート

この日の経路です。

 

スワコプムントから30分ほど南下したところにあるウォルビス・ベイへ行き、そこから内陸部へ。

ソリテア(Solitaire)を経由し、デッドフレイDune 45があるセスリム(Sesriem)へ向かいます。

できれば夕方までに到着してそのままDune 45でサンセットを拝みたいところです。

 

フラミンゴ・コロニー

まずはウォルビス・ベイへ。

 

海沿いには金持ちの別荘みたいな家が立ち並ぶ、リゾート地です。

ここにはフラミンゴの大群が見られるフラミンゴ・コロニーがあります。

 

ビーチ沿いを走っていると突然浅瀬にピンク色のフラミンゴ達が。

 

オットセイと比べるとだいぶ大人しいし静かです。

天気も悪いしそんなにおっ!!と思うほどでもないですが、街中から簡単に行けます。

 

街から出るときに立ち寄ったDunes Mall。

かなり巨大なショッピングモールです。

 

ここのPick n Payが一番綺麗でした。

 

色々なお店が入っています。

トイレも超綺麗でした。

 

Dunes Mallがあるところからしばらく東へ向かうと、巨大な砂丘Dune 7があります。

僕らは砂丘はそんな優先してなかったんで飛ばしましたが。

 

 

デス・ロードでタイヤが怒りの崩壊

さて、ウォルビス・ベイを出てセスリムへ向かう道。

 

ここが鬼門です。

 

まじで荒れています。

 

最初はこんな感じで舗装されてますが・・・

 

徐々に山道へ入り、怪しくなってきます。

まず道が平じゃなくなります。

デコボコなのでガタガタとタイヤがぶっ壊れるんじゃないかと思う音が立ち、時速20kmくらいしか出せません。

車が通る度に砂埃が舞い上がり、視界が悪くなります。

そんなデス・ロード。

 

道路の中央はもう本当めちゃくちゃなので、僕らは端っこのちょっと砂地で平になっている部分を走っていました。

ここを走っている方がスピードが出るしガタガタ度を軽減できるので。

しかし散らばる砂利や石の量が増えていきます。

 

そしてしばらく走っていたところ、突然、

 

ガタガタガタガタ!!

 

と前輪に違和感が・・・

やばいパンクしたか??

 

とりえず停車します。

 

見事にタイヤがバーストしてました。

こんなの初めて生で見ましたね。

でもナミビアでは日常茶飯事です。

 

電波も届かない前後100kmくらい何もない砂漠地帯。

 

結構絶望的な状況ですが、やるっきゃないですね。

 

というわけで初自力タイヤ交換です。

事前にYoutubeで見てたし、エトーシャの後にガソリンスタンドで1回交換してるので、何となくでやってみます。

 

ジャッキをはめる位置に戸惑いながらも、何とか固定し、タイヤをはずします。

これが固くてかなり力がいります。

 

そしてスペアへ交換。

といってもこのスペアタイヤ自体も、先日ガラクタがぶっ刺さり、応急処置で修理したやつですが。笑

 

↓参考記事

 

多分何とかなるでしょう。

 

そして全力でスペアタイヤを取り付けていると、通りかかった1台のジープが停車して、観光客らしきヨーロピアンが出てきました。

 

ハロー、何か手伝おうか?

 

彼らが結構ガチなツールを持っていて、凄いスピードでボルトを締めてくれました。

 

本当に感謝です。

ナミビアのドライブはトラブル起こりやすいですが、みんな分かっていて、助けてくれる人もたくさんいます。

自分もこう、さりげなく他人を助けてあげられる紳士でありたいですね。

 

さっと僕らをフォローし、彼らは立ち去っていきました。

もう味噌ラーメンは無いのでお礼だけでしたが、本当にありがとうございます。

 

ちなみに反対方向から来た彼らに

ここからソリテアでまでどれくらいかかるの?

と聞くと、

2時間くらいかな!

と言われ軽く絶望しました。笑

 

この時点で汗ダラダラ、手も埃まみれです。

ナミビアの環境はまじで過酷です。

 

再び走り出すと次第に完全な山道に。

外は絶景が続きます。

が、道路はヤバめです。

あまりスピードを出さず、タイヤに負担をかけないよう気をつけて進んでいきます。

 

 

そんで気づけばお昼もっとくに過ぎ、想像以上に時間がかかってました・・・

 

ソリテア到着!

まさに砂漠の中のオアシスのような村。

ウォルビス・ベイを10:30に出てここに着いたのが15:00。

4時間半もかかりましたね。

 

ちょっと休憩です。

ソリティアには有名なパン屋(McGregor’s Bakery)があります。

 

披露した体には甘いものが良いのです。

ここのイチオシはアップルパイ。

 

嫁もたまにアップルパイ作るんですが、これは絶対作れないと言うほど絶品でした。

焼きたてで、疲れた体を癒してくれます。

 

また、ソリティアにはガソリンスタンドや売店もあっていろいろと補充できます。

スワコプムント出るときに満タンにしていたガソリンが半分くらいになってたので給油しときました。

 

ソリテアで元気を取り戻し、セスリムまでラストスパート。

道はちょっとマシになったか?と思いきやセスリムへ近づくにつれてやっぱりガタガタになります。

特にC19道路からセスリムへ分岐した後の道は最後の最後で攻めてきます。

ラスボス感があります。

細心の注意を払って進みます。

 

 

砂にまみれるセスリム・キャンプ

セスリムへ到着したのは17:30。

 

修理済みスペアタイヤは無事持ちこたえてくれました。

というか全然頑丈で、セスリムの後もウィントフック戻るまでトラブル無しでいけました。

 

入口でキャンプの予約バウチャーを見せて、受付番号のようなものを言われ、敷地内へ入ります。

観光客が集まるスポットだけにここのキャンプサイトもかなり充実してます。

最後にセスリムから出るときにこの番号を伝えるように言われたのでメモしておきましょう。

パーミットはレセプションで払います。

 

パーミット代80 × 2人 + 車両代10 = 170ナミビアドル(約1,303円)

 

これも毎回同じですね。

受付時にキャンプサイトのゲートの開門と閉門時間を教えてくれます。

 

キャンプサイトのマップ。

セスリムはかなり快適なのですが、難点はめっちゃ迷うところです。

指定された場所がまじで分からん。

そしてここまできてもまたトラブルが発生。

車でキャンプサイトをうろうろしていると、砂が深いところにハマり、またスタックです。

この旅2回目。

しかもキャンプサイト内でやられるとは・・・笑

 

でもこれもしょっちゅうらしく、他に2WDで来ていた日本人の方もスタックしてました。

レセプションで助けを求めたところ、スタッフが来てくれ、手慣れた感じでタイヤの空気を少し抜いてから車を持ち上げ、砂から浮かせた後にアクセルを一気に踏んで無事脱出。

 

ということでセスリムキャンプサイトでも砂地には気をつけてください。

先に誰かに歩いてもらって、砂が深い場所を通らないようにした方が良いです。

 

ようやくテント設営。

この頃にはもう日が落ち始め、Dune 45へ行く余裕はなくなってしまいました。

キャンプサイトからDune 45までは30分はかかりますし、ゲートも19:30には閉まってしまうのでサンセットは諦めることに。

 

夕飯を作りながらゆっくりすることにしました。

 

 

さて、そんなこんなでトラブルが続き非常に長く感じた1日でした。

 

このスワコプムント・セスリムを結ぶ道ですが、ガチで危険です。

実際、ナミビアでレンタカーを借りて、タイヤがぶっ壊れる、エンジンがイカレる、衝突事故を起こす、等の重大トラブルは、たいていこのルート中で起こっています。

スペアタイヤへ交換した後の道中では、久々にメンタルを追い詰められました。

次タイヤおかしくなったらおしまいですからね・・・

 

万全の体制で挑むようにしましょう。

舗装が進めばそんなトラブルも減るとは思うのですが、険しい山岳地帯になるのでいつになるのやら・・・

 

 

そしてセスリムで夜を迎えました。

 

こんなとんでもない星空を眺めてました。

天の河が、まるですぐ手に届きそうに思えるほど近くに見えます。

写真は明るくしてはいますが、肉眼で見ても凄いです。

ていうか肉眼の方が全然良いです。

感動です。

 

世界一周中含めて、ネパールのエベレスト街道で見た星空と同じレベルの感動でした。

砂漠で見る夜空の幻想的度は異常です。

 

 

次回は最終日、デッドフレイ編です。