ナミビア・レンタカーの旅4日目です。
前日はエトーシャ国立公園を脱出し、1日かけてナミビアの西、大西洋岸の街スワコプムントへやって来たところです。
この日はスワコプムントを拠点に海沿いにある、とある珍スポットへ行ってみます。
宿をとったのはスケルトン・ビーチ・バックパッカーズ(Skeleton Beach Backpackers)。
中庭含めて広々していて、綺麗で、スタッフもフレンドリー。
なかなかの居心地の良さのゲストハウスです。
奥の芝生外スペースでテント泊も可能。
スカイダイビングも申し込めます。
結構安めにできるみたいです。
朝ちょっとスーパーに寄ってお昼ご飯用の惣菜なんかを買いました。
アフリカの朝は早いです。
ナミビアのスーパーは朝8:00くらいからオープンします。
その代わり閉まるのも夕方の結構早い時間帯だったりします。
タイミング良くケーキの試食をやってました。
小さいことだけど嬉しいですね。
見た目超甘そうですが、ちょうど良い味で美味。
ナミビアのスーパーで売られてるスイーツはなかなかおすすめです。
ドライブルート
こんな感じで大西洋岸をひたすら北上して戻ってくる経路です。
大量のオットセイが見られるケープ・クロス(Cape Cross)まで1時間半くらい、そこから1時間くらい行くとスケルトン・コースト・パーク(Skeleton Coast Park)という座礁船とかが見られる砂浜地帯があります。
この2箇所へ行きます。
道路は基本ずっと舗装されてます。
ケープ・クロスの後、コンクリが無いエリアがありますが、それでも地面が固められてるので無理なく走れます。
(車が泥だらけになりますが・・・)
ていうか天気悪・・・!
スワコプムント周辺、大西洋岸沿いはずっとこんな天気でした。
海流とかの影響なんでしょうかね。
ちょっと内陸に入ると一気に晴れるので、曇ってるのは海沿いだけのようです。
気温も寒い。
海岸に出てみました。
大荒れで、リゾートのリの字も感じられませんでしたが、天気が良ければとても美しい景観なのでしょうか。
オットセイ地獄
ケープ・クロス周辺まで来ると、左折の案内表示があるのでそれに従って横道に入ります。
やって来ました!
ここがケープ・クロスのオットセイコロニー。
何でも大量のオットセイが棲みついており、年中その姿が見られるのだとか。
入口もオットセイになってます。
少し進んだところに小屋があり、ここでパーミットを支払います。
小屋の前にはオットセイグッズも売られてました。
オットセイの骨。
パーミット代80 × 2人 + 車両代10 = 170ナミビアドル(約1,303円)
黄色いノートに記帳します。
で、車に戻り少し走らせます。
そんなに大量にいるならそろそろ鳴き声くらい聞こえてきそうだけどな〜なんて思ってると遠くの崖に黒い影が。
まさかあれじゃないよな・・・
いや嘘でしょ。あれが全部オットセイだったら凄まじい数だよ。
げえ〜!!
オットセイでした。
駐車場のとこから既に大量発生してます。
事前によく聞いていたものの、実際目の前にすると笑いが込み上げてきます。
マジか。笑
おびただしい数がいます。
そして鳴き声がうるさく、なにより超臭いです。
オットセイの大量の糞尿、死骸なんかが放置されてそのままになってますから。
いや、ぶっちゃけ僕的には思ってたほど臭くなかったんですが、嫁は無理でした。
吐きそうになってました。笑
オットセイって
オアッオアッ!
って鳴くと思ってたんですが、なんか羊みたいな鳴き声でした。
あと前はアザラシとかアシカとの区別ついてませんでしたが、足とか耳の形が違います。
アフリカを通じて動物には詳しくなりましたからね。
よーく見てるとなかなか可愛いです。
特に子オットセイ。
目をつむったときの表情が、にっこり微笑んでるように見えて和みます。
いや、嘘です。
現地行くとやかましさと臭いで和むとかのあらゆる感情が吹っ飛んでいきます。
後から写真で見ると可愛いですが。
みんな寝てます。
気持ち良さそうに。
でも、あまり近づかないでください。
彼らはなかなか凶暴です。
一定の距離以上近寄ると大きな声で威嚇してきます。
この後、臭いが体中にこびりついたような感じになり、ほぼ1日臭かったです。
デリケートな人は長居はやめときましょう。
あの世の入口スケルトン・コースト
ケープ・クロスを出て次はスケルトン・コーストを目指します。
途中、塩田がありました。
ピンクっぽい池とかがあって不思議、というかホラーな感じです。
ていうか、車も少なくなり、徐々に異世界へ近づいているような・・・
サイレントヒルを思い出します。
道は徐々にコンクリが無くなりますが、固められてるのでガタガタはしません。
ただし、アップダウンが激しくなり、いわゆるチンさむロードが広がります。
好きな人は好きです。
そしてスケルトン・コースト・パークへ到着。
入場ゲートが既にヤベー。
ドクロとかあって、まさに地獄への入口。
入ったら帰ってこれそうにありません・・・
入口隣の小屋でパーミットを払います。
ここでもケープ・クロスと同じく170ナミビアドル払いました。
ちなみに、スケルトン・コースト・パークはかなり広く、南北に通り抜けることが可能です。
北のオプウォからスワコプムントへ移動する際には、ここを通過して行くことができます。
で、通過の際は料金が取られないとか、色々ルールがあるっぽいです。
上図の下のピン、Ugabmond Gateって書いてあるところが南側の入口です。
で、お目当ては座礁船なんですが、探しても全然見当たらず。
しばらく敷地内を走って見て見つけられたのは、よくわからない謎のスクラップでした。
嵐のように風が吹き荒れる砂浜で突然現れる人口物。
なんじゃこりゃあ・・・
こういう廃墟系には惹かれてしまいます。
海岸から結構離れてるこんな場所に何故??
ロープを巻き取る機械のようです。
これで一体何が行われていたのか・・・
何十年も前のもののようです。
結構インスタ映えしますな・・・
ボリビアのウユニの列車の墓場を思い出しましたね。
でもこっちは人も全然いないし、ガチの墓場です。
ちなみにこのスクラップ、maps.meに載ってます。
Oil Rigと書かれてるので、油田の掘削機械っぽいですな。
本当にあの世へ行きそうになる
その後、座礁船を探し回ってみましたが、それらしきものが見つからず。
小さいボートレベルのものならありましたが、こちらが望んでいるものとは程遠い。
ということで大人しく引き返すことにしました。
ただ、スケルトンコースとパークの入口近くで見たという情報を何度か聞いていたので、最後にそこだけ探索することに。
maps.meを見るとなんかのビュースポットがあったので、道路から外れて砂浜を進み、海岸を目指します。(maps.meにも道がありました。)
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しかしだんだんと道が無くなっていき、焦ります。
maps.meのGPS情報もおかしくなり始めました。
本当にこれ走っていい道なのかな・・・?
一応、タイヤの跡はあるし・・・でも引き返すなら今のうちかな・・・
そんなことを考えていた時でした。
ブルルルル・・・!!
鈍い音とともに突然車が動かなくなりました。
エンジンがおかしくなったわけじゃなく、前に進まないのです。
そう、
砂にスタックしました。
これもナミビア・レンタカーあるあるです。
2WDだとちょっと深くなっただけでやられます。
でもこれくらいなら何とかなるんじゃね?と思い砂を掘って一気にアクセルを踏む、を繰り返すも脱出できる気配全く無し。
むしろどんどん埋まっていく感じさえします。
ああ〜これはガチのやつだわ。全く動かん。笑
SIMの電波も届いてないし、こりゃあ詰んだか、もはやここで自分たちが座礁してスケルトンになってしまうかもしれないとも思いましたが、幸運にも、すぐ目の前に見えるビーチで釣りしている人がいたんですよね。
しかもしっかりした4WDで来てるっぽいです。
実はこの砂浜を進む際に遠くに見えたので、ここ進んでいい道なんだ、と思いその人達めがけて車を走らせてたのです。
あたし呼んでくるね!
と言い、嫁が猛ダッシュで彼らのところへ走って行きました。
変な人達だったら嫌だな、とも思いつつ待っていると、どうやら観光客っぽい白人とのこと。
僕らの様子にも気づいていたらしく、すぐに助けに来てくれました。
3台の本格的な4WDのジープからやって来て、筋肉ムキムキのカウボーイハットのおっさんが現れました。
これからロープで引っ張って地面が硬い場所まで君らを牽引していくぜ!
もう見るからにアウトドアとかその筋のプロの方々です。
助かりました。安心です。
手際よく牽引ロープを固定すると、すぐに僕らの車は砂から救い出されました。
そして無事に元の道路へ帰還。
どちらから来られた方ですか??
ウィントフックだよ、ナミビアへようこそ!
ここでの滞在を楽しんでくれよ、気をつけてな!
現地に住んでいる白人系ナミビア人だったようです。
まじで格好いいと思いました。
年をとったらああいうおっさんになりたいものです。
嫁は泣きながらお礼をし、醤油、味噌ラーメン、シンバチップス、歌舞伎揚をあげていました。
迅速な行動を取ってくれた嫁にも大感謝です。
ということで周りの人々に助けてもらい、何とかなりましたが、ナミビアの砂の恐ろしさを体感しました。
見た目は一見大丈夫そうでも、2WDで砂地へ入るのは絶対やめておきましょう。
ていうか4WDですら砂にハマってるの何回か見ましたし。
なお、先に言っとくと後日もう一回砂でスタックします。
つづく
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