アルゼンチンのブエノスアイレスから空路でパタゴニア地方の中核都市エル・カラファテへやって来ました。
パタゴニアには数々のトレッキングコースが点在していますが、アルゼンチン側エリアの最大の目玉といえばフィッツロイです。
このロゴのモデルになっているギザっとした山フィッツロイですよ!!
アルゼンチン側から見ると東から登ってくる朝日に照らされ、真っ赤に燃える姿が見られるとのこと。
しかし、まあ、タイトルで既にネタバレしてますが、思うように朝日は拝めませんでしたがね。笑
天候次第なのでなかなか運の要素が強いポイントです。
さて、今回はエル・カラファテからフィッツロイ麓の街エル・チャルテンまで行き、展望台までトレッキングするルートを紹介します。
エル・チャルテンまでの行き方
エル・カラファテからたくさんバスが出ています。
チケットはメインストリートのツアーデスクで簡単に買えますので特に迷うことはないでしょう。
片道だいたい3時間ちょっと。
途中、湖のほとりで休憩があります。
ペリトモレノとセットになっているツアーもありますね。
とりあえずバスチケットだけで買いました。
エル・カラファテ→エル・チャルテンまでのバスチケット: 600ペソ(約3,830円)
チャルテンの街中で宿泊するのか、トレッキングスタートしてそのままキャンプ場へ向かうのか、その後の行動計画を踏まえて何時のバスで向かうか決めましょう。
エル・チャルテンでトレッキングの準備
世界中のトレッカー達の憧れの地です。
ガチで聖地感が凄いです。
とても小さな町ですが、登山客が大勢来ますので、設備は整っています。
到着するとまずはビジターセンターで説明を受けます。
注意すべきことや、環境保全のためのルールなどを叩き込まれます。
そのままフィッツロイへ真っ直ぐ向かうメインのルート以外にも様々なコースがあるそうです。
岩山も多いのでクライマーにもとても人気です。
エル・チャルテンはこんな感じです。
メインストリート沿いにロッジや売店が立ち並んでます。
トレッキング用品のレンタルショップもいくつかあります。
僕はアフリカ縦断後ということもあり、テントや寝袋など、最低限のキャンプ用品は持って来ていましたが、クッキングセットだけ借りることに。
プライス表。
2泊3日で2,000円くらいでした。
物価は高いのでフルにいろいろ借りると結構お金かかります。
で、チャルテンの休憩スポットとして超おすすめなのがここランチョ・グランデ。
街中からフィッツロイへのトレッキングコースへ向かうメインストリート沿いにあります。
レストラン兼ロッジです。
ここでご飯食べがてら休憩させてもらってました。
Wi-Fiも使わせてもらえます。
荷物も300円くらいで預かってもらえるので、僕はトレッキングに使う最低限のもの以外ここに置いていきました。
フィッツロイへの道のり
フィッツロイまでのトレッキングは道がかなり整備されており、最後以外は緩い上り坂が続くだけなので初心者でも余裕なハイキングコースとなってます。
右下がチャルテン。
そこからフィッツロイが見える一番奥の展望台まで10km。
途中キャンプ場は2箇所あり、途中4km地点にLaguna Capriが、8km地点の展望台手前にPoincenotがあります。
Poincenotまでは平坦な道が続きおよそ3時間ほどですが、そこから展望台までの2kmが一気に急な崖になっており、90分〜2時間ほどかかります。
朝日を見るなら、深夜にチェルテンを出るか、Poincenotまで行ってしまった仮眠して早朝出発という形になります。
僕らは後者のパターンをとりました。
ここが登山道の入口。
一本道で、たくさん登山客が歩いてますので迷う心配は一切ないです。
でも夜中は真っ暗なので注意ですね。
途中大半はこういった森の中を歩く感じになります。
景色が開てくると周囲の山々が見えてきます。
この道、全然辛くないしめっちゃ良いです。
標高も低いの息切れもしないし。
ギター弾きながらハイテンションで歩いている外国人もいました。
こういう背の低い木や草原が広がっている景色は日本だとあんまり見られないんですよね。
パタゴニアではこんな光景が360度の視界にひたすら広がっています。
気づいたら第1キャンプ場に到着。
ここはスルーします。
トレッキングコースには1kmおきにあとどれくらいの距離があるのか示す看板が立ってて親切です。
途中、かなり景色が開ていたところ。
ライオンキングでこういうシーン出てきたような気がするね。
うおおっっ!!!
あれはフィッツロイさんじゃないですか?
まだ遠いですが普通に見えました。
既に圧倒的なオーラを放ってます。
早く行きたい!
第2キャンプ場のPoincenotへ到着しました。
翌朝フィッツロイへ向かう為にキャンプしている人がたくさんいました。
シーズン中はとても混んでいるようですね。
ちなみに近くに川が流れていて、そこで水を汲めます。
ここに限らず、パタゴニアの水はとても綺麗で澄んでいるので、全然飲めます。
ご飯はチャルテンのスーパーで買ったサンドウィッチとソーセージで済ませました。
トイレは仮設用のものがありますが、綺麗ではなかったです・・・
で、朝4:00頃に起床し、かなり寒い中、登山開始です。
明るいうちに登山道へ入る道は確認しておきましょう。
Poincenotから出て川を過ぎると、突然急な山になっています。
寝起きということもあってここがなかなかきつい。
風も強いので防寒対策が重要です。
あと1km!
展望台直前あたりは崖みたいになっていて、危険ですので、ヘッドライトは必ず用意しておきましょう。
後ろを振り返ると朝日が昇ってきてました・・・
雲の隙間から覗く赤い光。
美しいんですが・・・これだとフィッツロイまでは届かずちょっと厳しいかな〜
極寒の中、フィッツロイの頂を眺めます。
白い雪が積もり、切り立ったフォルムを持ち、周囲の山とは完全に異質な、圧倒的な存在感を醸し出すフィッツロイさん。
ずっと見てみたかった山の一つ。
旅に出る前にここは絶対に来よう!と思ってた場所です。
凄いです、まさか本当に来られるなんて。
神秘的な空気のせいか、時間が止まったような感覚でした。
朝日が昇るまで1時間くらい待ってみました。
が、しかし・・・
やっぱり真っ赤に燃えるフィッツロイは見られず!
フィッツロイがあるチリ側と、太陽が昇ってくるアルゼンチン側、両方が晴れてないと駄目なんですよね。
残念でしたが、それでもとても良いものが見られました。
寒過ぎるので麓まで撤退します。
この展望台ですが、見晴らしが良い分、風が容赦無く吹き付けてきて体を冷やします。
そんな場所でじっとしてないといけないので、できればブランケットみたいなものを持ってくると良いと思います。
ちなみに僕はこの後、一度戻り、翌朝再度チャレンジしてみましたが、やっぱり赤いフィッツロイは見られませんでした。
もう1〜2泊行くか?とも思いましたが、この後のルートで人と待ち合わせしていることも考え、スケジュールをずらせないので2回のアタックで諦めることに。
ちなみに僕が去った翌日は1週間ぶりくらいにかなり晴れ、バッチリと真っ赤なフィッツロイが拝めたようです。笑
一発でうまく見られる人もいれば何度行っても駄目な人もいるようなので、どうしても、という人は長期戦を覚悟してきた方が良いですね。
連日キャンプするのもきついので、チャルテンで宿をとって、夜間トレッキングするのもある意味効率がいいかもしれないです。
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