※2018年11月時点の記録です。

仕事が忙しくて間が空いちゃいましたが、エチオピア南部編の記事の続きです。

アディスアベバからアルバミンチで乗り継ぎを経て、カイヤファールまでやって来ました。

 

<エチオピア南部>

この国には、都会の近代的な文明から離れて、古くからの習慣を守りながら暮らす少数民族が多くいるのですが、ツアーで普通に訪問することができる村が、アルバミンチより西、オモバレーというエリアに点在しています。

僕は、観光客がツアーで行けるところなんで、おそらくビジネス化してて写真の度にチップ寄こせ攻撃を受けまくるような場所だろう、と思い、あんまり気が進まなかったんですが、せっかくエチオピアに来たんだし、といくつか見てみることにしました。

ただし、このエリアの周遊は旅人界隈では結構鬼門です。

このエリアに近づけば現地ガイドを名乗る者から少数民族の村を周るツアーを勧誘されまくるんですが、ぼったくりや詐欺の被害が後を絶たないんだとか。

かと行って自力で周ろうとすると交通手段が無さすぎて滞在した村から出られなくなったり、資金や食料が無くなって最悪詰む可能性もあります。笑

 

 

僕らがテントをはったよく分からないカイヤファールの食堂の中庭。

実は、前日の晩にツアーの提案を受けていました。

で、いろいろ慎重に考えて交渉しましたが、なかなか信用できそうな奴なので話に乗ってみることにしました。

 

バンナ族1dayツアー(ジンカ村までの送迎付き): 一人45USD

 

とりあえず唯一見たかったのがブルジャンプ。

成人式の日などに部族の青年が牛の上をジャンプしていくやつで、結構有名な儀式です。

これをやっているのがハマル族バンナ族なんですが、ちょうどバンナ族にイベントがこの日に予定されていました。

 

部族が集うマーケット

ブルジャンプは午後〜夕方開催予定とのことなので、とりあえずカイヤファールにあるマーケットに行ってみることにしました。

毎週木曜に開催されているとのこと。

このエリアのマーケットに行くと、買い物や物を売りにやって来た近隣に住む部族達と会うことができます。

 

着いたときはまじで真っ暗だったけど、晴れてるとなんかほのぼのしていていい感じ。

あと南部エリアも山間部で割と標高が高く、日中カラッと暑くて朝晩は涼しい気候です。

 

おお!!

アフリカのガチローカルマーケットという感じでこれは楽しい。

ツーリストもまあまあ見学に来るっぽくて、僕らが歩いていてもそんなにジロジロ見られる感じじゃなかったです。

小さい子供がまとわりついてきてお金要求されますが・・・

 

今回現地で雇ったガイドの兄ちゃん。

久しぶりにチキンが食いたい!

といって勢いで鶏を1羽まるまる買うという暴挙に出た僕らでしたが、皮剥いで血抜きして夜に料理できる状態にしてるくれるそうです。

このガイドは紳士的ですげえちゃんとしてました。

エチオピア南部旅が快適にできたのはほぼ彼のおかげです。

 

おお!この土で塗り固められたヘアースタイルはハマル族!

かなりオシャレしてきてるっぽいです。

撮影1回・1人あたり2〜5ブルくらい渡す必要があるのでアディスアベバで細かいお金を大量に用意しとくことをおすすめします。

ここで支払を渋るとトラブルになるんで注意。

 

アニマルマーケット。

ドナドナです。

 

こういう場所だと家畜って本当に貴重なものなんですよね。

 

彼はガイドの知り合いで、バンナ族のソルジャーらしいです。

たぶん3人がかり喧嘩売っても勝てないでしょう。

 

 

バンナ族の村へ

お昼過ぎにバンナ族の村へ出発です。

途中、道路が舗装されていないじゃり道に変わり、そのうちジャングルみたいなところに突っ込んでいき、もうこんな道進めないだろう常識的に考えて、ていうか道じゃないし、みたいな段階になったところで村に到着しました。

 

既に祭りの準備が始まっているようで、食事の準備をしています。

味見させてくれましたが、特に味はありません。

そういやバンナ族とハマル族ってあまり見分けつかないですよね。

親戚のような関係らしいです。

 

これはおめでたいときに飲む特製のお酒。

熱されてドロッとなった発酵臭の強い汁の中に牛の血が入ってるそうです。

よく分からないカスも混じってるので、口に含んで少し飲んだらペッと吐き出さなきゃなりません。

が、僕は勢いで普通に飲んでしまいました。

普通に考えたらお腹壊すか病気になりそうですが、余裕でした。

 

ペイントもやってくれて満足していると、何かが始まるぞ〜という合図がかかりガイドに着いていきます。

 

バンナの女性達がワラワラ集まっていました。

楽器の音も流れてきて、いったい何が始まるんだと思っていると・・・

 

バシィン!!

突然男が女性をムチでしばき出しました。

しかもかなりガチな勢いです。

鳴り響くムチの音を聞く限り相当痛いでしょうこれは。

(このヤバさはそのうちアップする動画を見てください。)

でも女性達はもっともっと!と列をつくってしばかれに行きます。

誰が先かみたいな順番争いで喧嘩もします。

打つ役の男性もタジタジです。

このムチに強く打たれて、きわどい跡が残っている女性ほど、たくましく強い女性だという勲章になるみたいです。

一人の女性がふざけて僕にムチを打つふりをしてきたときはダッシュで逃げました。

 

ものすっごい腫れてる鞭の跡。

てか痛々しい血出てますけど???

 

 

黄昏のブルジャンプ

夕暮れが近づいてきたところでメインイベントである牛飛び=ブル・ジャンプの時間になりました。

成人するための神聖な儀式とのことですが、最近は観光客から金をとるために、割と頻繁に行われているそうです。(大変だな・・・)

 

村の人々が続々と広場に集まり出します。

 

真ん中でフル◯ンになっている彼がジャンパーです。

そう、この儀式は全裸になって行わなければなりません。

 

考えてみてください。

会社の上司が、

お前、来月昇格させるから、みんなの前で、牛の上をフ◯チンでジャンプしろ

とかって言ってきたら・・・

 

大人達がジャンパーになんかおまじないをかけたりしてテンションを上げていきます。

そしてジャンプされる牛達を集めようとするんですが、すげえ嫌がっててなかなか並びません。

 

なんとか牛達をおさえつけて準備が整いました。

もう周りは暗くなってきています。

ムチで打たれた痛々しい傷跡が残る女性達も楽器を演奏したりダンスしながら盛り上げます。

テンションMAXの状態です。

そして・・・

 

ジャンパーが向こう側から走ってきました。

当然フルチ◯です。

暗くてよく見えませんが。

10頭近くいる牛達を2〜3往復できるまでやらないといけないようです。

これは大変です。

 

でも彼は勇敢でした。

2回目くらいで成功。

歓喜と興奮の渦の中、イベントは無事、幕を閉じました。

 

このイベント中もすぐ近くで女性達がムチで打たれています。

ムチでしばかれる女性と牛の上を飛び越えていく◯ルチンの男性。

なんともカオスな光景ですが、非常に重要で神聖な儀式なのです。

こういう文化を現代でも間近で見られるのがエチオピア南部のハイライトです。

来てみて良かったです。

 

そんな感じで夜にはカイヤファールに帰着。

テントでもう1泊して、翌日はジンカに移動することになります。