さて、未承認国家ナゴルノ・カラバフのまとめ記事です。

今回の記事では、僕らが周ったスポットを写真とともにご紹介します。

エレバンとかでナゴルノ・カラバフについて尋ねると、

あそこには何もないよ

何て言われたりします。

ところがどっこい、そういった場所にこそ、まだ観光地化されていない、素晴らしい自然や遺跡があったりするのです。

ナゴルノ・カラバフ興味あるけど一体どこ行ったらいいか分かんねえよというような方は参考にしていただけますと幸いです。

 

なお、ビザ情報や行き方については↑こちらの記事をご参照ください。

 

 

<世界一周22.5か国目>

ナゴルノ・カラバフ(Nagorno-Karabakh)

アルメニア人の国なので言語はアルメニア語です。

通貨もアルメニアドラムがそのまま使えます。

 

ナゴルノ・カラバフ簡易マップ。

Google Map上はアゼルバイジャン領になっているため、地名もおそらくアゼルバイジャンの呼び方になっています。

そんなわけでアゼルバイジャン語になっているMaps.meの方が分かりやすいです。

なお、アゼルバイジャン語でステパナケルトのことはハンカンディンと呼ぶらしい。

 

ナゴルノ・カラバフは交通手段があまり整備されていない場所なんで、個人でいろいろ周ろうとすると大変です。

一応、ステパナケルトにあるバスターミナルっぽいところから各方面へマルシュが出ています。

複数人で行った場合はタクシーチャーターすることをおすすめします。

僕らは6人で車1台を1日チャーターして60,000ドラム(約13,923円)でした。

一人2,300円くらいです。

 

首都ステパナケルト

ステパナケルトに着くとまず目に入るのが、丘の上にある巨大な十字架。

不思議な光景です。

日が暮れるとライトアップされて夜通し怪しげに、ずっと光っています。

 

ステパナケルト中心部。

大通り沿いにはスーパーや簡単な飲食店、銀行ATMもあり、特に困りません。

物資を輸入に頼っているからか分かりませんが、物価はアルメニアよりちょっと高いです。

 

ナゴルノ・カラバフのシンボル、我らの山「We Are Our Mountains」

ステパナケルト中心地か少し歩いた辺りの公園に建っています。

この像の意味ははっきりとは知らないんですが、独立の象徴みたいなものなんでしょうか・・・

 

アルメニアからの観光客や、現地の人の憩いの場になっています。

 

旅仲間のMIMIさん曰くゆるキャラだとのことで、アルメニアのエレバンの宿の壁にゆるい感じで書いておきました。

 

ガンザサール(Gandzasar)

Gandzasar Monastery

山を少し登った先にある修道院。

 

ここで運良くミサを見ることができました。

凄く凄く神秘的な空気。

 

古い歴史をもつアルメニア正教の深い信仰を感じます。

 

ダディバンク(Dadivank)

Dadivank Monastery

こちらも修道院。

山の中の崖のような場所に建てられています。

まるで映画や、RPGゲームのような光景。

 

ろうそくの灯を見ていると落ち着くの僕だけでしょうか・・・

 

ズアラ(Zuar)

ダデイバンクより更に西、アルメニアのセヴァン湖方面へ車を走らせます。

途中、こんな怪しいトンネルをくぐり抜けていきます。

 

その先にあったのは何と天然の温泉!

 

温度はぬるいところから40℃くらいのところまでいい感じに適温じゃないでしょうか。

めっちゃ気持ちいいです。

ただし、ここには肌に噛み付いてくるハエだか虻だかっぽい虫がたくさんおりまして、かなり痛いです。

油断していると血だらけになります。笑

 

カラバフ人達も水着姿で温泉につかったり、周りでバーベキューを楽しんだりしています。

異国からの旅人を歓迎してくれ、ウォッカを振舞っていただいたりしました。

 

 

そしてここで事件が・・・

 

スマホが水たまりにダイブしました。

どんな状況でこうなったのか説明は難しいんですが、とにかく水没です。

写真は焦って乾かしている姿をパパラッチされたもの。

 

スマホを水に突っ込んだのはこの旅3回目で、過去2回はその後復活したんですがね。

このときは・・・

 

もう水場には絶対GoPro以外持っていかないことを誓いました。

 

また、このせいで写真がたくさん飛んでしまったため、今回も同行した方々から何枚か写真をお借りしました。

すみませんでした・・・

 

シューシ(Shushi)

ステパナケルトから少し南へ行ったところ。

ここにもいくつか教会があります。

僕らはエレバンへ戻る際に寄ってもらいました。

 

綺麗な教会。

古い洞窟っぽい教会もいいですが、こういう明るい光が差している場所も清々しい気分になれます。

 

シューシには廃墟になった建物がいくつか残っています。

過去の紛争では多くの建物が破壊され、その多くが建て直されていますが、今でもそのまま放置されているものがあるのでしょうか。

 

住宅街の中にあった使われなくなったおそらくバス停。

こんなところに座っていたら猫バスが迎えに来るかもしれませんね。

 

 

 

素朴な人々

ナゴルノ・カラバフに訪れる観光客の大半はアルメニア人です。

東洋人なんか特に珍しいので、街中を歩いているだけで結構注目されます。

そして気さくに話しかけてきたり、握手を求められたり、一緒に写真を撮ったり・・・

 

ハロー!

僕らを見かけるとこちらに手を振ってきたたくさんの子供達。

 

ナゴルノ・カラバフの女性もまた美人が多いです。

アルメニアと比べて、ナチュラルメイクな感じで、僕的にはこっちの方が好み。

 

外国人にびっくりしているんでしょうか。

 

街中にあったクレーンゲームの景品は何故かタバコでした。

隣にいたおばちゃんと一緒に盛り上がって挑戦してみましたが当然のようにゲットできませんでした。

 

ナゴルノ・カラバフの周り方

僕らの場合、

 

1日目:

エレバンからステパナケルトへ移動して1泊。

 

2日目:

タクシーをチャーターしてナゴルノ・カラバフを1日周遊。

ステパナケルトに戻ってきてもう1泊。

 

3日目:

ステパナケルトからエレバン方面へ出発。

途中タテブという有名な教会近くにある街ゴリスに1泊。

 

4日目:

タテブを観光し、エレバンへ戻る。

 

こんな感じのルートで周りました。

でも、行ったスポットの位置などをよく考えると、

 

こんな感じで周った方が効率がいい気がします。

 

エレバン → タテブ(ゴリス) → ステパナケルト → セヴァン湖 → エレバン

 

こういうルートで行くことにより、移動途中でアルメニア側にある有名な観光スポットタテブとセヴァン湖にも立ち寄ることができます。

公共交通機関(乗り合いのマルシュルートカ)でも行けるっぽいので。

 

ステパナケルトで泊まった宿

普通にゲストハウスが複数あるので泊まるところに困ることは無いと思います。

ただし、政治的事情からか、Booking.comなどの予約サイトには出てこないため、基本は現地飛び込みになります。

ステパナケルトには2泊しました。

利便性を考えてバスターミナル近く、大通りにすぐ出られる場所をチョイス。

 

エドワード・ゲストハウス(正式名称不明)

バスターミナル近く。

少し路地裏に入った辺りにあります。

一応ゲストハウスらしき看板が立ってます。

 

4台ベッドがある部屋が3部屋ありました。

 

1泊4,000ドラム(約928円)

W-Fi有り

朝食基本無し

 

 

とても可愛いお婆ちゃんがいます。

全然英語通じませんが。

ニャムニャムという言葉を発しながら、フルーツやパンなどいろんな食べ物をくれました。

よく分かりませんでしたが、ニャムニャムというのは食事を意味するっぽいです。

ほらほら食べなさい!

みたいな感じだったと思います。

 

テラスもあって居心地は良かったです。

また、僕らは会いませんでしたが、英語が話せるハキハキした娘さん?がいることもあるらしいです。

 

<追記>

後日、こちらに宿泊された方から、セクハラ被害にあったという話を聞きました。

僕らが宿泊した際は特に何も問題なかったのですが、特に女性の方は気をつけた方がよいかもしれません。

 

Raffo and Karine Guest House

よく日本人旅人のブログで出てくる宿。

エドワードじいちゃんの家と同じ通り、2軒くらい隣にあります。

 

この看板が目印。

 

広めの共有スペースが居心地良いです。

 

こちらも4人部屋でした。

 

1泊: 3,000ドラム(約696円)

Wi-Fi有り(ちょっと遅い)

朝食付き

 

オーナーのおばちゃんは英語が話せます。

また、人気宿らしく、各国からバックパッカーが集まるようです。

 

 

個人的にはエドワードじいちゃん家の方が好きかなあ・・・

あの居心地の良さは半端無く良かったです。

 

 

そんな感じのナゴルノ・カラバフ旅でした。

ここの魅力は素朴な自然と人!

特筆する観光スポットは無いかもしれません。

が、何かよくわかりませんが旅していて凄く気持ちがいいんです。

コーカサスを旅していて、一番気に入った場所でした。

 

とまあ、いろいろまとめてみましたが、一応紛争地域になっていますし、どうしても行かれたい方は事前に情報を調べた上、自己責任でお願いします。