今回も移動情報です。
キルギスからカザフスタンを経由してウズベキスタンの首都タシケントへ向かうルートを取る人は多いと思います。
このルートだと、だいたい、アルマトイから寝台列車でそのままか、もしくは首都のアスタナを経由してウズベキスタンとの国境近くの街シムケントへ向かうことになります。
僕らは万博が開催されるアスタナに寄ってみたい気持ちも若干ありましたが、片道20時間かかるので直接シムケントへ向かうことに。
というわけでまずは出発日の前日に駅窓口にチケットを買いに行きます。
チケットの購入方法
アルマトイで一番大きな駅がアルマトイ2駅。
寝台列車もここから出ています。
地下鉄Raiymbek batyr駅から歩いて行くことができます。
アルマトイ2駅
旧ソ連系の国にありがちですが、駅構内は撮影禁止です。
さて、英語が通じづらい国で列車のチケットを買うのは相変わらず緊張するもんです。
建物に入って右側の部屋がチケット売り場でした。
事前情報では自動券売機で買えると聞いてたのでウロウロしながら探していると、スタッフなんだか違うのかよく分からない親切そうなおっちゃんがたぶんロシア語で話しかけてきました。
シムケント!
ザッフトラ!(ロシア語で「明日」の意味)
と言ってると販売窓口へ案内して販売係のお姉さんを紹介してくれました。
お姉さんは普通に英語がペラペラでした。
中国語や、キルギスもそうですが、英語圏ではない国でも、若い人は学校で英語を学んでいることが多く、英語を話せる確率が高いです。
寝台列車の座席には等級がありますが、普通のバックパッカーが使うのはコンパートメント式の二等(クペー)か開放寝台の三等(プラッツ)です。
値段が倍近く違うので安いプラッツの方に。
更に注釈をつけて見方をご説明いただきました。
旧社会主義国の行政サービスって横柄で不親切なイメージでしたが、とても丁寧でした。
ありがとうございます。
アルマトイ→シムケントの寝台列車チケット: 2,721テンゲ(約948円)
33番車両の11番座席で、23:18アルマトイ発14:23シムケント着。
列車の乗り方
夜遅いので時間まで街歩きしたり前回記事のコクトベの丘に登ったりして時間を潰し、宿へ戻ってカップラーメン食ってシャワーを浴びてから出発。
バスとか走ってなさそうだったのでUberを使いました。
アルマトイではUberが使えます。
駅に着いたらチケットに記載されている列車番号を見ながら、自分の乗る列車がどのプラットフォームに入ってくるか電光掲示板で確認しましょう。
列車がプラットフォームに入ってきたら、乗車する番号の車両まで移動して、入口にいる車掌にチケットを見せて乗り込みます。
したがって、列車や車両を間違えたりするリスクはほぼありません。
三等のプラッツ寝台はこんな感じ。
1区画に二段ベッドが2台、通路を挟んで縦に1台あります。
下段ベッドの下と上段ベッドの上が荷物置き場になってます。
中国の寝台列車の硬臥の、一番上のベッドを荷物棚にしたような感じ。
自分は下段でしたが、上段ベッドはかなり圧迫感を感じるようなので、狭いところが苦手な人は下段にしときましょう。
乗車するとシーツ、枕カバーが配られます。
連結部分に給湯器もあってお茶も飲めます。
まあ、インドのスリーパーに何度も乗った経験があれば、全て綺麗で広く感じますね。
で、外国人が乗り込めばやっぱり絡まれます。
隣のベッドのお婆ちゃんがガンガン飯をよそってきたり、隣の区画からやって来た親子連れに質問攻めにされたり・・・
真ん中の女性が少し英語が話せるので通訳をしてくれました。
そうそう、ここで少し話題に出たんですが、実はカザフスタンでは、ブシドーという名前で日本の格闘技が放映されていたんですよ。
カザフスタン人の、特に男性に、
ブシドー!ブシドー!
と言われたらそのことです。
特に高田延彦氏は人気のようです。
おっちゃんも
タカダ!タカダ!
と言ってました。
途中駅で停車するとみんな外に出てタバコ吸ったり、物売りからお菓子やジュースを買ったりします。
言葉が通じづらいながら何とかコミュニケーションを取ってワイワイするのが実に旅っぽかったです。
15時間近くの移動も一瞬でした。
シムケントの宿
シムケントも1泊だけしたらすぐウズベキスタンに移動します。
駅からあまり離れてない、House Hostelという宿を予約しておきました。
駅前から確か44番のマルシュルートカに乗って最寄りのバス停まで行けました。
ドミトリー1泊: 2,000テンゲ(約697円)
隣の家の番犬が吠えてて怖かったですが、綺麗で、結構広く、なかなか快適な宿でした。
タオルも貸してくれるし。
タオル貸し出しの宿って、地味に助かりますよね。
キッチンも広く、使いやすそうです。
シムケントは観光するところはあまりないですが、こういうホームステイ系の宿が結構あるので、ゆっくりくつろいでみても良いかもしれません。
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