ジャイプルからついにニューデリーに到着しました!

列車がニューデリー駅に着くと思いきや、サライ・ロヒーラ駅とかいう聞いたことない駅に。

リクシャーに乗って100ルピー(約171円)で安宿があるメインバザールへ。

 

メインバザールの通り

 

今まで訪れた街の遥かに上をいく混沌ぶり。

これぞインドって感じ。

でもなんか楽しいですね。

 

道が狭いのでリクシャーやバイク、車、牛なんかですぐ渋滞が起こります。

まっすぐ歩けないのがインドの道。

 

サイクルリクシャーで器用に昼寝する人達

 

 

<現在はここ>

ニューデリー(New Delhi)

気温:最高25〜29℃ 最低12〜15℃(2017年2月)

言わずと知れたインドのカオスな首都。

意外や意外、この時期はかなり寒いです。

 

泊まったのはサンタナデリー

僕はガチの日本人宿に泊まるのは今回が初めてな気がします。

速いWi-Fiとホットシャワーを求めてここにしました。

 

宿は春休みの時期なので大学生でいっぱい。

一時は共有スペースに常に座る場所がないくらい。

ドミに入れない人は屋上で寝てました。

 

サンタナは朝食つきです。

トーストと、野菜スープ、チャイ。

こういうお腹に優しい朝ごはんが食べられるのも、日本人宿ならではの良いところ。

インドだと普通の朝ごはんはカレーですからね。

 

 

さて、前回の記事の終わりの方にも書きましたが、デリーはインドに来る外国人旅行者の玄関口になっているため、客引きやぼったくりの数が異常に多いです。

その悪質さもインドで随一。

観光地ズレとか、そういったレベルでは無い状況。

特にニューデリー駅周辺は、到着したばかりの旅行者を騙して金をふんだくろうとして来る輩で溢れています。

サンタナでも、学生の子達から毎日のようにインド人に騙されて被害を受けた話を聞きました。

詐欺師達の溜まり場になっているポイントがいくつかあるので、ちと紹介させていただきます。

 

ポイント1:ニューデリー駅周辺

まずはニューデリー駅東側にあるメトロの出入口。

インディラ・ガンジー空港からニューデリーに来る人の大半がエアポートメトロという地下鉄の特急路線を使います。

そしてたどり着くのがこの場所。

 

しかしメトロの出入口は、ニューデリー駅の東側にあり、安宿が集中しているパハールガンジのメインバザールとは反対側になります。

 

メインバザールへ行くには、この鉄橋を渡って駅の西側まで行かなければなりません。

が、ここでだいたい以下のようなことを言われます。

 

ケース1

突然男が近づいてきて、

列車のチケット持ってる?

と聞かれ、

持って無いよ。

と言うと、

チケットが無いとここは通れない。

と通せんぼされます。

こちらが、

どこで買えるの?

と聞くと、

インドの列車は常に満席なんだ。

普通に行っても外国人が窓口で買うことは難しいから、専門のエージェントを通す必要がある。

信頼できる、政府系の旅行会社を知ってるから、今から一緒にそこに行こう!

と言われ、以下、旅行会社へ。

 

ケース2

突然男が近づいてきて、

どこ行くの?

と聞かれ、

メインバザール!

と答えると、

昨日イスラム過激派のテロがあったせいで、メインバザールは危険だし、封鎖されていて入れない。

と言われる。

こちらが、

じゃあどうすればいいの?

と聞くと、

外国人が入るには特別な許可証(パーミット)が必要だ。

政府系の旅行会社を通じてその許可証をもらうことができるから、今から一緒にそこに行こう!

と言われ、以下、旅行会社へ。

 

他には簡単なケースだと、

鉄橋を渡るにはお金を払わなければならない。

とか言って、数百ルピーのお金を要求してくることもあります。

 

 

しかし当然、

上記の話は全て嘘。

鉄橋は無料で通れますし、メインバザールが封鎖されてるなんてこともありません。

話しかけてくる奴は、警備員が来ているような服装をしていて紛らわしいので注意してください。

 

ニューデリー駅を通り抜けるための鉄橋。

混み合っていて歩くのがなかなか大変です。

ちなみにここでも話しかけてきて旅行会社へ連れて行こうとする奴がいます。

 

ニューデリー駅の反対側に着きました。

鉄橋から出て大通りを渡ればメインバザールです。

 

ポイント2:メインバザール

メインバザールの入口

 

ここら辺も勧誘がかなり激しいので注意してください。

そしてメインバザールに入ってからも油断は禁物。

 

ケース3

宿を探してうろうろしていると、

宿まだ決めてないの?

と突然話しかけられ、

300ルピーでフリーWi-Fi、いい宿あるよ!

と言って悪徳旅行会社とグルになっている宿へ連れて行こうと勧誘してくる奴。

 

ケース4

突然手を引き、

サービス!サービス!

と言い、ヘナタトゥー(手足に模様を書く消せるタトゥー)を強引に施してきて、後から2,000ルピー(約3,427円)を請求してくる。

 

ケース5

うろうろしているときに一瞬のスキをついて靴に牛の糞をつけて、

足になんかついてるよ!

と言い、靴磨きをしてチップを請求してくる。

 

ケース6

すれ違いざまに、

日本人?

ハローマイフレンド!

ようこそインドへ!

とかフレンドリーに話しかけながら握手をしてきて、そのまま手を握って強引にマッサージをしてチップを請求してくる。

 

こんな人達がそこら中にいるので、話しかけてくる奴には細心の注意を払ってください。

 

ポイント3:ニューデリー駅外国人専用予約窓口

ニューデリー駅構内、チケット売り場がある建物です。

この建物に入って左奥の階段から2階に行けば外国人専用窓口があるんですが、初見だとちょっと分かりづらい。

そこで迷っていると声をかけてくる奴がいます。

 

ケース7

外国人専用窓口を探してきょろきょろしていると、

チケットを買いたいのか?

と突然話しかけられ、

そうだよ、外国人専用窓口に行きたいんだ。

と答えると、

今日はヒンドゥーのホリデーで外国人専用窓口は閉まってるよ。

でも僕の知ってるエージェントを通せば今日でも、安くスムーズに買えるから、今から、一緒にそこに行こう!

と言われ、以下、旅行会社へ。

 

ところがニューデリー駅の外国人専用窓口は、なんと毎日24時間オープンしてます!

したがって余程のことじゃない限りクローズなんてしないでしょう。

あまりに被害が多いためか、2階へ続く階段の壁にも丁寧にその旨注意書があります。

 

よく分からないことを言ってくる連中のことは無視してとにかく階段を登ってください。

ただし、いつも混んでるので、朝早めに行った方が良いでしょう。

 

 

悪徳旅行会社に連れて行かれたら

ニューデリー駅周辺で騙されると、だいたいコンノートプレイス周辺にある(自称政府系の)旅行会社に連れて行かれます。

そこのスタッフは、片言の日本語を話し、最初はとても親切に接してきます。

 

今日デリーに着いたのかい?

大変だったね、疲れてるでしょ。

などと言い、チャイやお菓子を出してきます。

そして、

旅行のスケジュールは決まってるのか?

どこの都市を周る予定なんだい?

とか聞いてきて、いつの間にか旅行プランを組み立てられます。

気づくと、1週間で複数都市を周遊し、ホテルや鉄道チケットや現地のタクシーも用意して10万円以上もするツアープランなんかが用意され、

ベリーナイスなツアーだ。

こんなグッドプライス他じゃなかなか無い。

君たちは特別だよ。

などと、契約のサインと支払を求められます。

なお、ここで断っても彼らはそう簡単には退きません。

物凄い勢いで、如何にツアーに申し込んだ方がいいかまくし立てきて、話の流れでパスポートを取られてしまったり、悪質な場合には10人くらいのインド人が店に入ってきて出口をロックして四方八方からツアーに申し込むよう説得されるとか。

 

ぼったくりと分かっていても、最終的に怖くなったり、断るのが面倒になってしまい、申し込んでしまう人が後を絶たないようです。

(連れて行かれてしまっても、一瞬のスキをついて走って逃げた人もいます。)

 

でも10万円とかありえないですね。

物価の安いインドでは、宿泊費、移動費など、自力で手配すれば2か月でも10万円いかない気がします。

 

なお、大金を払って買ったチケットやチャータータクシーなどは、一応はきちんと使えるようになっているらしいです。

 

まとめ

これらの事例は、ネットや地球の歩き方等のガイドブックにも書いてあり、インドに来る多くの旅行者が事前に注意してきています。

冷静に考えても、話の内容にいろいろと突っ込みどころ満載ですよね。

 

しかしながら、実際に現地に来ると、ゴチャゴチャした街並みに行き買う大量の人々、ドライバーの激しい勧誘、物乞い、排気ガスと埃、クラクションと騒音に完全にびびってしまい、雰囲気に飲まれてしまう人が多いようです。

そして、冷静な判断ができなくなり、特に状況に流されやすい日本人は、インド人の強引な勧誘について行き、あれこれ言われているうちに断りづらい感じになってしまい、お金を払ってしまう。

まあ、払えない額じゃないしこれくらいだったらいいか・・・

って感じで。

 

また、悪い人達は、話しかける人をよく選別しています。

小綺麗な服を着て大きな荷物を持ちキョロキョロしている、明らかに今日本からインドにやって来ましたみたいな若い人を狙い撃ちしてきます。

したがって、大勢の大学生が押し寄せる今の時期は、彼らにとって最大の稼ぎどきです。

 

ちなみに、デリー滞在中に、悪い奴がいないかニューデリー駅周辺で1時間くらいウロウロして見張ってたことがあるんですが、僕には誰も話しかけてきませんでした。

(1回、立ち止まって話を聞いちゃっている日本人の子がいたんで誘導したことはあります。)

 

 

ということで、みなさん、悪い人達の溜まり場ニューデリーでは、変な人にひっかからないよう十分気を付けましょう。

慣れてない人は、空港からの送迎サービスを頼むのが一番間違いないと思います。