ジョードプルからジャイプルまで移動してきました。
デリーへのトランジットのための滞在がメインで、あんまり観光はせずにサクッと街歩き中心です。
<現在地はここ>
ジャイプル(Jaipur)
気温:最高25〜31℃ 最低12〜15℃(2017年2月)
普通に涼しいです。ていうか結構寒い。
ピンクシティ
ジャイプルの通称はピンクシティ。
その昔、英国王子のジャイプル訪問を歓迎するために、建物をピンク色に染めたとか言われています。
ゴールデン・シティ(ジャイサルメール)、ブルー・シティ(ジョードプル)と来てピンク・シティ(ジャイプル)です。
インドの街はカラフルですね。
市内中心部(旧市街地)の建物は確かにピンク色。
その昔の宮殿、ハワー・マハル、通称風の宮殿。
この小窓から宮殿の女性達が街を見下ろし、風景を楽しんでいたという。
しかし横からみるとすげー貧相。
あれですね、びんぼっちゃまの家みたいです。
僕の世代ならギリギリ分かるネタかも。
ジャンタル・マンタルという天文台史跡。
デリーとかにもありますが、ジャイプルのやつが一番規模が大きいらしい。
入場料: 200ルピー(約341円)
芸術的な形をしたモニュメントをよく見ると、何やらメモリが・・・
実はこれは日時計といって、太陽の高さとそれによってつくられる影で時間を計測することができる器具なんです。
ディテールが凄くて、大きい日時計だと2秒単位まで測れるとか。
ここだけ興味があったので、お金払ってちゃんと観光しました。
頑固オヤジが飯をつくってくれるゲストハウス
参考までにですが、宿泊したのはここです。
歩き方やロンリープラネットに掲載されている人気宿。
駅近くの雑居ビルの上の階にありますが、看板が出ていて、外に車も停まってるのですぐ発見できます。
よく手入れされてるルーフトップ。
インドの宿は、屋上が居心地の良いところがおすすめ。
この宿はオーナーのトニーのおっさんがスタッフと一緒に毎晩ディナーを手作りしています。
90ルピー(約153円)で食べられます。
で、それを日本人達みんなで手伝う。
ちなみに左で写真撮ってるのがトニー氏。
本場のカレークッキングを体験することができます。
真面目で優しいインド人スタッフ。
ドミは狭いですが、安いしおすすめの宿です。
インド人の土産物屋との会話
さて、ジャイプルでは、観光意欲が減退してしまい、ほとんどトニーの家の屋上で休んでるか、街歩きしてました。
郊外には有名なアンベール城とかもあるんですが、ジャイサルメールやジョードプルで十分城を見たのでもういいかなって感じ。
ジャイプルの中心部にはかなり大きなバザールがあり、お店を覗きながら散歩してるだけでも結構暇つぶしになります。
そんでブラブラしてると、今まで訪れた街と比べて、客引きがちょっとしつこいことに気づきました。
片言の日本語を話す、うっとおしい奴も多い。
デリーに近くなってきたからかな?
初めてインド来る人って、だいたいデリー〜アーグラ〜バラナシ〜ジャイプル辺りを周遊する人が多いでしすしね。
このエリアは、西部や南部と比べて、普通の短期旅行者が多いイメージです。
つまり、客引き達からしたらカモが多いエリア。
その日もバザールを歩いているといつもどおり客引きが話しかけてきます。
ハロー!
日本人?
うちではベリーナイスなストール扱ってるよ、ちょっと見てってよ。
ミルだけダダよ。
いやあ〜要らないっすね、バイバーイ。
ちょっとマッテ!
買わなくていいからうちの店目の前だから少し話そうよ!
どーして日本人はみんなローカルの人と話したがらない?
みんなデリーとかで悪い人に騙されたりぼったくられたりしてるからだと思うよ?
インド人が怖いんじゃないの?
確かに悪い人はいる。
でもみんながそうじゃない。
うちの店だって、僕の家族が観光客向けに一生懸命つくって売ってる商品だから、是非見るだけでも寄っていってよ!
でもあなたの店も高いんじゃない?
高いと思うならディスカウントするよ。
あなただったらいくらで買おうと思うのか?
最終的に買う買わないは自分で決めればいいじゃん。
悪い奴じゃなさそうだし、こっちも暇だったのでちょっと話してみることにしました。
店に行ってみると、パンツやTシャツ、ストールを売ってる普通のお土産屋さんです。
聞いてみると値段も400ルピーから2,000ルピーと別に高くはない。
値切ってパンツ1枚200ルピーとか、普通です。
インド人の観光客もいて買い物してましたが、僕がオーナーに聞いた金額とそれほど変わらない額を支払ってたと思います。
まあ、荷物になるし今は何も買う気はないので何も買いませんでしたが、ふと、観光地ズレって言葉を思い出しました。
正確な定義はよく分からないけど、おそらく、
ローカルの人々が、外国人旅行客に対してモノやサービスを提供するに当たって、現地価格を大きく上回る金額を請求してくる傾向が強い
ことを指して使われてると思います。
そういう意味でいえば、インドをはじめ、アジア各国のツーリストが多いエリアは基本的に全て観光地ズレしてます。
トゥクトゥク、リクシャーなどのタクシーや土産物屋などは、現地価格の3〜10倍くらいで吹っかけてくるのは当たり前。
みんな生活に必死なので客引きも激しくなります。
多くの旅行者が、こういった現状を観光地ズレしてて嫌だと口にします。
しかし普通に考えて、自分達より遥かにお金を持っていて、短期的な享楽のためにやって来ている観光客に彼らが吹っかけてこない訳がないんですよね。
長期放浪者みたいな節約バックパッカーだとしても、現地人からしたら単なる観光客だし。
しかも、吹っかけてくる人達って、よく分かってて、現地価格と比べるとかなり高いけど、日本や先進国基準で考えれば安く、払おうと思えば払えるような金額を言ってきます。
要するにそこまで”不当に”高いってケースはあまりない。
それに納得できなければ交渉するか、嫌ならはっきり断ればよいのです。
脅迫まがいの状況でない限り、最終的にお金払うか払わないかの判断は自分でできるはずです。
そんなこんなで、途上国の観光地エリアをズレてると言って非難するのは、何か違和感を感じるようになってきました。
観光客なんて現地で何か社会的に貢献しているわけではないので、あくまで傍観者でしかない。
旅をして非現実的な感覚を楽しんでるんだし、本来、観光客は気前良くお金を落としていくことが望ましいんじゃないかと。
インドの観光地のお土産屋なんか入ると、インド人観光客の方が楽しんで買い物している気がします。
せっかく来たんだし、ちょっと高くても記念に何か買っていこうとみんなウキウキしている感じ。
逆に外国人(特に日本人)は、ぼったくられるのを怖がって見ようともしない。
少し話がずれますが、物乞いに対しても、お金を持っている外国人ではなく現地のお金のないインド人の方がよくお金を恵んでいます。
宗教上の考え方の違いもありますが、不思議な気がします。
最近は、僕は極端な値切り交渉はしないようになってきました。
客引きも、とりあえず二言三言会話を交わしてみるとか。
インドのリクシャー代が現地相場より数十円程度高いくらいだったら気にしない。
逆に現地相場と同等の金額で運転してくれたドライバーには感謝します。
相場70ルピーのところを150だって言って吹っかけてきて、交渉の末70でいいよって言って連れて行ってくれた場合なんか、100くらい渡してあげていいんじゃないかと思います。
こっちが細かいお金が無いときもあるし。
また、節約バックパッカーやってると、お金に敏感になってきます。
タクシー代が現地価格よりちょっと高いだけでもイラついたり。
挙げ句の果てに、土産物屋の客引きなんかは一切無視。
お金を使うことを極端に避けてしまう人もいます。
たまに数十円〜数百円の値切りいかにお金を節約しているかを自慢げに話す人がいますが、何か違う気がします。
ある意味、節約バックパッカーの方がよっぽどズレてるんじゃないかと。
というような話を書いてしまいましたが、それにしてもインドの、特にデリー周辺の観光地エリアの客引き達の強引さはとてつもない。
いくら観光地ズレしていても、嘘を言って人を騙すのは良くないです。
詐欺ですから。
という、ニューデリーで見た悪い人たちの話を次回書こうと思います。
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