ローカル鉄道のラッシュで骨折+圧死しそうになりながらも、何とか五体満足のままムンバイを脱出することができました。
久々の寝台列車です。
座席クラスは寝台で一番安いエアコン無しのスリーパー。
エアコン付き車両と比べると、ちょっとぼろかったり、シーツやブランケットが無かったり、乗車している方の身なりが違かったりと、いろいろ差があります。
でも金額はエアコン付き寝台の3分の1以下!
インドの旅はやっぱりこれじゃあなきゃね〜
ちょっと油断すると、いきなり知らない人が僕のベッドに荷物を置いてきたりとか・・・
まあ、インドではよくあることです。
ここは怒らず紳士的に対応しましょう。
何しとんじゃあ貴様ッ!
うとうと、たまにイライラしながら16時間かけて北上していきます。
<現在地はここ>
ブージ(Bhuj)
気温:最高32〜36℃ 最低18℃〜21℃(2017年2月)
インドの西はグジャラート州の果て。
もうパキスタンが目の前。
ここにはとある有名な観光スポットがあり、近年日本人観光客も多く来るようになったとか。
チェックインした宿は地球の歩き方にも載っている老舗のシティ・ゲスト・ハウス。
シングル300ルピー(約504円)と、物価がだいぶ下がってきました。
部屋は古いですが綺麗です。
トイレ・シャワーは共同。
大きな中庭に共有スペースがあり、他の旅行者と情報交換したりできます。
スタッフも良い人ばかりでとてもおすすめの宿。
職人の街ブージと伝統工芸の村
ブージとその周辺の村々では、布製品、革製品、アクセサリーなど、古くから受け継がれる伝統工芸が盛んです。
これらの見学や買い付け、もしくは技術を勉強しに来る旅行者もいます。
ブージ中心地にあるバザール。
商店街は活気があって好きです。
ここは外国人旅行者は少ないエリアなので、街を歩いていると珍しがられていろんな人に声をかけられます。
客引きとか、騙そうとしてくる人はほとんどおらず、とても良い雰囲気。
この方は宿のすぐ近くにいるアクセサリー職人。
まだ若い方ですが、鉄を熱して手慣れた手つきで素早く形を整えていく光景から、洗練された技術を感じさせられます。
滞在日数に余裕があったので、ブージ近郊のニローナ村という場所にも行ってみることにしました。
ブージのローカルバススタンドから1日何便かニローナ行きのバスが出ているとのことなんですが、ここでは行き先が全てグジャラート語で書かれており意味不明、インフォメーションのおっさんも案内が不親切で非常に分かりづらい。
次のニローナ行きのバスは13:00だよ!
その辺から出るよ!
と言われたので仕方なく立って待っていると、近くの若い子が声をかけて来てくれ、代わりにいろいろ調べてくれました。
全員18〜19の学生。
インド人はみんな大人っぽく見えますね。
彼らのおかげでスムーズにバスに乗り込むことができました。
ありがとう!
他にも
昼ごはんもう食べた?
水要る?
とかいろいろ面倒を見てくれて、
何か困ったことがあれば連絡してね!
とFaceBook交換してさよなら。
ブージはこんな感じの、素朴な良い方々が多い印象です。
1時間くらい走ってニローナ村に到着。
小さい村で、バスから降りた瞬間、周囲の人々の視線を一斉に浴びます。
実はこの行きのバスの中で、隣に座ってたこれまた学生の子と仲良くなったんですが、彼のおじさんがニローナで有名な革製品の職人さんとのことで尋ねてみることにしました。
左がバスで仲良くなったアショーカ君で、右がおじさん。
作業中は職人って感じの頑固そうな真剣な顔つきですが、カメラを向けると可愛らしい顔で笑ってくれます。笑
家の中には財布、ベルト、カバンなど、ラクダの皮でつくった工芸品がたくさん置いてあり、おじさんの作業風景を見学させてもらえます。
グッズを買うこともできて、僕はちょうど欲しかったカードケースを200ルピー(約336円)で買いました。
その後もいろいろ見学させてもらった上、
お腹空いてるよね?
とか言われて自家製のグジャラートカリーまでご馳走してもらいました。
当然めちゃめちゃ美味いです。
ニローナ村、思いつきで行ってみましたが、またしてもほっこりする体験ができました。
他にも、ここにはローガンアートという伝統工芸の唯一の職人さんがいて、訪ねようかと思ったのですが、このときは家が閉まっちゃってました。
帰りのブージ行き最終バスは16:00。
ニローナに限らず、ブージ周辺の村々へはローカルバスでも行けますが、本数が少なかったり、帰りの便が早かったりで周るのが結構大変なので、不安な人はリクシャーをチャーターした方が良いと思います。
塩砂漠ホワイトランが絶景過ぎる
さて、前置きが長くなりましたが、ブージ訪問の最大の目的です。
それが、ブージから北に100kmくらい行った場所にある
塩の砂漠、通称ホワイト・ラン(White Rann)。
毎年1〜3月の乾季に、水分が蒸発して辺り一面塩の真っ白な幻想的な景色がつくられる場所。
数年前その景色が地球の歩き方・インドの巻頭ページに取り上げられたため、にわかに日本人にも有名になりました。
まさに乾季のウユニ塩湖のようなもの。
つまりブージのホワイトランを見とけば、乾季のウユニ塩湖に行かなくても同じような景色を見ることができるってわけです。
<ホワイトランへの行き方>
基本的に2つ方法があります。
1.リクシャーを 1日チャーターする
一番確実です。
ホワイトラン往復に加え、近郊の伝統工芸の村を1〜2箇所周ってくれます。
相場は1〜2人で1,200ルピー(約2,018円)、3人で1,800ルピー(3,028円)って感じです。
なので複数人ならシェアして行けば1人600ルピー(約1,009円)くらいですね。
もし一人旅でも、冒頭紹介したシティ・ゲストハウスには、シーズン中ホワイトラン目当ての観光客が毎日のように来ます。
オーナーが人を集めてリクシャーを手配しているので、相談してみましょう。
2.ローカルバスを使う
一番安く済みますが、これはハードルが結構高いようです。
ブージからローカルバスだとホワイトランの手前の村までは行けます。
ただしそこから先は観光客向けに客引きしている乗り合いジープへ乗り換える必要。
また、帰りが大変で、バスもジープも無かったりするため、高確率でヒッチハイクするはめになるとか。
まあブージ周辺は良い人が多いので、トラックの荷台とかに乗せてもらって何とか帰っては来れるみたいですよ。
こんなのもいい経験になるかもしれないですね。
僕の場合、最初1人だったので2の方法で行くことを考えてたのですが、ハンピで仲良くなった方が同じ宿にチェックインして来たので、その勢いでリクシャーをシェアして行くことになりました。
シティゲストハウスで手配してもらい、相場どおり3人で1,800ルピーです。
値切り交渉もできますが、ガソリン代が結構かかるらしいです。
朝7:00に宿を出発しました。
この時期グジャラートの朝晩は寒いです。
まだ薄暗い砂漠の中を突っ走るとかなり冷えます。
ダウンジャケットとかは必須。
あと砂とほこりまみれになるんで頭から被ることができる布みたいなものがあると良いです。
宿から2時間弱かかって9:00過ぎ頃にホワイトラン手前のリゾートホテルがあるエリアに着きました。
この辺りのホテルは1泊5,000ルピー〜とかする超高級ホテルらしい。
インド人の富裕層が観光に来るとか。
そしてここから先は、パキスタンとの国境地帯になるため、入場許可証(パーミット)が必要になります。
ホワイトラン入場エリアのパーミット料: 100ルピー(約168円)
リクシャー駐車代: 50ルピー(約84円)
入場ゲートでパーミットを取得する際に、パスポートと、パスポートの顔写真とビザページのコピーが必要になるので、事前に用意しておいてください。
※このときは何故か僕1人分のパーミットで3人中に入れました。笑
入場ゲートから15分ほど走ると徐々に風景が白くなってきます。
ここまでが車両で入れるエリア。
ここから先は徒歩。
遠くに見える展望台を目指してひたすら歩きます。
もうお昼に近づき、日差しがガンガン照り始めて暑いので、みんなほとんど無言。笑
駐車場から15分くらい歩くと道が行き止まりになり展望台が。
しかしまだ早いです。
この付近はまだ地面がそこまで白くないので、更に先へ向かって歩いていきます。
どん!
少し歩くとこんな景色が目の前に広がります。
辺り一面真っ白!
全部塩なので、なめると当然しょっぱいです。
太陽が塩に反射して、超眩しい。
そんで何か痛いです。笑
でも景色はとんでもない絶景。
こんな感じで
うおおぉーー!!
って叫びたくなります。
何とも不思議な光景。
インドにこんな場所があるなんて・・・
最近はインド人にも凄く人気の観光地になってきているようです。
塩の砂漠
なんてファンタジーな響き・・・
まあ、正確にいうと砂漠じゃないですね。
塩ですから。
距離感が分からなくなります。
あまりにも絶景過ぎるので久々にふなっしーも登場。
駐車場付近にはラクダ乗りもいて、お金払ってキャメルライドもできます。
高いから乗らないけど。
写真はタダで撮っていいよー
このレベルの絶景になると、もう言葉で表現が難しいので何も言うまい・・・
ホワイトランは間違いなくインド最高クラスの美しい景色です。
アクセスちょっと悪いですが、乾季の時期にグジャラート州に来た方は是非行ってみてください。
そしてそれ以外にも、伝統工芸を見学したり、地元のフレンドリーな人と触れ合うのもとても楽しく、ブージは超良いところ。
仕事辞めて長期の旅してなきゃこんな場所絶対来なかったでしょう。
インドの西の果てで貴重な思い出ができました。
帰りは、
ちょっとそこまで連れってくれよ!
と言って国境を警備している警官4人が突然リクシャーに乗り込んできて、4人乗りが8人乗りに。
リクシャーってこんなに乗れるんだね〜笑
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