スリランカの空港で快適に野宿を終えた後は、いよいよこの旅前半最大の難所、インドへ向かいます。

 

スリランカ航空です。

LCCじゃないので、久々に座席にディスプレイとがありました。

1時間くらいでチェンナイ空港到着。

 

飛行機が着陸すると、スムーズに入国できるか、空港から街中までインド人に騙されないで辿り着けるかなど、今までの国ではまったく感じなかった不安と緊張感に包まれます。

イミグレは普通に通過。

ただし、アライバルカードに、

滞在先のホテルの住所をちゃんとフルで書け。

と言われました。

変なところが細かいのがインド。

 

 

<世界一周12か国目>

インド(India)

通貨:インディアンルピー(INR)

為替:100円 = 約60ルピー(2017年1月)

 

<現在地はここ>

チェンナイ(Chennai)

気温:最高30〜32℃ 最低20℃〜22℃(2017年1月)

乾季で雨が降らず、気温もそれほど高くなく、インドは今の時期が一番旅しやすいシーズンです。

 

さて、イミグレ通過後、預け荷物を受け取り、インドルピーの入手を試みます。

インドルピーといえば、昨年世界中の旅人を震撼させた、

高額紙幣廃止事件。

 

政府によるブラックマネー対策のため、それまで普通に出回っていた500・1,000ルピー札が、2016年11月のある日突然使えなくなったのです。

人々は両替に奔走し、ATMに行列をなし、インド全土が深刻な現金不足に悩まされました。

当然、旅行者も大混乱。

その後しばらくしてから、2,000ルピー札と新500ルピー札が発行。

ATMの大幅な引き出し制限も解除され、今はだいぶ落ち着いたと聞いたのですが・・・

 

インドはやっぱりキャッシュが無い

空港の両替所

 

新2,000ルピー札しか出せないとか言われても・・・

インドに限らず、海外では個人商店で大きい額面の紙幣出すと怒られます。

基本的にお釣りが無いからね。

 

しかもここはつい最近まで大混乱があったインド。

2,000ルピー札があってもくずすのがかなり大変だと想定して、ここでは両替はしませんでした。

 

代わりに、荷物受取所にあったATMを試してみます。

 

インドのATMの引き出し上限は、最近は4,000くらいまで回復したと聞いたのでまずは4,000と打ち込んでみる。

 

Sorry, your processing is unavalable.

 

駄目ですね〜

ちょっと金額を落として2,500。

 

Sorry, your・・・

 

じゃ2,000は?

 

S・・・

 

1,000!

 

 

ウィーン・・・

 

お、ついにATMが反応した!

 

途中で諦めなくて良かったです。

500ルピー札が2枚で出てきました。

足りないですが、とりあえず今日の飯と宿代は何とかなりそう。

 

いったんターミナルの外に出ようと思い、出口の方に目を向けると、出待ちしてる大勢のインド人が。

現金を手に入れてホッとしたのもつかの間、空港の外にはしつこいタクシードライバーや、変なツアー会社に連れて行こうとする怪しい自称ガイドとかがうようよしてるのではと思うと、再び緊張が走ります。

 

空港の外

 

あれ?

あっさり出られました。

ていうか誰も僕に声をかけてこない・・・

何か、逆に残念です。

 

さて、チェンナイ空港は、国際線より国内線ターミナルの方が大きいらしく、設備も整っているとのこと。

 

空港から出て左に少し歩けば国内線ターミナルがあるので、他に使えそうなATMや両替所があるか調べに行ってみます。

 

Out of servise

 

No cash

 

こんなんばっか。

両替所も国際線の方と同じ状況。

 

外国人が多い大きめの空港なら何とかなるだろう、と思ってましたが、逆に駄目そうです。

というわけで諦めて市内へ移動します。

 

チェンナイ空港から市内へ

チェンナイ空港から、市内中心部のエグモア駅までは、ローカル鉄道でさくっと移動できます。

 

国内線ターミナルへ戻り、外へ向かってまっすぐ歩いて行きます。

そして高架のところまで来たら、空港を背に左へ曲がります。

 

すると駅のホームへ続く地下通路が。

 

手前にリクシャーのドライバーが何人かいて客引きしてましたが、

列車で行くよ。

と言うと、

そうかい、駅はそのトンネルの先だよ。

エグモアなら5ルピーだ。

朝の時間は混んでるから気をつけろよ。

と、非常に親切に教えてくれました。

南インドの人はずいぶんおおらかですね。

 

地下通路に入るとすぐにチケット売り場の案内が。

 

エグモア駅まで︰ 5ルピー(約8.3円)

 

10ルピー札出すと、お釣りが無いとか言ってきたので、

ああん?

ってちょっとキレ気味に反応すると5ルピーコインと切符をくれました。

こういうときはすぐに引かないのとが大切です。

 

どっちのホームか分かりづらいですが、ビーチ行きって看板が建ってる方がエグモア行きらしいです。

その辺にいた親切なインド人が教えてくれました。

列車はすぐに来たので飛び乗ります。

 

狭い車内にはインド人がぎゅうぎゅうに詰まって乗ってます。

ドアは開きっぱなしで、そこに座ってるインド人も多数。

そして列車が走り出すと、足の無い物乞い、おまじないのような呪文を唱えて突然頭をはたきお金を要求する女、カラオケを歌いながらチップをせがむ老夫婦などのキャラクターが次々と現れては消えていきます。

列車の中でこんなカオスな光景見るのは初めてです。

さすがインド。

心の準備はしていたものの、実際目の当たりにすると驚愕です。

 

ああ、俺もついにインドまで来れたんだなあ・・・

 

と思い、思わず笑いがこみ上げてきました。

 

10駅目でエグモア駅に到着です。

多くの長距離列車などが離発着する大きな駅です。

 

まだ朝早かったので、目当ての宿まで歩いて行くことにしました。

 

おお、やっぱり牛が歩いてる。

初インドなので感動の連続です。

 

インドの街中ででかいバックパックを担いで歩くなんて、格好の餌食になるはずなんですが、リクシャードライバーは昼寝したりスマホいじったりして何も言ってこない奴が多数。

たまに声をかけてきても、

高いから要らない。

っていうとみんなすぐ引き下がります。

 

いつでもかかってこい!

って感じで構えて来たので、何かとても物足りないです。

 

ていうかお前らやる気あるのか?

 

40分くらい歩いて宿に着きました。

BROAD LANDS

外国人しか泊まれないという珍しい宿です。

ロンリープラネットや地球の歩き方に載ってるので、バックパッカーがたくさん泊まってます。

大きな中庭があって風通しが良く、宿代が結構高い南インドでシングル、ファン、トイレシャワー共同で1泊400ルピー(約670円)という感じなので、僕もここにしました。

レセプション付近でしか使えないですが、Wi-Fiもかなり速いです。

ちなみにWi-Fiパスワードは毎日変わり、1日50ルピー(約83円)。

でもパスワードに規則性があるので、3回目くらいからはぶっちゃけ教えてもらえなくても分かります。

 

屋上があるってのが凄い良いですよね。

 

宿付近には売店や安い食堂が密集しており、生活には困りません。

チェックインしてシャワー浴びた後は、まずは引き続き手元のキャッシュを増やすために街中のATMを探してみました。

 

ノーキャッシュ

 

ノーキャッ・・・

 

1時間くらい歩き回って全部こんな感じ!

貼り紙してなくても、使おうとすると駄目だったり。

インド人も、使えるか試しにカード突っ込んでる人が多かったです。

まじで大丈夫なのか?

自分はこれから本当にインドを旅できるのか?

物凄い不安になってきました。

 

宿のスタッフに聞くと、

今日は日曜だから駄目だ。

明日キャッシュが入ったタイミングでトライしてみろ!

あと行列ができてるATMを見つけたら並べ!

とのこと。

 

いろいろ調べると、キャッシュ不足は北より南インドの方がまだ深刻っぽい。

南インドは人がおおらかなので、騙されたり、犯罪に遭うことはなさそうですが、最初かつ最大の課題がこのキャッシュの確保だと確信しました。

 

これはうまくやらないとつむパターンですな。