こんにちは。
初インドでは、スリランカからチェンナイへ上陸しました。
まずは「1.5か月くらいの長い旅になる予定のインドのお金、ルピーをきっちり確保!」と思ったところ、昨年末に発生した高額紙幣廃止の影響がまだ色濃く残っており、街中でATMを10数件探し回って試した挙句、全ての機械でお金が下ろせず、しょぼしょぼと宿へ歩いて帰りました。
南インドって、レストランのことHOTELっていうんですね。
ちなみにホテルのことはLODGE、ゲストハウスはHOME STAYって表記の場合が多い。
最初、インドのホテルって凄い!みんな食堂付きで賑わってるんだーって思ってました。
宿泊場所は、1950年くらいからやってるという老舗の宿BROAD RANDS。
さすが設備は古く、ベッドも何か虫がいたら嫌だったので、写真みたいにして寝ました。
結果、南京虫とかは出なかったけど、窓の隙間から蚊がたくさん入ってきて痒くて寝不足に。
翌日、休みが明けたので再度ATMと両替所探しに行くことに。
ついでに駅まで行って鉄道のチケットも買って来ることにしました。
しかし宿のレセプションに行くと、
今日はメニープロブレムだからあまり外出はしない方がいい!
といきなりスタッフに忠告される。
うん?
別に変な感じはしないけど・・・
強いていえば、月曜なのに人通りが少ないなーってことくらいです。
インドのくせに。
チェンナイ・セントラルで鉄道チケット購入を試みる
インドの寝台列車はすぐ予約で埋まります。
でも、外国人専用窓口で買えば外国人枠という裏技で席の確保がしやすいとのこと。
まずは、その窓口があると聞いたチェンナイ・セントラル駅に行ってみます。
チェンナイ・セントラル駅の場所
コロニアル調のデザインがオシャレです。
まだインドに慣れていないので、駅構内に入るとその人の多さにビビリます。
みんなその辺の地べたに座ったり寝転んだりして列車を待ってます。
歩くのも大変。
こういう光景は中国でも見なかったです。
駅のインフォメーションで聞くと、
予約オフィスは隣の建物だ。
と言われます。
インドの駅は、翌日以降のチケットの予約は窓口が別になっており、駅の隣の別の建物であることが多いです。
チェンナイの場合は、こんな建物が駅の隣にあります。
入ってすぐ右側の階段から2階へ。
外国人ツーリスト用窓口って看板を発見。
矢印の方向を見ると、インド人が並んでる窓口の裏に入るようになってます。
奥に行くと無事たどりつけました!
韓国人観光客がチケットを買ってたので、ここで間違いない、一安心。
何とか買えそうですが、初めに、
パスポートの顔写真とビザのページのコピーを持ってこい。
と言われます。
外国人が鉄道チケット買うときはパスポートのコピーが必要ってのは聞いてたんですが、自分で用意しなきゃなんないんですね。
この予約オフィスがある建物の隣にコピー屋があるからそこ行けと指示されます。
ちょっと歩くと商店がたくさん入ってるビルがありました。
中に入ると、コピー屋のXEROXの看板がいたるところに。
でも何故か全部閉まってる。
その辺の人に聞くと、上の階に行けと。
三階くらい上って探し回って端っこの方まで行くとようやくコピー屋がありました。
一枚2ルピー。
何でチケット買うだけでこんな大変な思いしないといけないのか
と、今までとは一味違うインド旅のハードルの高さを思い知らされます。
そして外国人予約窓口に戻り、次の行き先であるインド最南端の街カーニャクマリ行きのチケットを検索してもらうと、
メニープロブレムでチェンナイ発の列車が全てキャンセルになってる。
お前はチケットを買うことはできない。
明日また来い!
と追い返される。
理由の詳細や他の路線のチケットを探してもらおうとしても態度が悪い奴で、全然取り合ってくれない。
さんざんたらい回しにされてこれかよ!
一体何がプロブレムなんだよ・・・と思いつつも、仕方なく駅から出て、街中をうろついてみることにしました。
問題だらけのチェンナイ市内
何かデモらしきものをやっていますね・・・
若い人がプラカードを持って騒いでおり、大勢の警官が道路を封鎖しています。
ただならぬ雰囲気・・・
祝日でも無いのにほとんどのお店がシャッターを閉めちゃってます。
営業してた店でチャイでも飲みながら店員に何があったのか聞いてみます。
ビーチで若者がファイティングしてるんだ!
今日は外はメニーメニープロブレムでクレイジーなんだ!
なるほど、暴動でも起きてるのかな?
で、何が原因で?
#$%&=Q0#$%`}*?~!
何を喋ってるのか詳細がいまいち分からない。
裁判所の近くまで来てみました。
この辺りからビーチへ歩いていけます。
ビーチまで行けば何か分かるかな?
そのままてくてく歩いて行くと警察の検問にはまる。
何人?タミル語分かる?
分かんないです、日本人のツーリストです。
この先は行くな。
タミルピープルがビーチでファイトしてる。
一体何があったんで?
裁判所の判決に対するデモが拡大してる。
負傷者も出ていてデンジャラスだ。
いいから帰りなさい。
何かはっきりしないけど、ビーチエリアはさすがにヤバそうだったのでここで引き返すことに。
長距離バスターミナルに来てみました。
が、バスも全部運休。
ヤバイな・・・明日もこんな状況だったら、下手すりゃ街から出られないんですが・・・
入国早々軟禁ですか?
銀行も両替所もを閉まっちゃっていて、当然ATMに現金なんか入ってこない。
そしてATMどころか普通の店まで閉店状態・・・
バスターミナルにいたジュース屋のインド人に今日は散々だったよって愚痴ることにしました。
ATMでお金を引き落とせるかなんて運だよ!
今日は街がこんな状況だけど、明日はきっと大丈夫だ!
まあ、ジュースでも飲んで落ち着け。
スイカジュース: 5ルピー(約8.3円)
鉄道やバスが運休するほどのレベルってどんな騒ぎなんでしょうか・・・
〜翌日の新聞〜
メニーメニープロブレムでした。
きちんと調べたところ、チェンナイには、「ジャリカット(Jallikattu)」という伝統的な牛追い祭りの行事があるものの、これを動物虐待だとみなした最高裁が先日禁止判決を出したことに対し、民衆が抗議活動を行っていたもの。
ヒンドゥーでは本来牛は神聖なものですからね。
インドは広い国で州が違えば言語も慣習も法律も異なります。
デリーの中央政府がよろしくないと考える一方、チェンナイがあるタミルナードゥ州では、この牛追い祭りがとても大切で、神聖な行事とされていたようです。
そして僕がチェンナイに到着したちょうど翌日、この激しいデモがあった模様。
チェンナイのマリーナビーチがデモのメイン会場になっており、デモ隊と警官が衝突して乱闘になっていたとか。
いやあ、怖いっすね。
チェンナイなんてすぐ移動しちゃうからローカルニュースなんて一切調べてませんでしたよ。
何も知らずビーチ付近まで行ってたらかなり危険なことになっていたかもしれません。
宿まで安全に帰って来られて本当に良かった。
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で、結局現金も鉄道チケットもゲットできなかった訳ですが、マジでどうしよう・・・
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