2017年5月現在の情報です。
シルクロードを目指して颯爽と再突入した中国。
成都近郊を観光した後は、東チベットへ行こうかこのままウイグルの方まで飛ぼうか悩んでましたが、その前にどうやら滞在可能期限が切れそうだということに焦り始めました。
そう、日本人は中国本土へビザ無しで渡航可能なのですが、その最大滞在可能期間は15日。
これを超えて滞在したい場合の方法は以下のとおり。
- 事前に日本でビザを取得する
- 中国国内でビザを取得する
- 一度、香港・マカオ等特別行政区へ出て入り直す(滞在期間をリセット)
今回僕は、当然日本でビザなんか取ってないし、香港まで行くのも遠いので、中国国内でビザを取ることに。
しかし新規でビザが取れる場所は限られているようで、確実な情報があるのは四川省。
成都なら1週間程度で取得できるらしい。
うーん・・・でもあと1週間も成都にいるのも何か沈没しちゃいそうで嫌だなあ・・・
そんなとき、ふと耳にしたのが、成都から少し離れたところにある、大仏で有名な楽山なら、何と最短2日でビザが取得できるという情報でした。
成都で宿泊していたミセスパンダホステルで出会った日本人旅人の方も、多くが楽山でビザを取得していたので確かそうです。
ということで、僕もこれにチャレンジしてみて、実際、超楽々取れてしまったので記事をまとめさせていただきます。
はじめに
楽山では確かに2日でビザを発行してもらうことができますが、条件があり、それは、午前中にビザの申請をすること。
そうすることにより、翌営業日の夕方にはビザができあがります。
(土日はさんでしまった場合には、当然週明けになります。)
ということは、朝できるだけ早い時間帯に成都から楽山まで行き、そのままお昼までに申請手続を終えてしまわなければなりません。
そして、中国内でビザ申請するためには、宿泊先の宿において、外国人滞在証明証というものを発行してもらい、提出する必要があります。
楽山市には無数に宿がありますが、安いところなんかでは発行されないことがあるため、ある程度きちんとしたホテルを選ぶことも必要になります。
つまり、
- 朝一で楽山へ行ってビザ申請を行う
- 滞在証明証を発行してくれる宿に泊まる
この2つを念頭においてスムーズに行動しないといけないことになります。
また、先に書いておきますが、ビザ申請に必要なものは以下のとおり。
- パスポート
- パスポートコピー(写真ページ)
- パスポートコピー(入国スタンプのページ)
- 顔写真1枚(3.5×4.5)
- 申請用紙(申請センターでもらう)
- 旅程表(申請センターでもらう)
- 滞在証明証(宿泊ホテルでもらう)
- 申請代160元
このうち、コピーはビザセンターでできますので、現地に着いてからでも用意可能です。
顔写真は事前に用意していった方が良いです。
成都から楽山への行き方
ではまずは成都市内から楽山市への移動です。
成都市内から楽山までは、九寨溝へ行ったときと同じく、新南門のバスターミナルからバスで行くことができます。
成都 → 楽山までのバスチケット: 46元(約742円)
バスは朝早くから頻繁に出ています。
僕は7:50のバスで出発しました。
楽山市のバスターミナルまで約2時間。
成都から楽山へ行くバスは、だいたいこのバスターミナルへ到着します。
楽山肖壩旅遊車站っていう、何て読むか分からないところ。
ビザ申請センターがあるエリアからは結構離れています。
ここからできるだけスムーズにホテルへ行き、チェックインして滞在証明証をもらい、午前中にビザ申請を済ませなければなりません。
というわけでこういうときはタクシーを使ってしまいましょう!
楽山市内のタクシーはしっかりメーター制で普通にかなり安かったです。
ホテルの場所も一生懸命探してくれたりと親切でした。
やって来たのは乐城酒店(Le Cheng Hotel)。
バスターミナルとビザ申請センターのだいたい中間くらいの位置にあります。
最近楽山でビザを取得したという方に教えてもらったホテルです。
ここなら間違いなく滞在証明証をもらえるはずということで決めました。
ビザセンター近くにもホテルもあるようなので、立地的にはそちらの方が良いと思います。
綺麗で豪華な部屋が1泊158元(約2,550円)。
普段泊まっている宿と比べて格段に高いですが今回は仕方ないですね。
なお、スタッフに滞在証明証の発行をお願いしたところ、チェックイン時にもらった領収証のようなもので足りるとのことでした。
これを手にビザセンターへ急ぎます。
楽山市ビザセンター
楽山でビザを申請できるところはここになります。
楽山市人民政府政務服務中心
ここも路線バスで行くことができますが、時間が限られているのでタクシーを使ってしまうことをおすすめします。
僕がここに到着した時点で既に11時近く。
急がないと!
こんな立派な建物。
ここの1階にはコピーセンターがあります。
パスポートの写真ページ、スタンプページのコピーを持っていない場合はここで頼みましょう。
で、2階に上がって端っこの方に歩いて行くとビザ関連の申請センターがあります。
出入境〜って字がたくさん書かれているのですぐ分かると思います。
そして写真奥の部屋が申請カウンターで、手前右の領取〜って書かれてあるところが受け取りカウンターです。
僕のときは英語を話せるスタッフが何名がいて、とても丁寧にご対応いただきました。
ありがとうございました。
申請手続の流れはだいたいこんな感じ。
- 申請カウンターの一番左の総合窓口みたいなところに行き新しくビザ申請したい旨を告げる。
- 必要な書類を説明してくれ、申請用紙・旅程表をもらう。
- 申請書類、旅程表を記入し、パスポート、パスポートコピー、顔写真(3.5×4.5)、滞在証明証と一緒に提出。
- 隣の窓口でビザ申請代160元(約2,583円)を支払う。
- ビザ申請の控え、支払レシートをもらう。パスポートも返される。
- 翌営業日の16:00に再び来るように言われ、申請完了。
旅程表は適当でも大丈夫です。
僕は無難に北京とか上海とか書いておきました。
これがビザ申請の控えと申請代支払のレシートです。
受け取り時に必要になるので大切に保管しておきましょう。
また、翌日12:00まではホテルにいるように言われました。
確認が入る可能性があるんでしょうかね。
とりあえず、何とか無事に午前中に申請完了です。
ビザ受け取りまで大仏でも見に行こう
申請後は特に観光せずに飯食ったりしてホテルに帰ってビール飲みながらダラダラして寝ました。
久々のシングルなんで引きこもり生活を満喫です。
そんで翌日はゆっくり起きて優雅にシャワーなど浴びながらお昼まではホテルで待機。
12:00にチェックアウトしてもまだ時間があるので世界遺産になっている大仏でも見に行くことにしました。
楽山大仏の見学は、徒歩と遊覧船の2つの方法があります。
徒歩の場合、至近距離まで近づくことができますが、かなり混み合っていて時間がかかりそうだったので、僕は川から遊覧船で見に行くことにしました。
遊覧船乗り場はこの辺にあります。
近くまで市バスで行くことができます。
また、港周辺は外国人もそれなりに来るからか、英語メニューを用意している飲食店がちらほらありました。
楽山大仏遊覧船チケット: 70元(約1,130円)
チケット売り場は川沿いにあります。
微妙に高いけど、世界遺産ですからね。
こんなボートに乗って行きます。
結構頻繁に出ているようでした。
出航後、しばらくして大仏前に到着。
ここで撮影タイムです。
どーん!
高さは約70m。
岩を掘ってつくられた大仏としては最大級らしいです。
かなりでかくて壮大です。
でもいろんな大仏を見まくってきたからか、あんまり感動は沸き起こらなかったです。
長期旅の悪いところ。
何か大仏周辺を泳いでるクレイジーな人もいました。
中国は広いのでいろんな人がいます。
市内に戻ってビザセンター周辺を散歩。
どこかで見たようなキャラクター達。
こういうシュールなものに中国っぽさを感じます。
見事ビザゲット
16:00になったのでビザセンターへ向かいます。
申請を行う部屋の手前にある受け取りカウンターへ行き、前日もらったレシートを出すと、お姉さんがすぐに対応してくれました。
ばーん!
こんな感じのシール上のビザを、パスポートにペラっと貼ってくれます。
これで何とか滞在期限オーバーのリスクを回避できましたね!
ちなみに滞在期限は申請日から30日ほど伸びていました。
そうそう、中国にビザの期限って申請日から起算されるんですよね。
成都なんかで申請すると申請日からビザ取得日まで1週間くらい待つんですが、滞在可能期間にその1週間もカウントされてしまうので、すぐ発行してもらえる楽山で取った方がお得だといえます。
この楽山でのビザ申請、2日で完了させようとすると初日にかなりタイトな動きをしなければなりませんが、手続自体はとてもスムーズですし、現状中国ビザを取得する方法としては一番楽な気がします。
広大で、魅力的なスポットが無数にある中国を旅するには、正直15日じゃ全然足りません。
一方、途中でビザ申請しようとしたら手続のために1週間くらいは拘束されてしまうのが一般的。
それは時間が勿体ない。
そんな訳で、ビザ無しで入国したけど、もっと中国にいたいと思った方には、このビザ取得はおすすめです。
ただし、当然、楽山でのビザ申請も今後仕組みが変わるリスクはありますので、最新の情報にご注意ください。
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