今回は中国四川省が誇る世界遺産・九寨溝に関するまとめ記事です。

九寨溝とは、簡単にいうと、中国のかなり高い山地の中にある、超絶綺麗な湖なんかが見られる、美しい自然公園のこと。

昔、写真集で、その半端ない透明度の九寨溝の水を見てから、絶対行きたいと思っていた場所です。

この記事では、成都から九寨溝への行き方や公園内の回り方なんかをご紹介します。

 

 

九寨溝はかなり標高が高い場所にあります。

というわけで成都で念のため紅景天(ジンフォンティエン)という中国製の高山病予防薬を買っておきました。

(ネパールで買ったダイモックスをトレッキングへ行く知り合いにあげてしまいました。)

錠剤と液体状のものがあって、液体のやつの方がよく効くらしいです。

まあ九寨溝くらいでは要らないかもしれませんが、東チベットなんかだと標高4,000m超えてくるので、事前に購入をおすすめします。

そこら辺の薬局で簡単にてに入ります。

 

成都から九寨溝までの行き方

九寨溝景勝地は四川省北部にある巨大な自然保護区です。

というわけで普通は旅行客はまず成都市内へ行き、そこから主に飛行機かバスで九寨溝まで移動することになります。

で、バックパッカーだと、当然安いバスを使うことになりますね。

 

バスは主に新南門バスターミナル(成都旅遊客運散客服務中心)から毎朝出ています。

バスの出発時間は早いので、ご紹介した、バスターミナルすぐ横にあるミセスパンダホステルに泊まっておくと便利です。

 

バスは7:30くらいから9:00頃まで30分おきくらいに出ていました。

 

成都市内 → 九寨溝までのバスチケット: 141元(約2,269円)

 

道路状況に応じて所要時間は10〜12時間。

徐々に標高が高くなって涼しくなっていきます。

 

途中、頻繁に休憩(90分おきくらい)があるのでトイレとかは心配要らないです。(ニイハオトイレだけど。)

チベット系の方々がやっているお店に停車します。

 

九寨溝の街の様子

世界遺産九寨溝景勝区の周辺は、観光客向けの宿や飲食店、お土産物屋が集まって小さな街のようになっています。

何もないところかと思ってましたが、結構栄えてます。

 

<現在地はここ>

九寨溝(Jiuzhaigou)

気温:最高16〜20℃ 最低8〜12℃(2017年5月)

成都を8:40分に出て到着したのが19時近く。

標高2,000mを超えて来るので朝晩は結構冷えます。

 

アンジェリーホテルという宿に来ました。

Booking.comで予約してドミトリー1泊35元(約567円)。

受付のお姉さんが英語ペラペラでとても親切でした。

九寨溝のホテルは高いイメージですが、こんな安いところもあります。

 

写真暗いですが、ドミトリーはとても綺麗でした。

ベッドには電気毛布が付いてるので、暖かくして寝ることができます。

 

宿の近くにはセブンイレブンなんかもありました。

 

ご飯屋もたくさんありますが、やや物価が高いです。

味は激辛の成都と比べてあっさりした料理が多かった気がします。

写真は牛肉麺と包子で20元(約324円)くらい。

 

混雑するから九寨溝のチケットは前日までに買っておいた方がいいなんて噂を聞きましたが、面倒臭いので僕は普通に当日入場口へ。

入場開始が8:00なので念のため7:30頃には出発しました。

宿からは歩いて20分くらい。

大勢の観光客が列になって九寨溝入口へ歩いて行くのでそれに付いていけばOKです。

 

チケットは意外にもほとんど並ばずに買えました。

大勢いる中国人観光客は団体ツアーで来ている方が多く、おそらくまとめてチケットを手配しているのだと思います。

そしてまずビビるのがその値段の高さ。

 

入場料220円 + 園内のシャトルバス代90元: 合計310元(約5,026円)

 

今回の旅における観光地の入場料の中では、スリランカのシーギリヤロックを抜いてぶっちぎりの高さです。

でも閑散期シーズン(11月16日〜3月31日)だと、入場料が一気に80元まで下がるらしいです。

 

入場ゲートです。

超並んでますが、進むのが早いのですぐ入れます。

 

景勝区内は超広いのでこんなシャトルバスで回ることになります。

徒歩でも移動できますが、トレッキング並に相当疲れます。

 

シャトルバスにはこんな女性ガイドが同乗しています。

金使ってますね・・・

 

 

景勝区内の移動方法・見どころなど

九寨溝景勝区はこんな感じの、逆Y字型の形になっており、南に行くほど標高が高くなっていき、奥の方では3,000mを超えてきます。

 

敷地が広過ぎてどこからどう回ればいいか分からなくなりそうですが、流れでたいていこういうルートで移動することになるはずです。

 

①入場ゲートを入ったところからバスに乗って南西側一番奥の原始森林までバスで登る。(バスはノンストップで行きます。)

②原始森林から徒歩・バスで諾日朗センター(Y字になっている分岐点のところ)まで下る。

③南東側の奥、長海までバスで登る。(ノンストップ)

④長海から徒歩・バスで諾日朗センターまで下る。

⑤諾日朗センターから入場ゲートまで徒歩・バスで下る。

 

バス亭はいたるとこにありますが、登るときは基本ノンストップ、下るときは各駅停車になります。

したがって、まずバスを使って奥の方まで行き、景観を楽しみながらちょくちょくバスを使ったり歩いたりして下ってくるという方法になると思います。

 

 

ルート上には無数の観賞スポットがあるのですが、個人的に気に入った場所をいくつか写真付きでご紹介します。

 

原始森林から少し下ったところにある熊猫海。

昔野生のパンダがここに水を飲みに来ていたらしいです。

さっきのルート上で、おそらく一番最初に目にする綺麗な池です。

 

さすが綺麗!

ですが、まだまだです。

この後もっと美しくなっていきます。

 

更に下ったところにある五花海。

 

そうそうこんな感じです!

よくガイドブックで見る九寨溝の写真です。

透き通った青い水の中に木々が沈んでいて、太陽の光が差し込んでいる。

どうしてここまで透き通っているかについては、いまだに研究が続けられているそうです。

 

いったん下って諾日朗センターで休憩。

ここにはかなり大きな土産物屋街があります。

 

景勝区内の自販機。

水が5元って、クソ高いです。

ちなみにレストランなんかもかなり高いので、節約したい方はお昼ご飯持参した方が良さそうです。

 

諾日朗センターの近くにはこんな大きな滝もあります。

 

センターの分岐点のバス停から再びバスに乗って南東部最深部の長海へ。

中国人の方々は民族衣装を借りて写真を撮っている方が多かったです。

 

調子に乗って立ち入り禁止のところに入って写真撮っちゃっている方です。笑

危険なのでみなさん真似しないように。

ホラー映画なんかでは最初に殺られるタイプの人だと思います。

 

そしてここが個人的に最も気に入った五彩池。

長海からしばらく下っていくと現れます。

 

圧倒的な透明感。

圧倒的なスケール。

これぞ九寨溝が誇る景観美です。

高地にあるので空気も澄んでおり、神秘的な雰囲気が漂ってます。

遺跡などの文化遺産って、見続けてるとだんだん飽きてくることが多いんですが、自然ってほんと飽きない。

ずっと見ていられます。

いろいろ見た中では、五花海と五彩池の2箇所が、水が凄く澄んで綺麗でおすすめだと思います。

 

九寨溝は広いです。

じっくり見て回ると丸一日は普通にかかります。

僕も朝一で入場して、割とサクサク見て移動した割には、出たのは午後14:00頃でした。

かなり疲れましたよ。

 

日程

九寨溝へ行ったときの日程はこんな感じでした。

 

1日目:

成都から九寨溝へバスで移動。

そのまま九寨溝の宿に1泊。

2日目:

朝から九寨溝景勝区を観光。

午後に宿へ戻り、九寨溝にもう1泊。

3日目:

成都へ帰還。

 

このように、九寨溝へバスを使って行く場合、最低2泊3日は必要になるかと思われます。

なお、服装に関しては、朝は寒いので防寒着必要ですが、日中は日差しが強く、Tシャツでも余裕です。(動きやすいトレッキングウェアが良いと思いますね。)

 

シーズン中の入場料は超高いですが、世界的にもなかなか見られない景色なので、成都に来たならば一見の価値がある場所です。