僕はトレッキングが超好きです。
天気が良い休みに何も予定がなければ、無意識に登山しに出かけます。
特に悩みごとがあってモヤモヤしているときなんかいいです。
黙々と自然の中をただひたすら歩っていると、頭の中の雑念が取り払われてすっきりします。
早起きして運動するので生活習慣も改善されます。
修行みたいです。
この趣味が無かったら、僕は激務の中、今頃精神を病んでいたでしょう。
そもそもトレッキングを始めたきっかけは、富士山に登ろうとしたことでした。
1年くらい低山を登りながらトレーニングを行い、ようやく2014年の夏に富士山に登頂することができました。
5号目から登れば頂上まで距離もそんなにないし、体力的には余裕だろうと思ってましたが、ぶち当たった問題は山小屋と高山病でした。
富士山5号目郵便局
富士登山初心者の人のほとんどは、まず富士5号目駐車場までバスか車で行きます。
ここに最もベーシンクな登頂ルートである吉田口ルートの入口があります。
既に標高2,300mくらいあって、真夏でも涼しいです。
高山病にかからないよう多くの人はここで休憩し、標高に慣らします。
ちなみに、富士山の登頂ルートは主に「吉田ルート」、「富士宮ルート」、「須走ルート」、「御殿場ルート」の4つがあって、出発地点の標高や、山頂までの距離・時間、途中の山小屋の数、混雑具合が大きく異なります。
登頂者の過半数は、山小屋が多く、方角的にご来光が見えやすい「吉田ルート」から登ります。そのせいか、吉田ルートの登山道は滅茶苦茶混みます。
ちょうどこの頃は富士山が世界遺産に登録されたばかりだったので、外国人観光客も非常に多かったです。
吉田ルート富士登山道
途中、雲の中に突っ込むような感じで進みます。
最初は物凄い高いところにいることに感動しますが、風景は単調なのでだんだん飽きます。
ひたすらジグザグに上へ登っていきます。
そして日が落ちると一気に寒くなり、ほぼ気温がマイナスになります。
何とか8号目の山小屋へ到達。
富士8号目の山小屋
標高3,000mくらい。
弾丸登山でもない限り、7〜8号目で一泊してから翌朝山頂まで登ります。
登頂シーズン中、山小屋はすぐに予約で埋まってしまうので注意してください。
山カレー
とりあえずカレーを食べてビール飲む。
この辺りまではまだ元気だった。
山小屋の寝床
富士山の山小屋のほとんどがこんな感じです。
一つのふとんに2人が寝るような感じ。狭くて息苦しく、全然寝られない。
慣れていない人はここで体力を一気に奪われます。
僕もほとんど寝られず、体力が回復しないうちに出発時間になってしまいました。
出発は朝3:00頃。
一緒に行った仲間の1人は体調不良になり、山小屋で待機することに。
富士山頂までの道
ご来光を見ようと早朝は長蛇の列ができ、なかなか進みません。
氷点下の極寒の中、体の動きが止まってしまうため、一気に体が冷えます。
最大の関門。高山病が一気に襲ってきます。
頭痛と寒気で頭が真っ白になり、思考力が低下します。
ろれつも回らなくなり、風邪を引いたような状態になります。
持ってきたものを全部着込んでも厳しかったです。
ご来光
何とか耐えて、頂上一歩手前くらいでご来光を拝めました。
超感動、と思いきや、辛くてそれどころじゃなかったです。(笑)
(後で写真見るとやっぱり綺麗ですね。)
山小屋で仲間が待っていることもあり、山頂にはあまり滞在せず下山。
ちなみに8号目の小屋からでも十分綺麗なご来光を眺められたようです。
そして、標高が下がってくると、山頂の辛さが嘘だったかのように体調が元に戻りました。
富士山に初めて登る方は、とにかく「山小屋の悪環境」と「高山病」に気をつけて下さい。
このコンボで途中でギブアップする人が多いようです。
富士山は一般的に、1泊2日の日程での登頂が多いですが、無理せず、時間をかけて登った方が楽しめると思います。
高山病の症状が出やすいのは、標高3,000m超えくらいからが多いそうです。
7号目くらいで泊まって、翌朝ご来光を見てから登頂する感じでも十分だと思います。
もし高山病になってしまったときの対策は、とにかく睡眠と水と深呼吸だそうです。
さて、何で突然こんな記事を書いたかというと、やはり世界には標高の高いところにある都市があり、今回の旅でも絶対に行くので、このときの高山病のトラウマでビビっているからです。
特に南米・アンデス山脈と東アジア・ヒマラヤ近辺。
ウユニ塩湖で有名なボリビアの首都ラパスなんて標高3,600mくらいのところにあります。
富士山の山頂と同じくらいです。
うまく対策していかないと突然倒れて3〜4日間寝込むとか普通にあるそうです。
僕なんか、今住んでいる場所は東京の江東区、海抜0m地帯ですよ。
旅に出るまでの間に何回か高山に登って、トレーニングしておこうかな・・・
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