さて、博物館を見学した後はいよいよチェルノブイリツアーへ参戦です。

 

博物館の記事はこちらを参照。

[秘密主義と責任回避体質は深刻な事故を起こしうる]キエフのチェルノブイリ博物館【ウクライナ】
僕にとってウクライナと聞いてとっさに思い浮かぶものは、チェルノブイリ原発事故。 1986年4月26日午前1:23、キエフ近郊のプリピャチ...

 

今回の記事では、ツアーへの申し込み方法、便利なアプリ、ツアーの内容を写真多めで紹介します。

 

 

ツアーの申し込み方法

ツアーを開催している旅行会社はいくつかあるようですが、僕は友人に紹介してもらった、SoloEast Travelへ行ってみました。

 

オフィスはここ。

独立広場からは歩いて行ける距離ですが、ちょっと分かりづらいです。

現地はマンションのような建物が建ち並んでおり、通り沿いにはそれらしき会社の看板もありません。

 

建物の横にこんな感じの門があります。

ちなみに扉のところにSoloEastのポスターが貼ってありました。

施錠はされていなかったので中に入ってみます。

 

するとオフィス発見。

ここで前日にツアーの申し込みをしました。

 

チェルノブイリ1日ツアー: 140USD

 

げぇ高っ!!

 

でも一緒に行った友人は80USDだったので、早めに申し込めばかなり安上がりになるようです。

なお、僕はいろいろ聞きたかったことがあったので直接行きましたが、公式サイト上で料金の確認から申し込みまでできますので、そっちのが早いです。

 

オーディオガイドアプリ

 

Geotouristというアプリをスマホにインストールしておくことをおすすめします。

これはSoloEast Travelの人に教えてもらいました。

このアプリが凄いのは、なんとツアーのオーディオガイドがオフラインで利用できる点。

世界中の様々なツアーが登録されていますが、チェルノブイリツアーも登録されており、しかも日本語の音声ガイドが利用できます。

 

<使い方>

アプリを立ち上げたらまずDiscoverでツアーを検索。

 

虫めがねボタンで検索します。

 

日本語対応しているので日本語で出てきます。

日本語担っていない場合には言語設定で変えられます。

 

ツアーを選択して出てきた画面で、STARTを押せばガイドが始まります。

また、ADD TO FAVOURITESを選ぶと、お気に入りに追加できます。

 

お気に入りに追加した場合は、最初の画面でFavouritesを選択すれば先ほどのツアー画面にいけます。

 

ガイドがスタートするとこんな感じ。

移動順にそれぞれのスポットの解説が聞けます。

 

ガイドは日本語音声+テキスト。

英語がそれほど得意でなくても、このアプリがあれば内容がよく分かります。

事前にツアーガイドをダウンロードしておけば、オフラインでも使用できるのでとても助かります。

 

 

ツアーの内容

当日は朝7:00集合と、なかなか早起きしなければなりません。

集合場所は独立広場近くのマクドナルドの前でした。

 

こんなマルシュルートカで進みます。

 

参加者はこのリストバンドをつけます。

 

行きのバスではチェルノブイリ原発事故に関するムービーが流れますんで、事前にあまり調べていなくてもそれなりに解説を受けられます。

(全部英語ですが。)

ちなみに僕は、前日夜遅くまでゲストハウスの同じ部屋のロシア人が騒いでいたので超寝不足で、爆睡。

 

ツアーはこんな感じで北にあるチェルノブイリ方面へ北進。

立入禁止区域へ入って行きます。

一般人で入れるのはこのツアー参加者のみ。

なお、原子力発電所があるのは、チェルノブイリではなく更にその奥のプリピャチです。

最終目的地がここ。

 

ソ連って感じの門です。

区域内に入ってから、少しづつ廃墟になった建物が現れ始めます。

 

放射能のハザードマークもいたるところに立ってます。

これだけで結構怖い・・・

 

 

その後しばらくして、お昼休憩。

何と立入禁止区域内にはレストランがあるのです!

どういうことかっていうと、現在も原発の除染作業なんかを行っている人たち向けに食事を提供している施設です。

普通に美味しいウクライナ料理でした。

原発ブラックジョークがちりばめられたお土産(Tシャツとか)も買えます。

(撮った写真が何故か消えたので動画見てください。)

 

休憩後、車は更に奥へ進んで行きます。

 

最初の方に案内された巨大な構造物。

 

え、何これ??

 

と思いましたが、ソ連時代に、米国始め西側諸国の通信を傍受するためにつくったスパイアンテナだそう。

ということでチェルノブイリ事故とは関係なし。

でも何か凄いかっこいい・・・

 

民家の近くに突然投げ捨てられている人形。

(((;゜Д゜)))

 

ここは養育施設か何かだったのか。

たくさんのベッドとわざとらしく置かれた怖い人形。

 

まあこういうのは演出ですね。

ガイドが雰囲気づくりとしてやったんじゃないかと思います。

でも分かってても、夜来てこんなの見たら漏らすでしょう。

 

プリピャチ市内の様子

午後まもなくして最深部のプリピャチに到着。

ここが原発事故の震源地。

 

キリル文字ってやっぱりかっこいい・・・

 

シーンと静まり返るゴーストタウン。

昔は原発関係者とその家族が中心に暮らす普通の街だったここ。

現在はコンクリートから木が突き出し、街を覆っており、経過した年月の長さを感じさせられます。

人間がいなくなった場所ってこんな風になるのか。

 

ガイドが、避難前、住民がいた頃の写真を見せてくれ、比較してくれます。

 

ショッピングセンターだった建物。

無造作に置かれたカートがいい感じに演出しています。

 

昔はここにたくさんの商品が陳列されていたんでしょうか。

 

近くの建物の前にあったクマの石像。

目がイっちゃってて怖いです。

 

ツアーガイドは常にガイガーカウンターを携帯しています。

この辺りまで来るとかなり数値が高くなり、ずっと音が鳴り響いてました。

これは不安になります・・・

 

貯水池?

 

 

1日だけオープンした遊園地。

オープン直後に原発事故が発生したようです。

 

PVとかに出てきそうな光景です。

 

建物の中に大量に放置されたガスマスク。

これも演出っぽいですね。

 

実際には、事故直後に作業員や住民にはマスクはほぼ提供されなかったはずです。

その後の除染作業なんかで使われてたやつだと思います。

 

スポーツ施設。

 

底のやたら深いプール。

 

犬のミイラですね。

事故後、飼い主から置き去りにされたペットの犬が大量に野犬化したそう。

 

プリピャチで一番高いマンションの屋上から。

30年でここまで変わるんですね。

ある日突然人間が消えた街。

まさに失われた世界・ロストワールドです。

 

これを思い出しました。

『Life After People・人類消滅後の地球』という、人間がいなくなった街はその後どうなっていくのかをシミュレーションをしたドキュメンタリーです。

 

 

そしてツアーの最後に立ち寄ったのがこちら。

 

爆発した4号炉です。

 

目の前ですよ?

 

ええ、大丈夫なんかッ!?

 

と思いましたが、今は分厚いシェルターに覆われています。

数年前までは、石棺で閉ざした状態で、こんな近くまでは近づけなかったのですが、シェルターができてからここまで入れるようになったみたいです。

 

最後にチェルノブイリのゲートまで戻り、放射線量計測装置を通って異常がないか確認できたら終了。

 

 

という感じで、このツアーは事故のことを知るというよりかは、廃墟となった立入禁止区域が現在どんな状況なのかを知ることができるもの、といった方がよいです。

 

前回記事で書いた博物館とこのツアーを通して感じたことの一つに、ここまで情報公開されていることにとても驚いた、ということがあります。

少し前まで秘密主義の共産主義国家だったところですからね。

博物館なんて事故から10年後くらいにもうできてますし。

 

同じことを繰り返さないためにも、いろいろな人に知ってもらうという姿勢は重要だと思います。

 

 

なお、チェルノブイリでは今も除染作業が続いています。

福島も同じ。

莫大な経費が投入され、いつ終わるのかも分からない、果てしない作業がずっと。

原子力エネルギーというのは、それほどにまで、人類の手に余るものだということです。