久々に情報系のまとめ記事を書いてみます。
(ていうか、今後はこういう記事をメインにしていこうかと考えてます。)
ヤンゴン市内の移動は結構大変。
旧市街地のダウンタウン、新市街地、空港、バスターミナル、それぞれかなり距離が離れており、旅行者が散策するにはバスかタクシーを使うしかありません。
でもヤンゴンのバスは前の記事のとおり、ビルマ数字で路線番号が書かれている上、どれがどこに行くか分りづらく、外国人にはかなりハードルが高い。
一方タクシーは高いのでバックパッカー的にあまり使いたくない。
うーん・・・
と悩んでいたところ、耳寄りな情報を見つけました。
何でもつい最近、ヤンゴン市内にBRT(バス高速輸送システム)というものが出来たとか!
BRTって、道路にバス専用車線をつくったりして市内要所をスピーディに移動できるよう配備された公共交通システムのことで、主に先進各国の都市部で渋滞緩和策として導入され始めているものです。
最近よく耳にしますが、まさかミャンマーにあるとは。
これは期待できます。
ヤンゴンのBRTって何?
簡単にいえば、分かりやすく早く移動できる比較的近代的なバスシステムだと思います。
残念ながらヤンゴンのBRTは普通の道路を走るバスなんで渋滞の影響は受けます。
でもルートや料金などが明確で、バス停の間隔も距離があるので普通のバスよりは間違いなく早く、安心して移動できます。
ちなみに、実はこの画期的なBRTのシステムは、日本(JICA) の支援で構築されています。
2016年に運行開始したようです。
これがBRTのバス停です。
他の普通の市バスはその辺の路上で手を挙げて停車させて飛び乗る形式なのですが、BRTの場合は路線図が書かれた分かりやすいバス停が設置されています。
<ヤンゴン市BRTの概要>
- 料金は1回乗車で一律300チャット(約25円)。
- 代金は乗車時にドライバーの横にある集金ボックスに入れるか、ICカードを買ってパネルにタッチ。
- 中はエアコンが効いてて、かつ綺麗。
- バス停ごとにきちんと停まってくれる。
全部で3路線あるんですが、これをうまく使えばヤンゴン市内の要所をうまく回ることができます。
ちなみにBRTを使う際、こちらのレフォンツーリズム様のブログを参考にさせていただきました。
大変分かりやすくためになりました。
ありがとうございました。
実際にBRTに乗ってヤンゴン市内を移動
僕は実際にBRTを使い、ダウンタウンから新市街地方面へ行き、有名なパゴダやショッピングモールなどを見て戻って来るということをやってみましたので、そのルートを紹介します。
まず、スタート地点のダウンタウンで乗り降りするときはここのバス停を使いました。
CORNER OF KANNAR ROAD & PHONE GYI STREET(LOWER BLOCK)というバス停です。
宿があるチャイナタウンのすぐそばで便利でした。
周囲に人気が無く、
本当にこんなとこバス来るの?
って思ってたら近くにいたミャンマー人が
もうすぐ来るよ!
って教えてくれました。
そして本当に来た。
運行間隔はそんなに早くないようですが、バスはちゃんと来ます。
ここから北に向かってMYAY NI KONEってバス停で降りるとシェダゴン・パゴダ徒歩圏内です。
まずは降りて南に歩くと、ダゴン・センターというショッピングモールがあります。
ダゴン・センター
いろんなものが売られていてダウンタウンと比べて超都会です。
ヤンゴンの都市部ではドーナツ屋が多いです。
昼飯代わりに久しぶりにドーナツを食べました。
店員の人は英語通じました。
ドーナツ×2・アイスコーヒー: 1,700チャット(約144円)
お客さんも都会っぽい格好をしています。
ロンジー率やタナカ率がぐっと下がりました。
日本の100円ショップみたいなものも入ってました。
シェダゴン・パゴダ
ちょっと南東に歩いてシェダゴン・パゴダに到着です。
ヤンゴンで一番大きなパゴダです。
シェダゴン・パゴダの場所
そして入場料が高いです。
8USDか8,000チャット(約682円)と言われました。
外個人から金とってやろうという気が全開です。
そして、
あれ? レートおかしくないか?
と思いチャットで払いました。
ミャンマーではUSDが使える場所が結構あるのですが、たいていチャットで払うより割高になります。
また、パゴダでは基本ハーフパンツはN.G.です。
油断して短パンで来ちゃった僕は、
5,000チャット(約426円)でロンジー売ってあげるよ。
といきなりセールスされました。
いやそれは高いでしょ。
と言ってると渋々1,000チャットをデポジットにロンジーを貸してくれました。(お金は後で返してもらえます。)
しかし何かお金の臭いがするパゴダですね・・・
ヤンゴンではパゴダより高い建物つくったりするのは禁止されています。
ドローンで上空から撮影なんて罰当たりなことはもってのほか。
入口で凄いドローン禁止アピールしてました。
とても大きいです。
約99メートルあるそうです。
大勢のミャンマー人で賑わってます。
お金払うと写真撮影してくれるカメラマンもうろうろしてます。
神聖な場所なんですけど、何かビジネス臭がしますね・・・
パゴダの周りには曜日ごとのコーナーがあり、仏像があります。
生まれた曜日のブッダに水をかけてお祈りするのが作法です。
ちなみに東南アジアの仏教国では、生まれた日の曜日って凄く大切で、みんな覚えています。
シェダゴン・パゴダには結構ATMが設置されてました。
お寺の中にATMって・・・
言いたくないですが、やっぱり臭い金のにおいがします・・・
すぐ回れる規模なんでさっさと出て来てしまいました。
バガンを見た後だから物足りないんですかね。
で、パゴダの南門の向かい側にあったHAPPY WORLDという怪しいテーマパークっぽい施設に入ってみました。
ハッピー・ワールド
B級臭がします。
いろんな有名キャラクターが迎えてくれます。
カップルで写真を撮るためのベンチ
トイレのデザインがなかなか凝ってますね・・・
ようするにゲームセンターですね。
ヤンゴンにはゲーセンが結構あって、日本からそのまま中古で持って来たっぽい機械がたくさん置かれてます。
日本でもよくある光景ですが、平日の昼間っからメダルゲームをやってる人達も見ました。
インヤー湖周辺
シェダゴン・パゴダから東に歩き、BAHAN 3TH STREETというBRTのバス亭から北のインヤー湖の東側、ミャンマー・プラザ前まで行きます。
降りた場所はKOKKINEというバス停。
この辺は開発が進んでおり、かなり地価が上昇しているそうです。
インヤー湖周辺は公園になっています。
禁止事項が多いです。
過去にそういうことがあったんでしょうか・・・
アウンサンスーチーさんの家
インヤー湖南の道路ユニバーシティー・アベニュー沿いにアウンサンスーチーさんが軟禁されていた家があります。
ミャンマー・プラザから歩いてすぐです。
ただし、門が見られるだけで中に入ることはできません。
門の前では警察が警備しています。
ミャンマー・プラザ
ミャンマー・プラザの中に入ってみました。
2015年にオープンした、ミャンマーで最先端のショッピングモールらしいです。
高級ブランドやレストランが並んでいます。
値段は日本とほとんど変わらず。
驚いたのが、ここで普通に買い物したり食事しているミャンマーの人々が大勢いたこと。
僕はごみごみしたダウンタウンに滞在しており、前日に貧困層が住むダラ地区にも潜入していたため、まるで別の国に来てしまった錯覚に陥りました。
富裕層の購買力は相当上がってきているんでしょうね。
一方で格差も広がっている感じです。
クリスマス前なので店員の方はサンタの帽子を被っています。
少し前まで軍事独裁政権でしたが、今は自由資本主義経済を加速させています。
そしてバックパッカーなので何も買わず、都会は怖い怖いとか思いながら、ミャンマー・プラザ前からBRTに乗りダウンタウンのチャイナタウンまで戻りました。
まとめ:BRTを活用して移動できたルート
こんな経路で移動したことになります。
BRTは①②③の移動で使いました。
青い星マークがバス停で、その横に青字でバス停の名前も載せておきます。
これでかかった移動費はなんと合計900チャット(約76円)のみ!
昼前にチャイナタウンを出て、ダゴン・センター→シェダゴン・パゴダ→ハッピー・ワールド→アウンサンスーチーさんの家→ミャンマー・プラザと立ち寄って夕方頃には戻って来れました。
他にもBRTはバスターミナルや空港方面にも走っているらしいので、うまく使いこなせばもっといろんなところに安く移動できるかもしれません。
BRTに乗ってたら珍しいのか
Are you Japanese ?
って結構話しかけられました。
せっかく日本の支援でできた仕組みなので、みなさんヤンゴンに来たら是非BRT使ってみましょう。
ヤンゴン川沿いの屋台街
さて、ヤンゴン最後の夜は屋台に行ってみました。
ダウンタウンの南、ヤンゴン川の北側沿いの道路には、夜になると大量の屋台が出ていました。
おまけ情報として紹介します。
多分↑のストランド・ロードという通り。
こんな感じの屋台が延々と続いてて、現地の人で賑わっています。
衛生状態も悪くなさそうだったので入ってみました。
英語通じませんでしたが、隣の席の人と同じやつを注文。
その方がたまたま英語が話せて、屋台のおばちゃんにオーダーを通訳してくれました。
こういう素朴で優しい人が多いのがミャンマーの人の印象です。
豚肉とライスとスープ: 3,000チャット(約256円)
この豚肉の味付けが絶妙で美味すぎでした。
大盛りでお腹いっぱいになります。
ヤンゴン市内の普通のレストランは結構高いので、安くて美味い飯をお腹たくさん食べたいときはこの屋台街おすすめです。
外国人観光客もぼちぼち来るのか、英語のメニューを置いてある店もありました。
そんな感じで、もう少しゆっくりミャンマーを旅していたかったのですが、予防接種やら旅のルートやらの問題で一度バンコクに戻ることにしました。
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