ゴールデン・ロックのふもとの街キンプンに到着した翌日の話です。

喧嘩しながら値切ってチェック・インしたホテルの部屋はなかなか快適で良く眠れました。

キンプンには他に有名なシーサーゲストハウスという安宿もあるんですが、参考までに確認したらツインルーム、ファン、水シャワーで1泊1部屋12USDでした。

ちょっと古い建物ですが、スタッフの人は感じの良い方でした。

 

さて、この日は朝7:00に起きてゴールデン・ロックがある山頂のチャイティーヨーへ向かいます。

そんでできたらお昼過ぎに下山して午後そのままヤンゴンかバガンに向かいたいところです。

 

 

<現在地はここ>

キンプン(Kin Pun)

気温:最高28〜32℃ 最低16℃〜20℃(2016年12月)

ゴールデン・ロック観光の拠点となる街。

ちょっと標高が高い場所にあるので朝晩は寒いです。

 

で、ゴールデン・ロックがあるチャイティーヨーは更に標高1,100mくらいの山の頂上にあります。

そこまでどうやって行くかというと、トラックで行きます。

 

こんな感じの荷台を改造したトラックです。

何故これなのか知りませんが、とても面白そうです。

 

片道の料金は荷台で1,500チャット、フロント(ドライバーの後ろ)の席で2,000チャットと書いてありますが、実際には荷台で2,000チャット(約170円)でした。

 

トラックターミナルです。

毎日各地からミャンマーの方が参拝に訪れるせいかとても混んでます。

 

何かすげえ!

みんな我先にと乗り込みます。

 

ミャンマーではバスやトラックに日本の中古車が使われてるんですが、このトラックも日本車のようです。

日本で引退した後もこんな聖地で活躍してるとは立派。

 

こんな感じでドナドナ・すし詰め状態で出発です。

これはかなり危険な予感がしますね。

 

走り出して10分後、トラックが猛スピードで山道を上がって行きます。

崖のような道を前後左右にゆれまくり、振り落とされそうになります。

超危険!

だけど楽し過ぎ。笑

ミャンマー人もワーワー歓声や悲鳴を上げながらトラックにしがみついています。

小さい子供とか泣いてましたし。

下手なジェットコースターよりスリリング。

例えるとビッグサンダーマウンテンに安全ベルト無しで乗ってるような状態でしょうか。

雰囲気は動画をご参照ください。

途中、狭い道は対向車とすれ違いができないので、上りのトラックグループが全て行ってから下りのトラックが発車するなどのコントロールをしていました。

 

ケーブルカーの建設プロジェクトが進んでるようです。

韓国資本が入ってました。

確かに安全面や効率考えるとケーブルカーですが、こんな面白いアトラクションは無くさないで欲しいですねえ・・・

もしかしたらトラックが将来廃止される可能性もあるのでゴールデン・ロック興味ある方は早く行かれることをおすすめします。

 

山頂のチャイティーヨーに到着です。

トラックもカオスでしたが、山頂は更に混沌。

 

神聖な場所かと思いきや、参拝に来た大勢のミャンマー人、お坊さんが行き交い、飲食店、売店、ホテルなどあらゆる設備が揃ってました。

これは意外。

ちなみに奥に見える階段から先は、靴と靴下を脱いで裸足で入らなければなりません。

そしてあー靴入れる袋持って来ればよかったなあとか思ってると、階段途中に都合良くビニール袋売りや靴の預かり屋が現れます。

こういう商売熱心さは見事です。

 

ビニール袋: 100チャット(約8円)

 

東南アジアで有名なファーストフードチェーンのFIVE STARもあります。

 

ATMもあるとは・・・

 

外国人の場合、入場料6,000チャット(約512円)払って台帳に自分の名前を記名、こんなストラップをもらいます。

 

帰りのトラックの終電は18:00でした。

 

実はチャイティーヨーではその辺で野宿することができます。

その情報は聞いていたんですが、こんな風にテントつくって豪快に寝るんですね。

 

いたるところで、おそらく野宿するだろうと思われる方々が床にスペースを陣取ってます。

飯食ったりスマホでゲームしてたり・・・

足の踏み場も無い場所もあったりと相当カオスです。

時間があればここに泊まって夕日や朝日を見るのも良いですね。

でも標高1,000m超なので朝晩寒いと思います。

毛布を貸し出してる店もありました。

また、ここにはいくつか宿泊施設もあり、ホテル・ザ・ゴールデンという値段の高いホテルが有名です。

 

そしてさらに奥に歩いて行くと・・・

 

どん!

 

どどん!!

 

ということでゴールデン・ロック様のお見えでございます。

落ちそうで落ちない神の岩。

人々は「重力の否定」を見ることによって信仰心を高めるのだとか・・・

 

ゴールデン・ロックの側には男性だけが近寄ることができます。

そこで岩を直に触ったり金粉を貼ったりしてご利益を頂戴します。

ただし、バッグ、上着、カメラなどは持ち込めません。

僕も近寄って触って金粉だけもらってきました。

 

近くにいた英語が喋れる人に

何で落ちないの?

って聞いたら

ブッダの髪の毛に乗ったからだよ

と言ってました。

 

もしかして接着剤とかでくっついてるの?

って言ったらちょっと笑ってました。

失礼なこと言ってすみません。

 

下から見上げたゴールデン・ロック

 

金粉が舞っています。

とても不思議な光景です。

神聖な場所なんですが、とんでもない奇景を見たという感じです。

 

後から分かったんですが、ミャンマー来られる旅行者ってヤンゴンとバガンが中心で、ゴールデン・ロックはそこまでメジャーじゃないそうです。

確かにチャイティーヨーで外国人ってほとんど見なかった。

こんな不思議な景色と超面白いトラック・ライドがあるのに・・・

もったいなさ過ぎるので、ミャンマー旅される方はチャイティーヨー絶対おすすめです。

 

ちなみに、帰りのトラックは、下りのためかブレーキかけながらかなり安全運転で、乗車してるみなさんも静かでした。