ブルブル・・・

インドは年中暑いと思いきや、北部の冬は結構寒いのです。

3月でもデリー〜アーグラ辺りだと朝晩は結構冷え込む。

長期旅行者は、基本、暑い地域に行くことを想定して装備品を準備してきているので、どっちかというと暑さより寒さに弱いです。

北インドでは日常的な遅延する列車を、この寒い中待つのは結構苦痛。

 

アーグラ・カント駅。

 

インドの方は本当どこでも寝られて羨ましいです。

周囲のインド人乗客の荷物を見ていると、長距離列車に乗るときは毛布が必需品だってことがよく分かります。

逆にそれ以外の荷物がほとんど無いし。

 

でも全身くるまっていて苦しく無いのかな・・・

 

 

アーグラから乗った寝台列車が8時間遅延したおかげで、昼到着のはずが夜に。

北インドの列車はまじで遅延が酷いので注意です。

最初から遅れる前提でスケジュールを組みましょう。

 

<現在地はここ>

バラナシ(Varanasi)

気温:最高28〜34℃ 最低15〜18℃(2017年3月)

ついに来ることができました!

学生時代から何度となく行ってみたいなあと思っていた街、バラナシ。

現地の発音だとワーラーナシー。

ヒンディー語だとバナーラス。

昔の日本での呼び方だとベナレス。

 

この街に来て驚いたのはその混沌ぶり。

旅行者は駅に着くとまずガンジス川近く、ゲストハウスが集まるゴードウリヤー交差点近くまでリクシャーなんかで行くわけですが、川に近づくほどその喧騒がおかしいレベルになっていきます。

どっから湧いてきたんだと思うような人、バイク、リクシャー、乗用車、そして牛。

クラクション、何かのサイレン、おっさんの怒鳴り声、子供の鳴き声。

この街じゃないと再現不可能なレベルのオーケストラが奏でられる中、ちょっと車両から身を乗り出したら即接触事故を起こしそうな状態で街を進んでいきます。

幸いゴードウリヤー交差点から先は車両は入れないので基本歩行者メインになります。

 

が、牛。

バラナシは牛が多い。

そして道を歩けば牛の糞とゴミだらけ。

 

牛のうんことか踏んだら嫌だな〜気をつけて歩こう!

なんて発想はこの街に来ると3秒以内に消し飛びます。

雨が降った日なんか、そりゃあ悲惨なことに・・・

 

そんな汚くてうるさい聖地バラナシですが、この街にある入り組んだ迷路のような路地を歩いていると、何故か落ち着いた気分になれます。

これは不思議。

 

そんでガンジス川。

いうまでもなく。

この目で実際見ると、それはそれは神秘的です。

超絶汚いけど。

 

ガンジスに来たら是非早朝に行ってみてください。

朝早くから大勢のインドの方々が沐浴をしに来ています。

 

ガートに座り込んで眺める真っ赤な朝日に目を奪われ、ボーッとしていて気付いたら1時間くらい経ってました。

その間何を考えていたのか分かりませんが、そういえばどうして自分はここにいるんだろう?から始まり、何で旅してるんだっけ?何で仕事辞めたんだっけ?とかいろんな深いところまで精神ダイブしていた気がします。

プチ瞑想です。

 

バラナシは、喧騒、貧困、混沌の北インドにあって、しかもその全てを凝縮しているようなところなのに、凄く安らぐ。

不思議と居心地の良い街なのです。

 

 

と、スピリチュアルな感じの内容の記事を深掘りして書いていこうと思いましたが、すぐ限界がきてしまったので、これから下は主に俗的な記事になります。

 

バラナシには、包み込んでくれるような不思議と安らぎのある空気が確かにあるんですが、実際にガンガー付近を歩いてみると安宿やお店がたくさんあって、生活に困らないことに気づきます。

観光客にとってかなり便利にできているんですよ。

聖地のみならず世界的な観光名所でもありますからね。

そこでバラナシの居心地の良さをおすすめの宿やお店(主に飯)をいくつか紹介させていただきます。

 

※本来、地図付きで記事を書くべきなんですが、バラナシの路地は本当に入り組んでいてGoogleMapが意味をなしません。現地の人や宿の人に道を聞いて自分の足で歩いてお店を発掘していく必要があります。

 

充実した安宿

ちなみに僕はここでもサンタナに泊まりました。

 

ドミトリー1泊200ルピー(約349円)で朝食付き。

ガンジス川のメインガートまで徒歩10分かからないくらいという立地。

 

ルーフトップや共有スペースもまあまあ広めだし、サンタナの中ではバラナシが一番居心地良かったです。

 

写真はサンタナバラナシの日本語ペラペラのインド人スタッフ、バダルさん。

バラナシの日本語が話せるインド人達(そんなコミュニティあるか知らないけど)の中では相当ブイブイ言わせてるらしい。

サンタナバラナシの運営も実質この方がキーマンになってる。

日本想いのとても良い方ですが、もうサンタナ専属スタッフは辞めてこれからは個人のエージェントとしてバリバリやっていくそうです。

 

古くからある伝説の久美子ハウス。

ガンジス川沿いにあるので、別名ガンガー合宿所と呼ばれているとか。

大部屋1泊100ルピー(約174円)。

コアなバックパッカーや、韓国人旅行者に人気です。

 

他にもガンガー周辺には300ルピー以下で泊まれるような宿が多数あり、困りません。

個人的には、安さならババ・ゲストハウス、フレンズ・ゲストハウス辺り、快適さ・綺麗さを求めるならちょっと離れるけどZostel Varanasiがおすすめです。

 

美味い飯

バラナシには日本食を提供する店がかなり多い。

しかもそれほど高くもなく。

そんなわけで食べないわけにもいかず、デリーに続き、インド疲れを取るためにここでもいろいろ手を出してみました。

 

以下、飯テロ記事です。

 

Megu Cafe

唐揚げ定食: 250ルピー(約436円)

 

日本人の奥さんインド人の旦那さんでやっているお店。

ここはちょっと高いけど、味付けがしっかりしていて大盛り。

ダシャーシュワメード・ロードから黄金寺院に続く商店街へ入り、途中を右に曲がるとあります。

いつもわんぱくなお子さんが暴れてる。

 

Bunny Cafe

ソースカツ丼: 180ルピー(約314円)

 

超流暢な日本語を話すインド人がつくってくれる。

自家製で作ってるらしいソースがまじで美味い。

久美子ハウスの隣にあります。

肉はポークって言ってたけど果たして・・・??

 

Spicy Bits

コロッケ定食: 170ルピー(約297円)

 

これもなかなか。

さくさくのコロッケと、中に入ってるポテトが美味い。

そして何気に一緒に出てくるキムチが一番美味い。

リーズナブルでお腹いっぱい食べられます。

場所はベンガリー・トラの途中にあります。

インド人もビックリ!

が口癖のおっちゃんが客引きしてます。

 

 

さらにお気に入りのラッシー有名店2軒を紹介。

 

Blue Lassi

バナナラッシー: 確か70ルピー(約122円)

 

ガイドブックにも載る有名店。

写真まずそうですね・・・笑

でもかなり美味しいです。

単なる飲むヨーグルトではなく、フルーツやフレーバーを添えてスイーツを楽しめるようになってます。

量も多い。

 

Bana Lassi

パイナップルラッシー: 確か60ルピー(約104円)

 

ベンガリー・トラの途中にある何でも屋ソナさんの店。

ソナさんは日本語が超流暢で、行くといろいろお喋りしてくれます。

店内がゆったりくつろげる空間になっているので、歩き疲れたときの休憩におすすめ。

ここ大好きでした。

 

 

当然カレーだって安くて美味い店がたくさんあるので、こちらもおすすめのお店を2軒紹介。

 

Hotel New Star

ミニスペシャルターリー: 90ルピー(約157円)

 

場所は分かりづらいんですが、サンタナからガンジス川と逆方向に路地を歩いて行くとあります。

 

Keshari

ターリー: 90ルピー(約157円)

 

ちなみにチャパティ無しだと70ルピーです。

ここもガッツリ食えておすすめ。

ダシャーシュワメード・ロードをゴードウリヤー交差点に向かって歩いて右手(北側)にあります。

レストランは2軒並んでいて、個人的に好きなのは左側。

 

 

最後ただのグルメ記事になってしまいましたが、何てことはない、これがバラナシを居心地良くさせている重要な要因なんです。

安い宿があり、徒歩軒内に見どころや売店、美味しい店が集まっていると。

聖地だと思って身構えて行ってみると、意外に皆さんも沈没しちゃうかもしれないですよ。

 

ビールについて

忘れてましたが、バラナシは聖地なんで一応川から2Km圏内では公式には禁酒です。

宿とかレストランでこっそり売ってくれますが、だいたいキングフィッシャー大瓶・缶で200ルピー(約349円)が相場です。

もうちょっと安く買いたい場合、川を背にしてゴードウリヤー交差点を通り過ぎて西に歩いて行き、右手に以下のHotel JMDという宿が見えたらその地下が酒屋になっています。

 

ここはキングフィッシャー(ストロングのみ)大缶が170ルピー(約297円)でした。