前回中国に訪問した際には、びびってSIMカード買えなかったのですが、やっぱりあれば凄く便利なので今回気合を入れて挑戦してみることにしました。
買った場所は中国雲南省の昆明。
しかし仕組みがなかなか複雑な上、言葉が通じないので外国人からするとかなり入手しづらいので、大変でしたよ。
この記事ではそのときの様子をまとめてみます。
そもそも何故外国人にとって入手しづらいのか
まず英語が通じない
中国では、街中で普通に英語が通じる可能性が非常に低いです。
まあ日本もそうかもしれませんが、外来語をそのまま使わない(全て中国語に翻訳する)国なので、簡単な単語すら通じにくいというレベルでは日本より酷いかもしれません。
外国人相手に商売をしている方や、大学を出ている若い英語教育を受けた方はかなり流暢に話されますが。
SIMカードを買うことができる通信キャリアのショップの店員も同様で、何とかSIMカードを買いたい意思を伝えることができても、そこから先のプラン選択や契約手続もなかなか苦労します。
また、SIM卡「シムカー」って言ってもたいてい通じません。
「エスアイエムカー」、手机卡「チョウジーカー※」、电话卡「ディエンフカー※」とかいう言い方をします。
※手机・・・携帯電話
※电话・・・電話
以前より規制が厳しくなっている
一昔前は街中の露店など、その辺でプリペイドSIMがたくさん売られていたようですが、近年では個人情報を通信キャリアの管理システムにしっかり登録しなければ使えないようになっています。
購入時に中国人の場合は人民IDカード、外国人旅行者はパスポートが必要になります。
パスポートで購入できる場所が限定されている
上で外国人はパスポートで購入可能と書きましたが、これも全ての店で可能なわけではなく、空港や通信キャリアの大きめのショップなどに限定されています。
中国の街中を歩いていると、家電屋の携帯ショップなどでSIMカードが売られていますが、外国人は購入できない可能性が高いようです。
SIMカードを持つことによるメリット
いつでもどこでもネットに接続
当然ですが、移動中にネットで情報を簡単に検索したり、現地で電話をかけたりすることが可能です。
言葉が通じない国で常にインターネットに繋がっている環境があると、とても安心です。
公共Wi-Fiが使いやすくなる
これが大きいです。
中国にはいたるところにフリーWi-Fiが飛んでいますが、簡単に利用できないことが多いです。
面倒なのは、ログイン画面で携帯番号を打ち込んでSMSにワンタイムパスワードを送ってもらう方式。
チェーン展開しているファーストフードやカフェ、駅、空港、バスターミナルなんかにこのパターンが多いです。
外国の電話番号が使えれば良いですが、中国の番号じゃないと入力できないケースも多く、結局使えなかったりでがっかりすることがしょっちゅうありました。
中国の三大通信キャリア
では、SIMカードを買うとしたら、どのキャリアのものがよいのか。
中国で大きなシェアを占めている有名どころは以下の3社です。
「ちゅうごくいどう」
発音は「ヂォングゥオ イィー ドォン」とかだったと思います。
最大手でカバーしている地域も広く、一般の中国人のほとんどがこれを使っている気がします。
ちゅうごくれんつう
これも発音はうろ覚えで「ヂォングゥオ リェントォン」とかそんな感じ?
都市部では問題ないですが、人っ気のない田舎行くと電波が届かないこともあるようです。
「ちゅうごくでんしん」
発音は「ヂォングゥオ ディエンシィン」?
中国人的には、あんまりおすすめしないキャリアだとか。
この中でおすすめできるのは、すばり、チャイナユニコム。
実は、中国国内における通信規格は、日本や欧米で採用されているものと異なっており、日本等で買ったSIMフリースマホだと、中国国内の3G回線は使えないらしいです。
唯一対応しているのがチャイナユニコム。
最近の4G回線についてはよく分からないですが、空港カウンターなんかだと、外国人はだいたいユニコムを買うように言われるらしいです。
四苦八苦しながら昆明で中国聯通のSIMカードゲット
とりあえず経験も兼ねて昆明でSIMカード購入に挑戦してみることにしました。
宿の人に聞いてみると、
とりあえず小西門へ行ってみれば?
と言われました。
昆明市内で、スマホショップが集まっている有名な電脳街らしいです。
路線バスでも行けますが、僕は散歩がてらMRTの東風広場から歩いて行くことにしました。
ちなみに、駅近くにあったチャイナテレコムの旗艦店っぽいところに入って試しに聞いてみると、予想どおり、僕の香港で買ったZenfone Maxでは使えないと言われました。
香港の通信規格は中国本土と異なりますからね。
ということで小西門へ行き、チャイナユニコムの店を探すことに。
場所はこの辺り。
言われたとおり、スマホ屋が密集してました。
店員さんが凄い勢いで客引きしてきます。
でもチャイナモバイルの店ばかり。
で、ちょっと大きめのビルに入っているスマホショップの中に、モバイル、ユニコム、テレコム3社のカウンターが並んでいるところがあったので、飛び込んでみました。
ユニコムのカウンターにいたお姉さんに、スマホを指差しながら、
手机(チョウジー)、卡(カー)、SIM(エスアイエム)!
护照(フージャオ※)OK?
※パスポート
と言ってると何とか意味が伝わりました。
そこでお姉さんが翻訳アプリを使って何か伝えてくれようとするんですが、今いち分からない。
ここじゃ買えないような感じです。
すると、隣のモバイルの方のカウンターにいたお姉さんが、英語で話しかけてきて、
パスポートでの登録はここじゃできないわ、東風広場近くにあるユニコムの大きな店に行かないと。
と丁寧に地図アプリで場所を教えてくれました。
こういうピンチのときに英語で助け舟を出してくれる中国人がたまに現れますが、ほっとします。
で、MRTの駅の方まで戻ることに。
言われた場所はここです。
近くに大きな病院がある通りでした。
中に入ってカウンターにいるお姉さんにまた先ほどと同じジェスチャー混じりの中国語で意思を伝えると、
パスポートO.K.
と片言の英語が返ってきました。
お、何とかいけそうだぞ!
が、本当に簡単な単語しか話せないようなので、基本筆談と翻訳アプリで。
念のために、事前にGoogle翻訳アプリの中国語をダウンロードしてオフラインで使用できるようにしておきました。
お姉さんが契約プランのようなものを見せてくれたので、その中から選びます。
ちなみに、中国のSIMカードのプランは、まず通話と通信に分かれており、更に本地(省内)と全国(省外)に分かれて記載されています。
- 通話1,000分/通信5GB(本地)
- 通話300分/通信1GB(全国)
みたいな感じ。
僕は、とりあえず全国で2GB以上使いたい旨を伝え、それのおそらくいちばん安いプランにしてもらいました。
SIMカード代: 100元(約1,608円)
通信10GB(雲南省内)2GB(全国): 毎月35元(約482円)
中国のプリペイドSIMカードの場合、お金をいくらか払ってチャージしておき、それが毎月引かれていくという仕組みになっています。
僕は最低200元必要といわれたのでそれだけ払うことにしました。
この契約プランは非常に多種多様あるようで、しかも省や購入するお店によって異なり、また日々新しいものへリニューアルされているようなので、最初によく確認するようにしましょう。
購入手続はパスポートを渡して登録してもらい、契約書に電子サインしたり等結構時間がかかります。
手に入れたSIMカード。
スマホに入れたらすぐ通信できるようになりました。
正直、そんなに使わないかもしれないし、贅沢な買い物だったかもしりませんが、自力で手に入れたという大きな喜びが。
意地というか、完全に自己満足の世界です。
また、携帯ショップの方々がみんな親切で、中国語が分からない僕に対して、筆談や翻訳アプリを使って丁寧に教えようとしてくれました。
そんな優しさに触れられたこともいい思い出です。
しかし、やはりできれば、英語が通じる大きな空港のカウンターや、中国人か中国語が話せる人に一緒にお店に付いてきてもらうのが最も良いです。
この後成都に行ったのですが、何とそこで泊まったゲストハウスではフロントでツーリスト用のSIMカードを買えるようでした。
スタッフの方英語も日本語も通じるし、そっちで買えば良かったな・・・笑
ちなみに、中国のSIMカードをゲットできたとしても、中国ではインターネットに対する規制が強く、FaceBookやTwitter、LINE等のSNS、Googleドメインの各サービスは一切接続できません。
有名な話ですが、これらのWebサービスを利用するためにはVPN回線を通す必要があり、かなり面倒です。
そこで、中国本土でSIMカードを利用する際に最もおすすめな方法は、香港のSIMカードを手に入れることです。
以前、僕は香港でチャイナモバイル香港のSIMを買いましたが、これは本土でも利用可能で、かつ香港ローミング扱いになるので本土のネット規制にかかりません。
購入も簡単だし、チャージもネットから外国のクレジットカードで可能です。
(中国本土のSIMは中国の銀行が発行している銀聯カード等じゃないとオンラインのチャージはできません。)
香港に立ち寄った際に手に入れるか、もしくはAmazon等のネット通販でも売られているので、日本で事前に入手してから渡航するのもありかと思われます。
もし記事がお役に立ちましたらシェアをお願いします。