準備記事の中でクレジットカードの話を忘れていました。

重要ですよね。

 

長期間の旅中に大量の現金を持ち歩く訳にはいきません。

昔はトラベラーズチェックなんていう小切手がありましたが、2014年に取扱が終了してしまいました。

そこで、今はクレジットカードを持ち歩くのが普通です。

 

社会人やってれば普通は1〜2枚作ってたりすると思われますが、会社辞めてしまうと基本的に審査が通らなくなってしまうので在職中に用意が必要です。

※ただし、デビットカードの場合は、即時引き落としの決済手段のためほぼ審査がなく、無職でもつくれるかもしれないです。

 

 

1.クレジットカードの豆知識

よくVisaとMasterCardを持っておいた方がいいと言われますが、そもそもVisaとMasterCardって何なんでしょうか?

 

credit

↑クレジット5大ブランド

 

カード会社が発行するカードにはだいたいこのいずれかのマークが付いています。

  • Visa
  • Master Card
  • JCB
  • AmericanExpress
  • DinersClub

これらを国際ペイメントブランドというのですが、このうちVisaとMasterCardは、自らカードを発行したり、お店でカードが使えるようにしたりといった業務は行っていません。

つまり普段私達が接しているカード会社(三井住友カードやUFJニコス、オリコ、エポスカード、クレディセゾンなど)とはちょっと違います。

 

このVisaさん・Masterさんはカード発行(「イシューイング」といいます。)したり、カードが使えるお店=加盟店を開拓(「アクワイアリング」といいます。)できるライセンスを発行して、世界中の事業者(主に銀行やカード会社)と提携しています。

自分たちはあくまでブランドや決済処理を行うためのネットワークの管理をしています。

この仕組のおかげで、例えば、三井住友カードが発行したVisaカードが、クレディセゾンと契約しているお店で使われたとしても、Visaが運営しているネットワークを通じてきちんと決済処理が行われる訳です。

 

一方、JCB・Amex・Dinersについては、Visa・Masterがライセンスビジネスに特化しているのと異なり、どちらかというと自分たちでイシューイングやアクワイアリングをやっています。

Visa・Masterのようにいろんな事業者と提携している訳ではないので、シェアという面で見ると明らかに弱いのです。

(そもそもJCBは国内ブランドですし。)

 

世界的なシェア(決済金額ベース)で見ると、VisaとMasterで約80%を占めているそうです。

 

つまり、クレジットカードが使えるお店の大半は、Visa・ Masterのライセンスを持っている事業者と契約しているため、この2ブランドのカードを持って行った方が良いということなのです。

 

ちなみに、今現在、VisaとMasterどちらかしか使えないというお店はほとんど無いはず(決済事業者は両方のライセンスをとるのが普通)なので、どっちかのブランドのカードを2〜3枚持っていけばまあ大丈夫でしょう、ということになります。

 

2.デビットカード

最近普及してきてますよね。

デビットカードがクレジットカードと少し違うのは、クレジットは利用してから引き落としまで一定以上のタイムラグがあるのに対し、デビットの場合は利用した瞬間に引き落としがかかります。

(決済のサイクルが異なるだけで、仕組はほとんど同じです。)

 

リアルタイムで銀行口座の残高が減っていくので、使い過ぎたりするリスクが無いので安心で、管理もしやすい。

クレジットよりも手数料がお得だったりもしますね。

 

ちなみに、日本国内で発行されているデビットにはVisaやMasterのロゴが入ったブランドデビットというものと、↓のロゴが入った、銀行が発行しているJデビットというものがあります。

j-debit

Jデビットの方は、クレジットのように世界中で使えるものではないため、注意が必要です。

 

3.カードを使うシーン

実は、バックパッカーがお店でカードを使うなんてシーンはほとんど無いと思われます。

カード払いするのはキャッシュレス化が進んだ一部の先進国や高額な買い物をするときなどでしょうか。

 

長期の旅で行くような途上国の場合、カード払いができるところは結構限られています。

(昔初めてカンボジアに行ったとき、カードがまったく使えなくてビビりました。)

 

どこで使うかというと、主にATMでお金を下ろす=キャッシングするときです。

長期間旅をするバックパッカーの場合、ATMのキャシングで必要な分の現地通貨を下ろして使うのが基本です。

 

visa_plus

maestro_cirrus

↑ATMにこんなマークが入っているのを見たことがあると思います。

Visaの場合:Visa又はPLUS

Masterの場合:Master又はMaestro、Cirrus

これらのロゴが入っているATMであれば、Visa・Masterのクレジット・デビットカードでキャッシングができます。

 

なお、従来は新生銀行の国際キャッシュカードというものが旅人の間で超有名でしたが、その他のVisa・Masterのデビットカードで国際キャッシングする場合も仕組は同じです。

 

4.どこのカードがいいのか

Visa・Masterでしたら、今はどこのカード会社が発行するものもそんなに差がないと思います。

手数料とか特典、使い勝手で好きなやつを選んでO.K.だと思います。

保険は別途海外旅行保険に加入すると思いますし。

 

ただ、数あるカードの中で、旅人という存在に対して圧倒的なパフォーマンスを示してくれるカードが1つあります。

 

もういろんな人が書きまくってますが、そう、アレです。

 

楽天プレミアムカード

 

これに入会すると、プライオリティパスという、世界中の空港のラウンジが無料に使えるという最強のアイテムを入手できます。

 

prioritypass

プライオリティパスに直接入会すると年会費399ドルです。

一方、楽天プレミアムカードであれば、楽天カードの年会費10,000円だけで済みます。

(Amexのプラチナカードとかにも付いてきますが、これは明らかな富裕層向けのやつなんで年会費が高いです。)

 

僕はもともとカードを結構たくさん持っていたので、新しく作るべきかずっと迷いましたが、あらゆる人がおすすめするんで作っちゃいました。

よく考えれば、貧乏旅行中に無料でビールや食事もらってくつろげる場所を借りられるっていうのは超重要かと思います。(しかも年1万円で。)

 

 

ちなみに、プライオリティパスを入手するには、楽天プレミアムカードが届いた後、楽天e-NAVIのマイページにログインして、そこからちゃんと申し込まないと、いつまで待っていてももらえません。

(カードの申込〜プライオリティパス入手までトータルで2週間弱でしょうか?)

 

5.旅のカードの管理・注意点

  • クレジットカードの番号やカード会社の連絡先を必ず控えておく

盗難や紛失、強盗の被害にあったときに、すぐ使用を止められるようにしておく必要があります。

  • 複数枚用意する

1枚だけだと流石にハイリスクですよね。

限度額の問題とかもありますし。

僕は何だかんだでクレジット×3 デビット×1 の計4枚持っていきます。

  • スキミングに注意

これは怖いですよね。

お店の人に預けたらうっかり情報を抜き取られちゃったり。

僕はこれが怖いので海外の飲食店とかでは基本的にカードは使ってません。

 

 

でも・・・でも・・・

 

 

この前やられたんですよ・・・

 

 

スキミングされました・・・

 

 

お店とかで一回も出していないのに・・・

 

 

そう、ATMです。

 

 

↑この旅のときです。

 

帰国1週間後くらいにカード会社から、「インドネシアから1万円ずつくらい連続でキャッシングがかかっているんですが、お客様が使われたものですか?」と連絡がありました。

すぐ止めたので被害は無かったですが、カードは停止になり交換ということになりました。

これが世界一周中とかだったらシャレにならなかったですよ。

 

例えば1枚しかカード持っていかなくてスキミングされちゃったら完全アウトです。

 

注意はしてたはずなんですけどね・・・

 

カードの差し込み口の上にスキャナーが被せてあったり、暗証番号の入力を盗撮するために小型カメラが取り付けられてたりと、海外ATMでのスキミング被害は非常に増えているらしいのです。

特に観光客が多いタイ、カンボジア、ベトナム、インドネシアのバリ島など東南アジア諸国で急増しているとのこと。

 

ATM機械で注意すべき点は以下のページをご参照ください。

 

参考ページ:セブン銀行

 

僕も対人間の場合は用心しているんですが、機械だと油断していたのかもしれません。

 

ATMを使う際は、

  • 変な機械が取り付けられていないかよく見る
  • 人気が無い場所にあるATMは使わない

これらを今まで以上によく気をつけたいと思います。