フローレス島最終日の記録です。

島に入ってから4日目、ガタガタ乗り合いバンに乗りながらようやくモニ村までたどり着いたところです。

ここは、不思議な色をした3つの湖を抱えるクリムトゥという火山のふもとにあり、観光拠点になっています。

ツーリスト向けのロッジと売店、教会や小さな学校がありますが、それ以外は田んぼと山。

ドラクエに出てくる小さな村みたいなところ。

 

バリ島へ戻る飛行機は夕方は無いらしく、最終日に早めに空港へ行きたかったので本当はモニ村到着日にそのまま山に登りたかったのですが、曇っていたために翌朝の方がいいと宿のオーナーから提案。

バイタクを頼んでおき、翌朝4:00に迎えに来てもらいました。

モニ村とクリムトゥ山駐車場の往復で150,000ルピア(約1,274円)でした。

 

 

死者の魂が還るクリムトゥ

朝起きると既にバイタクのドライバーが待機してました。

真っ暗な中、山道を走って登っていきます。

上を見上げると満天の星空が・・・

これは自分で運転したら危険過ぎて無理です。

 

そして30分くらいで入場ゲートに到着。

 

クリムトゥ山入山料: 225,000ルピア(約1,912円)

バイク駐車料金: 5,000ルピア(約42円)

 

何かいろいろ高くないですかね・・・

ちなみに外国人向け料金です。

加えて、この日は週末なので平日よりちょっと高いとか。

 

入場ゲートから更に10分くらいで駐車場に到着。

ここから頂上まで歩いて20分らしいです。

 

道は遊歩道が整備されていますが、本当に真っ暗です。

ヘッドライトとかが無いとちょっと厳しいです。

 

 

 

 

そしてフラフラ足を進めていると・・・

(ビックリ系注意)

 

 

 

 

 

 

 

何じゃこりゃ!

 

真っ暗な中でライト照らしてこれが出てきたときはマジでびびりました。

ていうかちょっとチビりそうになりました。

 

実はクリムトゥ山は、地元の言い伝えでは死者の魂が宿る場所とされています。

さっきのドクロやこの人形なんかはそういった霊的なものを暗示しているんでしょうか。

よく分からないけど怖過ぎ。

 

山頂付近に到達。

この時点で5:00過ぎくらい。

標高1,600mくらいあるので結構寒いです。

 

山頂で朝日を迎える瞬間は、物凄く神秘的な雰囲気が漂います。

 

ちょっと明るくなり始めてきてしばらく待っていると・・・

 

湖が見え始めました。

確かにとても不思議な色をしています・・・

 

太陽が昇るとその色がハッキリ見えてきます。

そして美しい。

奥の方は濃くて、手前は鮮やかな水色をしていますね。

 

そして先ほどの2つの湖の逆側を見ると、更に濃い色をした湖が。

 

この湖ですが、本来は、緑、青、赤らしいです。

地下から吹き出る鉱物の成分の違いでこんな感じの色になるらしい。

しかも数か月単位でも変化しているっぽいです。

僕が見たときは、緑色、濃い青、黒って感じでした。

でもすぐ近くにあるのにこんなにくっきりと色が違うってのは非常にミステリアスです。

地質学者にも注目されているとか。

 

フローレスの神話では、それぞれ、老人の魂は緑、若者の魂は青、罪人の魂は赤い湖へ還るといわれています。

こんな不思議な色をしていて、しかも変化するもんだから神話もできます。

 

フローレス島のクライマックスにふさわしい光景でした。

 

山頂にはモニュメントがあり、その周囲で地元のおばちゃん達が観光客向けにコーヒーや紅茶、カップ麺を売っています。

さすが商売熱心ですね。

 

山頂へ続く遊歩道はこんなん。

そんな急じゃないので、普通に歩けます。

 

帰りに、早朝どんな道を通ってきたのかが分かりました。

美しい田園が広がってます。

こんな風景を見られるだけでも幸せです。

 

島を脱出

さて、これがゲームなら、「最終目的地の火山に到達した後、噴火しそうになったので、大きな亀に助けてもらって脱出する」とかって流れになりそうですが、現実なので普通に空港のある町まで行って飛行機に乗ります。

 

山頂から宿に戻った時点で6:45。

モニ村からクリムトゥまで片道1時間×往復+見学30〜40分って感じでした。

 

朝食をとりながら宿の人にバスの時間を聞いたら、

乗り合いバンは確実に宿の前を通る、でもいつ来るかは誰も分からない。

本当に急いでるならプライベートカーをチャーターした方がいいかもね。

とのこと。

調べたところバリ島へ向かう飛行機の最終便は14:30。

果たして今日中に島を脱出できるんだろうか・・・

 

モニ村には学校があって、こんな風に周囲の集落から子供が通学してきます。

例の乗り合いバンもスクールバスとして使われてるようです。

朝飯を食いながら優雅に子供達を見送ります。

 

そして宿のおかみさんから、

今日中の飛行機で帰りたいんでしょ?

バスにすぐ飛び乗れるように道路に立って待ってた方がいいよ!

朝のやつ見逃すと次いつ来るかわかんないから急いで!

と言われので、チェックアウトしてツーリスト・インフォメーションの前に立ってバスを待ちます。

ヒッチハイクみたいです。

 

そして7:30頃、向こう側から乗り合いバンが・・・

よく見ると、バスの前面に「Bajawa−Ende−Maumere」と書かれています。

方向的にもこれはマウメレ行きだ!

 

手を挙げて車を停め、

マウメレ? マウメレ?

とドライバーに聞くと、

そうだ、早く乗れっ!

ジェスチャーをされて乗り込みます。

料金はマウメレまでで50,000ルピア(約425円)。

 

モニ村からマウメレまでは2時間という人もいれば、4〜5時間かかるっていう人もいる。

もうどうなるか分からん。

 

その後、もう乗り慣れてきた乗り合いバンで風を浴びながら山道をしばらくガタガタと走り、ウトウトしていると、

マウメレだよー、降りな!

と到着。

 

マウメレの場所

 

マウメレもビーチリゾートだったりしてフローレス島では最大の町らしいです。

ラブハンバジョより規模が大きいと思います。

 

時計を見るとまだ10:00なので1時間半くらいで着いたようです。

よっしゃ、これならいけそう!

ただ、町の中心地から離れたバスターミナルで降ろされたので、バイタクを捕まえて空港まで行ってもらいます。

 

マウメレバスターミナル→マウメレ空港までのバイタク代: 20,000ルピア(約170円)

 

途中ATMに寄ったりしながら11:00前には空港に到着できました。

まずは航空券を買わなきゃいけない。

 

入口にいた警備員に、

チケットはどこで買えるの?

え、まだ買ってないの?

中の航空会社のデスクに行きなさい。次の便はもうすぐ出ちゃうよ!

と言われたので中にあったガルーダ・インドネシアのデスクに行くと、11:55の便があり、座席は余裕があるとのこと。

その場でスタッフの人のPCで予約手続をしてもらいEチケットを発行してもらう。

そして滑り込みチェック・イン。

 

マウメレ→バリ島までの航空券: 770,000ルピア(約6,551円)

 

LCCじゃないのでちょっと割高です。

(マウメレからバリ島行きの便は、一応、1日に4便くらい就航しているようでした。)

 

帰りはプロペラ機です。

やっぱ滑走路を歩いて行って直接乗り込みます。

 

乗客4人くらい。笑

CAさんがめちゃめちゃ美人でしたが、何故かみんな僕にインドネシア語で話しかけてきました。

 

水、パン、キットカットが出ました。

ドリンク・コーヒーもお代わり自由。

さすがナショナル・フラッグ。

 

自分が横断してきたフローレス島をはじめ、たくさんの島々を眼下に見ながら脱出です。

ドラゴン、ハードなバス移動、ベナ村、バイク事故、極楽温泉、クリムトゥ山の朝日など、この島で発生したイベントや出会った人々の顔が思い浮かび、プチ冒険のエンディングみたいで寂しいです。

もう一生来ることとか無いんだろうなあ・・・

なんて、何か夢を見ていたような気分。

 

 

 

 

そしてあっという間にバリ島帰還!

 

写真はバリ島クタのビーチでございます。

 

1月3日から片道航空券で入り、7日の便で戻ってきました。

実は、9日にバリ島から出る飛行機のチケットを既に買っていたのでかなりギリギリのスケジュールです。

あとは2日間、バリ島でゆっくりしようと思います。

 

フローレス島、いきなりの超思いつきで上陸してみましたが、行って本当に良かったです。

「旅をしていて良かった」と心から思える冒険でした。

後日、ルートとかを観光ポイントのまとめ記事を書いてみたいと思います。

 

というわけで、

 

〜フローレス大冒険島・完〜