移動情報が続きます。

カザフスタンのシムケントからウズベキスタンの首都タシケントへ移動します。

僕らはシムケントで1泊しましたが、国境までは近いので、夜行列車で移動してきてそのまま国境越えするのもアリだと思います。

 

 

シムケントからウズベキスタンとの国境へ

さて、シムケントからウズベキスタンのタシケントへ通じる国境は、ジベック・ジョリー(Zhibek Zholy)国境になります。

地図を見る限りシムケントからタシケントまではすぐに行けそうですが・・・?

 

まずは、市バスやマルシュルートカを使ってシムケント市街地の南にあるコロス(Колос)という場所に向かいましょう。

何だか物騒な名前ですが、ここからウズベキスタンとの国境まで行く乗り合いタクシーが出ています。

 

ここの交差点辺りに行くと、

タシケント!

と呼び込みをしているドライバーが一人くらいはいると思います。

僕らは写真の食堂の前辺りで乗り合いタクシーを見つけました。

 

シムケント → ジベック・ジョリー国境までの乗り合いタクシー: 3人、荷物代込みで2,000テンゲ(約693円)

 

ギュウギュウ詰めになって国境までぶっ飛ばします。

写真奥の、ドライバー席の真ん中に座ってるのが僕です。

襟足が無くなってずいぶんスッキリしましたね。

 

1時間くらいで着きました。

乗り合いタクシーが連れて行ってくれるのはここまで。

一応、残っていた少ないテンゲをウズベキスタンの通貨スムに両替してからイミグレへ。

出国・入国手続とも基本的にスムーズですが、一点、ウズベキスタン側の税関申告書類だけ注意。

ウズベキスタンに入国する際はこれが提出必須になるのですが、記載欄が多く、ここでかなり混雑します。

また、このとき、この国境には英語版の様式が見当たりませんでした。

念のため、こちらのブログを参考にして事前に記入方法を確認しておいたのでとても助かりました、ありがとうございます。

(英語版の記入例は日本大使館から情報提供があります。)

なお、申告書類は2枚書き、1枚を提出、1枚は控えておき出国時に提出します。

そして出国時に再度税関申告書を提出するのですが、所持金が増えてたりすると、国内で不法労働したり、良からなぬことをしたんじゃないかと疑われることがあるらしいので、注意してください。

 

 

<世界一周18か国目>

ウズベキスタン(Uzbekistan)

通貨:スム

為替:100円 = 約3,535スム(2017年6月・公定レート)

こんにちは → サラーム

ありがとう → ラフマット

イスラム圏なので、ムスリム式挨拶「アッサラーム・アライクム」が通じます。

また、キルギスやカザフスタンと異なり、ロシア語と同じくらい英語が通じる印象です。

 

 

国境からタシケント市内へ

イミグレを抜けるとタクシードライバーなどから猛烈な客引きを受けます。

物乞いもたくさんいてずっとついてきたりします。

キルギスやカザフスタンの客引きは割と大人しかったイメージですが、ウズベキスタンはいかにもアジアっぽい凄い勢いです。

 

ここからはタクシーでホテルまで行くか、チョルスーバザールまでマルシュルートカが出ているそう。

僕らは3人いるし、交渉して、タクシーで直接ホテルまで行くことに。

最初に声をかけてきたドライバーが10USDだって言ってきたんですが、念のため他のドライバーにも聞いてみると20USD。

交渉しつつ、泣けなしの7USDまで下げてきた最初のドライバーの車に乗車することに。

面倒くさいけど、相場がいまいち分からないときは複数人に値段を聞いてみることが大切ですね。

 

ジベック・ジョリー国境 → タシケント市内まで: 3人で7USD

 

ちなみにドルで払いましたが、1USDや5USDだと両替ができないらしく、10USD払ってお釣りをスムでもらいました。

 

 

ウズベキスタンの闇両替

さて、別の国に入ったときに最初にしなければならないことが両替ですが、ウズベキスタンでは特に注意しなければなりません。

とういうのは、この国では2種類のレートがまかりとおっており、両者に非常に大きな差があるためです。

具体的にいえば、2017年6月現在、

  • 公定レート: 1USD = 約3,900スム
  • ”闇”レート:  1USD = 約7,800〜8,200スム

という、倍近い開きがある現状になっています。

なんじゃ闇レートって!?

犯罪じゃねえの?

といった気がしますが、ウズベキスタンではUSDに対するスムの価値がどんどん下がってしまっており、この闇レートを使った両替が既成事実化、政府や警察にもおそらく黙認されてしまっています。

 

一方、銀行などの公式な機関での両替や、ATMのキャッシングを利用した場合、当然公定レートが適用されるため、闇両替を利用している場合とでは入手できるスムの額に倍近くの差が出てしまうことになります。

例として、3,900スムのジュースを買った場合、

  • 公定レートで両替してたら: 1USDの支払
  • 闇レートで両替してたら: 実質0.5USDの支払

となってしまうのです。

ウズベキスタンに来る場合、この仕組みを知らないと大損してしまいかねないので注意してください。

 

で、肝心の闇両替屋はどこにいるのかというと、そこら中にいます。

国境は当然、バザールや駅前にも多いし、宿や土産物屋が闇両替してくれることも多いので、見つけるのは簡単です。

街中歩いていれば、

ミスター!マダム!マネーチェンジ?

とあっちから声をかけてきます。

 

ただし、闇両替自体のレートについても相場があるので注意です。

これは短期間でも結構変動するそうなので、旅の途中で出会った人などから直近の情報を入手しておくと良いです。

相場を知らないと、悪いレートで両替させられてしまうかもしれません。

なお、僕がウズベキスタンに滞在していた2017年6月は、1USD=7,900〜8,100スム辺りを提示してくる人が多く、かつ、タシケントから西(サマルカンド、ブハラ、ヒヴァ等)へ行くほどレートが良くなる傾向がありました。

国境付近のレートはあまり良くなかったです。

 

ちなみに、最初に国境を抜けてタシケントへ入った際には、タクシードライバーのおっちゃんがホテルまでの道中、闇両替屋を見つけては交渉させてくれました。

そして最終的に、チョルスーバザール付近の闇両替屋に提示された、1USD=7,900スムで100USDを両替することに。

 

バザール近くの駐車場に闇両替屋がたくさんいました。

見えづらいですが、壁に大量の札束が置かれています。

そして左奥にいるのが、この辺の闇両替のボスっぽい?いかついおっさん。

 

ドドドドドド・・・

まるで密室で闇金を山分けしているような写真ですが、3人で300USDを替えたところ、全部1,000スム札で出てきたのでこんなことに。

当然財布には入りません。

ポーチや小さいバッグに入れて持ち歩くことになります。

5,000スム札辺りで両替してもらうと、持ち運びしやすくなります。

 

タシケントの宿情報

参考までに宿情報です。

タシケントではBooking.comを見てて良さげだなと思ったTopchan Hostelという宿に泊まりました。

 

ドミトリー1泊: 10USD(朝食込み)

 

写真は男女混合ドミトリーですがかなり広いホステルです。

比較的新しい上、頻繁に掃除しているので綺麗だし、エアコンも効きます。

スタッフもノリが良く親切で、Wi-Fiも結構速いです。

 

共有ルームもでかくてくつろげます。

ウズベキスタンは宿代があんまり安くなく、原則USD払いで結構面倒なんですが、この宿のクオリティーはなかなかです。

タシケントには主にトルクメニスタンビザを取る目的で滞在していましたが、ここの居心地が良過ぎて、ビザ申請時と受け取り時、合計6泊しました。

 

徒歩圏内に売店と安食堂もあり困りません。

また、タシケント駅まではバスで5分(徒歩15分程度)、空港までもタクシーで5分なので、立地も超いいです。

駅より北側の市内中心エリアや大使館エリアへ行くにはバスや地下鉄を使わないといけない距離がありますが、休養する場所としてはかなりおすすめです。