マラッカは綺麗で素晴らしい!
といろいろな観光ガイドで語られていることで期待してやって来たマレーシアのマラッカですが、到着してざっと街中をうろついてみたところ、正直、
ただの普通のリゾート地じゃないか、なんて退屈な街なんだ。
ここは自分には合わない。
と思ってしまい、最初は1泊したらさっさとシンガポールに行ってしまう予定でした。
(マラッカ好きな方、すみません。)
しかし、気付いたら何故か4泊くらいしていました。
まあ、物価の高いシンガポールにあまり長くいたくないということもあったんですが、それ以上に、マラッカで滞在していた宿やその周辺環境が、ダラダラするのに適していたからだと思います。
全然観光とかしていないのですが、とにかくゆっくりしていました。
そこで、バックパッカーのような節約旅行者がゆっくり滞在したいと感じられる宿の条件について、マラッカを例に考えてみました。
<現在地はここ>
マラッカ(Melaka)
気温:最高30〜33℃ 最低23℃〜24℃(2016年12月)
赤道近く+低地なので暑いです。
心地よい気候ですが、今の時期は雨季で天気は常に悪い。
宿を探すときの条件
僕はだいたい以下の項目の順に優先順位をつけて探すことにしています。
- 立地
- 料金
- ネット環境
- 設備
- スタッフの対応
- 宿泊客の層
立地
個人的に最重要と考えています。
滞在する宿が市街地や公共交通機関へのアクセスポイントから離れていると、いちいち移動するのにお金がかかってしまうからです。
バックパッカーであればタクシーなどは滅多に使わず、徒歩やローカルバスなんかをうまく使いこなして移動すると思います。
また、空港へ夜中に到着したときや、翌日早い時間のフライトを控えている際などは、できる限りトラブルを避けるため、なるべく空港からアクセスしやすい場所を見つけます。
更に近くに安く飯が食べられる屋台街や繁華街、気軽にネットしながらだべれるファーストフード、カフェなんかがあると最強です。
料金
基本的なポイントです。
途上国であれば日本円で1,000円を超えないような宿を選ぶようにしています。
必然的にドミトリーが大半になります。
また、最近はAgodaやBooking.comなどのWebサイトからオンライン予約した方が、現地で見つけるよりクーポンが効いて安くなることが多いようです。
ただし、ビーチや山間部などリゾート地を兼ねているエリアや、僻地に行くと、宿の絶対数が少なかったり競争があまり無いせいでどうしても高くなってしまう場合があります。
ネット環境
ネット世代の旅人にとってはこれがきちんとしていないと調べものができなかったりブログが書けなかったりするので死活問題になるかもしれません。
早いに越したものは無いですが、僕的にはその国の平均水準であればまあいいかなと思ってます。
宿のWi-Fiが全然繋がらない場合とかは、滞在国で購入したSIMカードを入れたスマホでテザリングして接続してます。
ちなみに僕は定期的に動画をアップしてますが、いろいろ圧縮しても容量数GBになってしまうんで弱いWi-Fiだと無理です。
(実際ミャンマーとかアップできませんでした。)
時間あるときにオフラインで作成し、どこかWi-Fi環境の良い場所に来た際にタイミングを見計らってアップロードしています。
設備
以下の点に注意しています。
- エアコン付きか。
- ホットシャワーか。
- トイレ/シャワールームの数は適切か。
- 共有スペースは広いか。
- 部屋はバックパックを広げられる程度の大きさがあるか。
- ベッドは清潔か。
- 個人用ロッカーはあるか。
- バルコニーがあるか。
たとえば暑い地域だとエアコン無いと厳しい場合が多いです。
逆に寒い地域で水シャワーだと風邪ひきそうになります。
宿泊客が多いと、ロビーでゆっくりネットしたいときなどにはくつろげないですし、トイレ/シャワールームも並んで待たなきゃならない場合があります。
部屋の広さはある程度ないと荷物整理ができません。
ベッドが不潔でダニや南京虫が発生して噛まれたりすると健康に影響がでます。
治安があまり良くない地域で個人用ロッカーが無いと貴重品を常に持ち歩かなきゃならないです。
洗濯したいときは衣類を干せるバルコニーのようなスペースがあると便利です。
バックパッカーごときがこの辺を全部要求するのは正直無理がありますが、僕はそのときどきの状況や滞在予定日数によって優先順位を変えて探すようにしています。
ちなみにベトナム、タイ、カンボジアなど、バックパッカーが非常に多い地域に行くとこの辺を全部満たしていて、かつ安い宿があったります。
あと個人的に、中国(本土)にあるユースホステルなんかも広々していて快適な宿が多い印象があります。
スタッフの対応
これは泊まってみないと分からないですね。
でもこれ次第で、その滞在エリアの印象や思い出がガラッと変わってしまったりするポイントだと思います。
たとえ、旅中に嫌な体験をしたとしても、親切でフレンドリーな現地スタッフがいろいろ面倒見てくれたりすると、その国・都市に関するイメージは良いものになったりします。
宿泊客の層
なるべく自分と似たような、長期旅行中のバックパッカーが集まる場所だと居心地良く感じます。
短期旅行でやって来る大勢のグループや家族で宿泊しているゲストが多いと、一人旅中は結構孤独を感じたりすることがあります。
僕はほとんど泊まったことないですが、旅仲間を探すときなんかは日本人宿や日本人に人気の宿に泊まってみるのも良いと思います。
マラッカではどんな感じだったか
思い返してみます。
宿の居心地
マラッカではLavender Guest Houseという宿に滞在していました。
ドミトリーで料金は1泊17リンギット(約445円)と安いです。
予約とかしないでとりあえず飛び込んでみました。
入口にある部屋の写真。
当然こんな綺麗ではないです。
一般的に、AgodaやBooking.comなどの予約サイトに掲載されているホテルの紹介写真は、現実の2〜20倍増しくらい綺麗になっています。
かなり古い建物ですが、ドミトリーはよく掃除されていました。
エアコンは効いてますが、あまり涼しくならず、ファンを回していました。
まあ、許容範囲。
ただ、初日に蚊がいてかなり刺されまくって寝苦しかったです。
低階層だと外から虫が侵入しやすかったりします。
同じ部屋の方は、くつろぎに来ていたシンガポール人のおじいちゃん、友達同士で観光に来たマレーシア人の女の子2人でした。
(ベッドあいてるのに何故か片方の女の子が床で寝てました。)
日本人の方は上階のシングルの方に泊まられていました。
トイレも古いですがかなり掃除されてます。
まあ僕はホテルのトイレの綺麗さとかはあまり気にしないタイプ。
シャワーはトイレと一緒。
まあ安宿だと別になっている方が珍しいかも。
ホットシャワーが出ます。
でもここは暑い地域なので別に水シャワーでも大丈夫ですね。
濡れないようにタオルや服を引っ掛けるところがあるか否かとかも重要だったりします。
水道は、排水管が壊れていて下にバケツが置かれていました。
これはちょっと不衛生な気がするんで直した方が良いと思います。
共用キッチンもあります。
キッチンが整っていると自炊しやすいので節約できます。
無料の朝食は食パンとコーヒーのセルフサービス。
僕は朝そんなにたくさん食べないのでこういうのが一番気楽です。
ちなみに、共有スペースの写真が消えてしまったんですが、収容人数に対してちょうど良いくらいの大きさでした。
これが収容人数が多いのに狭いと結構大変です。
そして宿のマネージャーのアージさん(欧米の発音だとエディらしいです。)はじめ、その弟さんなどがとても親切でフレンドリー・ファンキーな方でした。
カフェやレゲエバーに誘ってくれたりと何かと気使って話しかけてくれました。
噂では日本に彼女がいるとかいないかとかで日本にたまに旅行に行っているらしいく、とても日本通です。
アージさんは毎朝共用スペースで筋トレしてます。
また、シンガポール人のじいちゃんからはいろんな役立つ情報を教えてもらったり、日本人のおっちゃんには面白い旅話を聞いたりビールをおごってもらったりと滞在中お世話になりました。
ただ1点、Wi-Fiは全然ダメでした。
それなりの先進国でも古い宿だとネット環境は厳しい場合があります。
自分の勘違いで鍵の開け方が分からず玄関から締め出されたりしましたが、それも良い思い出ですね。
周辺環境など
まず、宿の位置はこの辺りです。
周囲に他にも安い宿が集まっています。
街中に普通に自販機が置いてあるように、マラッカはとても治安が良いです。
夜遅くまで小さい子供が遊んでたりします。
宿には洗濯物を干せるスペースがありませんでしたが、近くにコインランドリーがありました。
洗濯物が大量にあったんで助かりました。
近くに売店もたくさんあります。
マレーシアはタバコも高いんですが、宿の前の華僑系の方の売店で売ってるDe’Leafという銘柄が6リンギット(約156円)で、格安でした。
10分くらい歩くとマクドナルドがあって無料Wi-Fiが使えます。
結構速くて、YouTubeとか見るのも問題ありませんでした。
宿のWi-Fiがかなり弱いので僕はPCでネット繋ぎたいときはここにいました。
マラッカの有名なMAHKOTA PARADE(マコタ・パレード)というショッピングモールも歩いて10〜15分くらい。
何でも売ってます。
ちょっと(20分くらい)歩きますが、安い中華飯の屋台もありました。
Jonker Street Hawker Centre(ジョンカー・ストリート・ホーカー・セントレ)という場所。
何故かマラッカの有名なJonker通りでは無いのですが、そこから少しはずれた場所にあります。
Hawker(ホーカー)という、いわゆる中国系の人が経営している食堂が密集したフードコートになってます。
この肉や餃子、野菜が乗った焼きそばは5リンギット(約131円)。
マラッカで普通のレストランとか入ると結構高いですが、ここはかなり安く、地元の人もたくさん来ています。
一緒にビールも売られていて、屋外で気持ち良く飲むことができます。
まとめると・・・
ということで、いろいろ整理してみると、宿が古いので設備自体は不便な面はありましたが、安いし、宿のスタッフや出会った方々に面白い人が多く、治安が良く徒歩圏内に生活に必要なものが全て揃っているといった周辺環境から、総合的に居心地が良かったんだと思います。
他には、ベトナムのハノイや、カンボジアのシェムリアップなんかも似たような居心地の良さがありましたね。
宿が安くて、都会じゃないからそんなにうるさくもないし落ち着いていて、でも必要なものは徒歩圏内にある。
マラッカは小さな街なので、観光自体はほぼ1日でできてしまいます。
僕は何するでも無く、宿とマックと屋台街をゆっくりフラフラ往復する日を過ごしてしまいました。
少し前まで激務で頭痛を抱えながら仕事していたと思うと、本当信じられない日常です。
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