ノシベを楽しむぜ!後半戦です。
前回は離島ノシ・イランジャと、ロコベのツアーを紹介しましたが、今回はノシベの最大の目玉だったダイビング、そしてノシ・サカティアという過疎った島でキャンプした話です。
ノシベ近辺の海は本当に綺麗で、癒されます。
ノシベのダイビングショップ
ノシベのAmbatoloakaには多数のダイビングショップがありますが、前評判に基づいて僕らが選んだのは、トロピカル・ダイビング(Tropical Diving)というところ。
街のちょっとはずれたところにあります。
道を歩いていると看板が見えるので行けば分かると思います。
さっきの看板があるところの路地裏に入ると、トロピカルダイビングの事務所が。
こじんまりとしたダイブショップですが、機材はきちんと揃っています。
オーナー・キャプテンは親切なフランス人のおっちゃんです。
英語も結構話せるので困らないかと思います。
ファンダイブ料金はこんな感じ。
機材レンタル込みで2ダイブ70ユーロ、4ダイブで136ユーロ。
回数が多いほど割引になります。
エジプトのダハブやタイのタオ島と比べると、そりゃあ高く感じますが、こんなもんでしょう。
ダイブする日の前日までに予約しておきましょう。
どこのダイブスポットへ行くか、予定をある程度教えてくれます。
ノシベの海でエア切れ
僕がノシベで絶対ダイビングをしたかった理由。
ダハブでせっかくアドバンスドライセンスを取ったからというのもありますが、とにかく見たい獲物があったんです。
それがサメ。
でかいサメ。
つまりは、ジンベイザメ様です。
実は、ちょうど訪れていた時期、雨季が始まる辺りは、ノシベ近海にジンベイザメが現れるシーズンということを事前に聞きつけていました。
タイのタオ島で見られるかも!
と期待してましたが結局見れずじまいだったジンベイ様。
世界一周中のどこかで遭遇したいなと思いを馳せてました。
この機会を逃したらもう一生見られないかもしれない・・・
そんな高ぶる気持ちを抑えつつ、朝早くトロピカルダイビングへ集合し、ビーチからスピードボートに乗り、約1時間くらいかけて海に出ます。
2か月ぶりくらいのダイビング。
いいじゃない、マダガスカルの海!
海が綺麗で、魚の数も多いです。
小さい生物がたくさんいる感じ。
エイ。
ちょっとでかめの生き物に出くわすと興奮します。
シュノーケリングもいいんだけど、水中で生き物を見られる感じが、なんか凄く不思議な感覚。
それがダイビングです。
熱帯系の魚が多く、とても綺麗です。
でもこのときは結構流れが早く、足をバタバタさせてたら、酸素がどんどん無くなる・・・
周りを見るとみんなまだ全然余裕そう。
結構ヤバイ・・・
フランス人のキャプテンには、残りの酸素量を伝えてはいましたが、
ムッシュー、まだ行けるYO!
みたいなノリで、全然浮上体制に入らない。
最終的に、パニック状態になる前に、キャプテンを掴んで予備酸素をもらうことにしました。
このとき、初めてエア切れってやつを経験しましたが、マジでトラウマになります。
ダイビング初心者の方、無理せず、十分に気をつけるようにしてください。
そしてついにジンベイ親分に謁見
しかしジンベイがいる気配は一向にない。
うーん・・・やっぱり相当ラッキーじゃないと見られないものなのかな〜
初日のダイビングは2回やって特に不思議なものは見られず、撤退。
そして、一緒にダイビングに参加していたメンバーの半分はこの日だけで終了し、僕も翌日再チャレンジするか悩みました。
高い金払って見られなかったらなんか損だし。
でもいろいろ考えた結果、もう1日だけトライすることに。
やらないで後悔するより、やってみて後悔した方が後にひかない。
そういう心意気があってこそこの旅にも出たわけだし・・・
ということで、翌日、最後のチャンスをかけて、僕ともう一人、一緒にマダガスカルを回っていた女の子(アケミちゃん)も一緒に2ダイブすることに。
1ダイブ目。
海は綺麗。
魚もたくさんいる。
ダイビングしていて楽しい。
でも、でも、やっぱりジンベイに逢いたいわけです。
その気配はない。
海からボートに上がり、休憩します。
他に一緒に参加していたフランス人ファミリーもジンベイを見たい様子で、サメはどこにいるんだとキャプテンをせかします。
キャプテンと、スタッフのマダガスカル人がダイビングスポットを移動する間に海面をじっと見つめてジンベイを探します。
なかなか難しいんだなあ・・・
焦る気持ちと船酔いに耐えつつ、ゴロゴロしていたそのとき・・・
whale shark・・・
やはり毎度お馴染み、視力7はあるかと思われるマダガスカル人が、遠くを見つめる。
え、まじか!!?
キャプテンに聞いてみると、確かにジンベイがいるっぽい。
立ち上がって海面を見つめていると、突然白い影がスゥーッと船に近づき、水中を通り過ぎていきました。
うお、でかっっ!!
このときの興奮は凄かったです。
今でもよく覚えています。
だって目の前に7〜8メートルはあろうかというジンベイザメの巨体の影が行ったり来たりしているんですよ。
キャプテンがゆっくりと船の方向を変え、近づいていきます。
そしてジンベイが泳ぐ方向と並行になるよう船の進路を調整していきます。
キャプテン、行きましょう!早くしないと・・・
待つんだボーイ、落ち着け。焦って追いかけると逃げちゃうんだよ。
君だってしつこく追いかけて女性に逃げられたことがあるだろ??
むう・・・
でもこの機会を逃したらもう一生見られないかもしれない。
そんなとき、一緒にいたアケミちゃんも、我慢の限界を超えたのか、突然叫びました。
なんで行ったらあかんの??
アイ ウォントゥ ゴー !!
その鬼気迫る感じに、ちょっと吹き出しそうになりながらも、キャプテンの方を見ると、ついに合図が下りました。
オーケー今だ!!行け!!
シュノーケルを用意していたみなさんは、すかさず海へ飛び込みます。
僕らも飛び込みます。
そしてそのとき気づきましたが、マスクとゴーグルしかない。
え、息とかどうすんの??
でもそんなことも忘れて、よく分からないフォームのクロールで必死にジンベイザメを追いかけます。
息継ぎの旅に海水が口に入ってきますが、もう死ぬ気で泳ぎます。
そうするとだんだんジンベイに近づいていき、ついにその姿を間近に捉えました。
うおおお!すげえ!!
お腹のところにコバンザメが寄り添っているのも見えます。
このとき、ジンベイ様は、まるで僕らを待ってくれていたかのようにスピードを緩めていました。
これは感動です。
こんな巨大な野生生物を、目の前で見たのは初めて。
まさに海の神の化身。
一緒に泳いでくれていたのは約1分くらいでしょうか。
しばらくすると方向を変え、
それじゃあ俺そろそろ行くわ〜
海の底へ消えて行きました。
ほんのつかの間の時間、人間相手に遊んでくれたジンベイザメ様に感謝です。
なんども言いますが、このときの臨場感は凄まじかったです。
ちゃんとGoProの動画におさめてありますので、マダガスカル動画が出来上がったら是非見てください。
最後はノシ・サカティアでビーチキャンプ
とりあえずジンベイザメが見られた僕は大満足。
ノシベでやれるアクティビティは結構こなしたので、最後はどこかゆっくりできる離島にでも行こうと思い、ややマニアックそうなノシ・サカティア(Nosy Sakatia)という島へ行ってみることにしました。
ノシ・サカティアはノシベ本島に近いのですぐ行ける距離にあります。
ノシ・サカティア1泊2日ツアー: 一人60,000アリアリ(約2,010円)
ランチ、ビール込みです。
僕らはキャンプセットを持っていたので、ツアー会社と交渉し、ビーチにテントをはって泊まらせてもらうことにしました。
夜ご飯は出ないので、適当に鍋と野菜、お菓子を持っていくことに。
ノシ・サカティアです。
ノシ・イランジャと異なり、住んでる人はかなり少なく、ほぼ無人島に近いところです。
でも静かで、いい感じです。
お決まりのシーフードランチ。
これもしばらく食べられなくなるかと思うと寂しいですね。
その後は、ビーチにイスを並べ、海を眺めながら、友達とひたすらどうでもいい会話をして過ごす。
もはや今何時なのか、自分達がどこにいるのかもよく分からなくなる不思議な心地でした。
夜ご飯。
適当にそこら辺の木を集めて、火を起こし、アンタナナリボで買った安い鍋にキャベツを突っ込み、醤油と塩で味つけてして煮込む。
これが何故か結構美味い。
ガイドと交渉して無理矢理ツアーにつけてもらった、マダガスカル名物Three Horses Beer。
なんかおしゃれな写真を撮ってみました。
綺麗な景色を見ながら、ほろ酔い気分でとにかくぼーっとする。
ロストバゲージやらなんやらでバタバタしていたマダガスカル旅も、最後の最後に時間の感覚を忘れてしまうような、アフリカらしい素敵な時間を過ごすことができたと思います。
しかし冷静に考えると、よく分からないアジア人がマダガスカルの辺境の島のビーチでキャンプしながら鍋食ってるっていう光景も、かなり意味不明ですよね。
ちなみに、そんなツアーは公式には存在しません。
本来は日帰りツアーなんですが、交渉してキャンプできるようにアレンジしてもらっただけですので、他の方が同じことができるかっていうとちょっと保証はできないです。笑
でもめっちゃ楽しかったんで、満足です。
おまけ:アンタナナリボへの帰り
帰りも行きで利用した快適タクシーブルース、Besady+を使いました。
チケットオフィスを2箇所確認しています。
1つは、Ambatoloakaから、内陸の方へ移動するときに通る大通り沿い。
宿や旅行会社が密集しているエリアから10〜15分ほど歩いていくとあります。
もう1つは、港の近く。
船着場から坂を登って3分くらい。
ここは港近くのBesady+のオフィス。
僕らは、Ambatoloakaの窓口でチケットを購入し、当日港近くのオフィスに集合という形でした。
ちなみに、ノシベ→アンタナナリボへの帰りは、一人81,000アリアリ(約2,908円)と何故か高かったです。
ちなみに、ノシベで会った、よくマダガスカルに来るフランス人が、
Besady+がベストなトランスポートだ
って言ってたんで、やっぱり陸路個人移動の手段としてはおすすめします。
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