フローレス島を横断開始し、コモドドラゴンとダイビングの町ラブハンバジョからドS乗り合いバンに詰め込まれて10時間、目的地のバジャワに到着しました。
この近くには昔からの伝統的な生活を続ける少数民族の村と天然の温泉があるとか。
とりあえずこの2つに行ってみよう!
<現在地はここ>
バジャワ(Bajawa)
気温:最高21〜25℃ 最低14℃〜16℃(2017年1月)
フローレス島中腹部、山の中にある町、というかほぼ村。
何とか居心地の良い宿を確保して、翌朝、いざ散策開始です。
宿の無料の朝食でございます。
オーナーの可愛い娘さんがつくってくれたパンケーキとフルーツ。
こんな豪勢なブレックファーストは久々です。
このパンケーキめちゃめちゃ美味しかったです。
宿の前で売店やってるレゲエ風の兄貴が原付を持ってきてくれました。
レンタルバイク1日: 100,000ルピア(約854円)
目的地へは一本道だし、そんなに遠くもないのでこれで山の中を駆け巡ろうと思います。
まずは町中をざっと流してみます。
バジャワってどんな町なんぞ
バジャワはフローレス島の山の中にあり、標高は1,000mくらいあります。
したがって、赤道近くで一年中暑いインドネシアの中でもかなり涼しいところ。
湿気も無く、かなり過ごしやすい場所です。
町の風景はこんな感じ。
本当なーんにも無いのどかなところ。
「街」じゃなくて「町」って書いたのは本当に小さなところだからです。
地図アプリで見ると
だいぶ秘境っぽい感じのところに来ちゃったな・・・
って気がするんですが、ATMや売店、食堂、ツーリスト用のロッジなんかはちらほらあるので困りはしないです。
(Wi-Fiはあまり通ってないですが。)
僕みたいな東洋人が原付で走ってるとジロジロ見られます。
おや、サッカー場かな?
って思って覗いていると、近くにたむろってた兄ちゃん達が話しかけてきて、
時期によってはここでいろんなスポーツやるんだよ!
って教えてくれました。
え、日本人? 珍しいね〜
なんて感じで5人くらい集まってきて、次々と自己紹介が始まり、握手を求められました。
みなさん気さくです。
こんな感じのモニュメントを2、3個見ました。
少ないながらイスラム教徒の方も住んでおり、モスクもあります。
町の入口までやって来ました。
ラブハンバジョからバスで来たときはこの辺で降ろされました。
入口を出て南へ向かいます。
午前中は、まずは少数民族が暮らしているというベナ村という場所へ行ってみることに。
バジャワから20kmくらいのところにあります。
もうね、こんな道を走るわけですよ!
両脇にポツポツと集落があり、目の前には大パノラマ。
気持ち良すぎます。
道の脇には牛が放し飼いにされていて、たまにぶつかりそうになります。
ちょっと停まって景色を眺めてみました。
心が洗われる・・・
これがフローレス島の風景でございます。
40分くらい走ってベナ村の標識が見えてきました。
いよいよですね。
少数民族の里ベナに潜入
ベナ(Bena)村はフローレス島で最も古く、伝統を残して人々が生活している、とても美しい村といわれています。
近辺の集落と合わせて人口は300人〜くらいと聞きました。
ベナ村の場所
標識があったところから少し道を下ると、こんな集落が見えてきます。
真ん中に広場があり、それを囲むように藁葺き屋根の家が並んでいます。
白川郷みたいな雰囲気ですね。
駐車場っぽい場所ははっきり分からなかったので、近くの広場にバイクを停めました。
まずは入口で記帳して、ドネーションを支払って、この織物を首から下げます。
ドネーション: 25,000ルピア(約213円)
日本人にはマイナーっぽい場所ですが、インドネシアの中では結構有名らしく思ってたより観光地化されてます。
受付した後は自由に村の中を歩き回ってよいらしいです。
写真も勝手に撮って大丈夫。
一見、テーマパークの展示みたいで、とても不思議な光景なんですが、普通に村の方々が暮らしてます。
みなさん、布を織ったり、豆を擦って何かをつくってたりします。
通りかかると普通に気さくに挨拶してくれます。
観光地化されているので不安でしたが、スレているような感じまったくないです。
おじいちゃんが伝統的な織物をつくってる最中。
あれが最終的に手前の完成版になるそうです。
ガイド無しで一人で来たんですが、右にいるインドネシア人の観光客の方がいろいろ説明してくれました。
この工芸品は買うこともできます。
村の方々がセールスしてくることもありますが、別にしつこくないので、そんな感じも良いです。
家の前にバッファローの骨が連なっているのをよく見ました。
村人はコモドドラゴンより強いんでしょうか?
チョコレートを食べてる女の子。
ちょこちょこ歩いてました。
村には普通に子供が結構いることに驚きました。
おばあちゃんの口が赤いのは、たぶん噛みタバコです。
くるみのようなものを日光に当てて乾燥させてます。
聞いてみたんですが、結局これが何の植物なのか分かりませんでした。
おや?
電気もガスも水道も無いと聞いていたんですが、こんなアンテナもありますね・・・
ちょくちょく文明的なものが混じっています。
これは意外でした。
積み重なった石がたくさんありました。
他の町、村では見なかったので、この辺りの村の独特な形の信仰のようです。
先祖を祀っているとか。
一番奥に行くと高くなった丘があり、マリア様の像がありました。
マリア様の裏には絶景スポットが!
フローレス島に広がる緑の海を見渡すことができます。
やっぱり山はいいですね。
基本的に海より山が好きです。
山には神様がいるんです。
ベナ村の全景
ずっと昔からこの風景は変わらないようです。
美しい山々に囲まれた美しい村。
伝統を守っている村と聞いていたので、最初、
普通に入っちゃって大丈夫なのか?
と心配してましたが、全く問題ありませんでした。
むしろ、観光客からの寄付なんかがいろいろ村の保全のために使われているようで、村の人々もそれを分かっている感じでした。
観光地化されていて、ちょくちょく近代的なものも目に入りますが、それでもこの独特な不思議な雰囲気と美しい景観は一見の価値はあると思います。
ちなみに、この村の近くにもう1箇所、観光客が普通に入れるルバ(Luba)という村があり、そちらでも同様な伝統的な暮らしを目にすることができます。
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