今回はブルガリアで、というかヨーロッパでもトップクラスに行ってみたかった場所に関するまとめ記事です。
その場所の名前はBuzluzha(バズルジャ)。
その昔、ブルガリア共産党が式典なんかに使うためにつくったUFOのような不思議な形をしたホールです。
日本では共産党ホールなんて呼ばれ方をしているので、「ブルガリア、共産党ホール」と検索すれば画像がたくさん出てきます。
世界の廃墟関連の写真集にもよく登場するのでご存知の方も多いと思います。
僕も不思議な光景に目を奪われたことがあり、ブルガリアに来ることがあれば絶対行ってみようと思っていました。
目次
1.共産党ホール(バズルジャ)へのアクセス
共産党ホールは、ソフィアよりだいぶ東側、200Km以上離れた何もない山の中にあります。
ここは幹線道路からちょっとはずれているので、アクセスも悪い。
主な行き方は次の2とおり。
- ヴェリコ・タルノヴォという街からツアーで行く
- 自力で行く
ヴェルコ・タリノヴォの宿のツアーに参加する
Hostel Mostelという宿がバズルジャへの日帰りツアーを開催しているようです。
この方法で行く方が多い気がします。
聞いた話では参加者4人で開催、値段は40レフ(約2,626円)くらいだとか。
送迎付き、現地の状況に詳しいガイドが同行するので、個人的にツアー参加を推奨します。
また、このヴェルコ・タリノヴォという街はあの琴欧洲の故郷でもあるらしく、なかなか風情のあるところらしいです。
ちょっと行ってみたかったです。
自力で行く
今回僕らは、勢いでソフィアから自力で行ってみることにしました。
この場合、バズルジャの最寄りである、カザンラクという街かシプカという村まで行き、そこからタクシーかヒッチハイクになります。
では以下、自力で行って帰ってきた際の様子をご紹介。
(ちょっと分かりづらいので本記事の最後に移動情報をまとめておきます。)
2.ソフィアからカザンラク・シプカ村へのバス移動の様子
ソフィア駅前の中央バスターミナルからカザンラク行きのバスが出ています。
シプカ村へ直接行くバスはおそらく無いです。
国内線ターミナルは国際線より新しくて広く綺麗。
中に入るとこんな感じでバス会社のカウンターが並んでいます。
その辺のカウンターの人に聞くとカザンラク行きが見つかりました。
1日3本程度出ているようです。
カウンターでチケットを買い、乗るときにドライバーへ渡します。
大型バスでは無くミニバスでした。
ちょっと狭いですが、こっちの方が飛ばすので早く着くんですよね。
朝ソフィアを出て午後にカザンラクのバスターミナルへ到着。
バズルジャはカザンラクからでも行くことができますが、僕らはここからさらに最寄りのシプカ村まで行ってみることに。
その辺の人にシプカ村行きのバスを確認。
4番プラットフォームから出ていました。
お金はドライバーへ直接払う方式。
20分くらいでシプカ村へ到着。
すげえ田舎です。
日帰りは難しそうなのでとりあえずここに1泊することにしてみました。
割と観光客も来るようで、何軒か宿があります。
また、驚きの情報ですが、この村には何と昔から日本人が住んでいるんだとか!
今も何人かいらっしゃるようです。
泊まったホテルに現地在住日本人の岡田忠三さんの絵が飾られていました。
写真家・画家の方だとか。
時間があればこの村も散策してみたいです。
3.シプカ村からバズルジャへの移動の様子
シプカ村に到着した時点でもう夕方。
最初ヒッチハイクを考えましたが、シプカ村にはバズルジャ方面へ向かう車は基本来ないらしい。
ていうか車自体全然走ってない。
ということでタクシーを呼んでもらうことにしました。
で、タクシーを呼んだ場合、タクシーはカザンラクから来るので、カザンラクとシプカ村の往復分の料金を取られます。
というわけで、結局カザンラクからタクシー呼んだ方が安く済むみたいです。
共産党ホールは山の上にあります。
坂道を上がっていくとこんな感じで怪しい建物が見え始めます。
何かすげえ・・・
移動で疲れていた僕らも、テンションがかなり凄いことに。
4.謎の空飛ぶ円盤バズルジャ
シプカ村から20分程度で山頂に到着しました。
バズルジャの正面。
うわ、UFOだ・・・笑
奇妙過ぎる造形。
周囲にはこれを見に来ている観光客が結構いました。
入口は固く閉ざされています。
壁には大量の落書き。
コカコーラのロゴをパロッてるんでしょうか。
enjoy Communism
のメッセージがシュールで気に入りました。
キリル文字って何かゴツくて力強く見えますよね。
良から見た図。
周囲は山に囲まれています。
街中にあるのならまだしも、こんな何もない山の中にこういう異形の建物があるっていう状況が、とてもシュールなんですよ。
何か異世界に迷い込んでしまった感じがします。
教会や遺跡、自然の世界遺産など、普通の観光スポットに飽きてしまった方にはおすすめの場所です。
ここ最近訪れた中で一番ヒットした場所だったと思います。
僕らはタクシーで来て頂上に1時間ほど滞在した後、またシプカ村へ戻りました。
5.カザンラクからソフィアへ帰るときの様子
僕らはシプカ村に1泊した後、お昼頃にローカルバスでカザンラクへ戻りました。
カザンラクからソフィアへ行くバスはたくさん出ているようだったのでまあ大丈夫だろうと。
で、カザンラクのバスターミナルへ戻ってソフィア行きのバスチケットを買おうと窓口へ行くと、
◯△×※△◯×△×!!
全然言葉通じませんが、何かここじゃ売ってないようなことを言われました。
でもヤバイ、どうすればいいのか分からない・・・
ちょっとピンチです。
困っているとたまたま通りかかった英語を話せる若いブルガリア人のイケメンが助けてくれました。
(ブルガリアは若い人は結構英語が話せます。)
ちなみに、中国や旧ソ連圏など、英語が通じない地域を旅しているとよくあるんですが、タイミング良くイングリッシュスピーカーが現れて助けてくれることがあります。
ピンチのときに絶妙なタイミングで現れるのでイベントが仕込まれてるんじゃないかと思えるほど笑
結局バスターミナルの横にあるこのバス会社でチケットを買えとのことでした。
バス会社の名前はUNION IVKONI。
助けてくれたブルガリア人のイケメンが着いてきてくれてバス会社の人にいろいろ聞いてくれたところ、今日はソフィアへ直接行くバスはカザンラクからは出ないので、スターラ・ザゴラという街まで行ってそこから乗り換えろとのこと。
なお、スターラ・ザゴラからソフィアへ行くバスのチケットはここで買えました。
そしてそのスターラ・ザゴラへはカザンラクのバスターミナルからミニバスが出ていました。
イケメンがいなかったら相当訳わからないことになっていたでしょう。
超感謝です。
スターラ・ザゴラのバスターミナルには40分くらいで着きました。
ブルガリアを東西に走るメインの幹線道路沿いにある、大きな街のようです。
UNION IVKONIの窓口がバスターミナルにあったので、カザンラクで買ったチケットのバスがここから出るのか確認すると間違いないようでした。
というわけでバズルジャへ自力で行こうとするとなかなか大変なようです。
曜日によってバスのダイヤも変わったりするようで予定どおりにいきません。
最初に書いたとおり、なるべくツアーで連れて行ってもらった方がいいと思います。
6.移動情報まとめ
こんな感じでした。
ソフィア → カザンラク
移動手段:ミニバス
出発地:ソフィア(Sofia)
到着地:カザンラク(Kazanlak)
料金:17レフ(約1,116円)
所要時間:約4時間(10:30発−14:30着)
ソフィアのバスターミナルの場所
カザンラク → シプカ村
移動手段:ローカルバス
出発地:カザンラク(Kazanlak)
到着地:シプカ(Shipka)
料金:1.8レフ(約118円)
所要時間:約20分
シプカ村のローカルバス乗り場は中心部にある広場(スーパーとかがあるところ)です。
カザンラクのバスターミナルの場所
シプカ村 → バズルジャ
移動手段:タクシーチャーター
出発地:シプカ(Shipka)
到着地:バズルジャ(Buzluzha)
料金:25レフ(約1,641円)2人でシェア
所要時間:約20分
タクシーを使う場合、カザンラクから乗った方が安くなります。
<ヒッチハイクする場合>
ヒッチハイクする場合、山の上へ向かう道路の分かれ道辺りで頑張った方がよいでしょう。
バズルジャへ向かう途中の現地人の観光客の車なんかに乗せてもらえるかも。
逆にバズルジャからカザンラク方面へ降りていく車は割とすぐ捕まえられると思います。
カザンラク → スターラ・ザゴラ
移動手段:ミニバス
出発地:カザンラク(Kazanlak)
到着地:スターラ・ザゴラ(Stara Zagora)
料金:4レフ(約262円)
所要時間:約40分
スターラ・ザゴラ → ソフィア
移動手段:大型バス(UNION IVKONI)
出発地:スターラ・ザゴラ(Stara Zagora)
到着地:ソフィア(Sofia)
料金:16レフ(約1,050円)
所要時間:約3時間半(14:30発−18:00着)
スターラ・ザゴラのバスターミナルの場所
こんな感じで往復したことになります。
結構大変でしたね。
といった感じのバズルジャでした。
と、ここまで読まれて、
いやいや、バズルジャの内部は??
と思った方がいるはずです。
そうですよね。
写真集なんかにも出てますしね。
でも入口からは入れないんですよ・・・
正面入口からは。
で、どこから入るかというと、裏です。
建物の裏に回ると誰かが開けた穴が空いており、そこから内部に侵入できるらしいです。
(というか主にツアーのガイドの人が勝手に開けています。)
が、その穴もタイミングによっては塞がれてしまっている、真っ暗で崩れており怪我をする危険がある、中に入ると警報装置が作動する、など情報が錯綜しています。
そんな訳なので内部に入ろうとは思わない方が良いです。
何かトラブルが発生したら自己責任です。
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以下、僕が行ったときは果たしてどんな状況だったのか、あくまで参考画像です。
以上。
共産党時代に、いったいここでどんなことが行われていたんでしょうか・・・
バズルジャは今まで見てきたどんな遺跡や文化遺産とも異なる、奇妙で、圧倒的な存在感を放っていました。
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こんにちは。私も8月下旬にブズルジャに行ってました。shinさんとは一ヶ月ほど違うようですが、近い時期に同じ場所に行っていたと思うと勝手ながら親近感を感じてしまいました。(私が行ったときには、ブズルジャにこんなに大きな穴は空いなかったので驚きました。)
いつも旅の動画やブログを楽しみにしています。今後もお体に気を付けて良い旅をされて下さいね。
>スヴェズダ(Zvezda)さん
Twitterのフォローもありがとうございます。
ブズルジャの穴は埋められたりまた掘り返されたりの攻防が続いているようです。笑
是非ブログ+動画もお楽しみください!
[…] ケンジ世界放浪の記録 http://hirokenji.com/blog/2016/03/12/bulgaria-buzludzha/ そろ旅 http://sorotabi.com/world-journey/bulgaria-03/ […]