無事無料でアライバルビザを取得してバングラデシュは首都のダッカに突入成功しました。
インドで患った腹痛も少しマシになってきたので、観光しに行こうと思います。
<現在地はここ>
ダッカ(Dhaka)
気温:最高28〜34℃ 最低22〜26℃(2017年3月)
はて、バングラデシュに観光スポットなんてあるの?
と思う方もいるかもしれませんが、僕は観光スポットに行きたいわけではなく、街歩きが好きなので、単にいろんな国の街の風景を見てみたい。
バングラもそんな動機で来てみただけです。
ビザも無料だし。
そして噂に聞く限り、バングラデシュは旅人に対して親切なイスラムの国であり、観光客が少ない分、騙してくる悪い人もあんまりいないとか。
行った人はみんな、とっても良かったと言います。
ダッカはエリアがいくつか分かれており、自分が宿泊している場所は北側の空港近くの新市街地。
大使館エリアや外国人居住エリア、大手企業がオフィスを構えるエリアも、北側の新市街地にあります。
一方、古い街並みが残っているオールド・ダッカは南側。
空港前にある空港駅からはローカル鉄道で行くことができます。
チケットはホームで買えます。
列車が駅に近づいてくると駅員がブースに来るので、みんなチケットを買うために殺到!
僕も負けじとバングラデシュ人の隙間からお札を握った手をチケットブースに突っ込みます。
空港駅→ダッカ中央駅(Kamalapur)までの鉄道チケット: 45タカ(約62円)
列車の中はこんな感じ。
でも席は指定券が必要で、事前に予約しないと買えないらしいです。
しかもバングラデシュの物価からするとかなり高いらしい。
というわけで座席無しのチケットの場合、連結部分のフリースペースに乗り込みます。
ここがまた超激混みになって大変・・・
炎天下でエアコンが無い中、すし詰めで30分耐えないといけません。
うーん、列車に乗るのも大変だなあ。
まだ発車するまで時間があるからちょっと外の空気を吸いながら待ってよう。
鉄橋の上から線路を眺めます。
現地の人が列車の屋根に乗ってる感じがとてもアジアっぽいカオス。
もはやインドでも見られなくなった光景です。
でもいいな〜あれだったら気持ちよさそうだなあ・・・
ぎゅうぎゅう詰めにならないで景色もよく見えるだろうし・・・
・
・
・
・・・うん?
この手があるじゃないか!
屋根に乗ればあの不快な満員電車に揺られなくて済む。
でもいいのかな・・・
警察に怒られたりしないだろうか・・・
しばらく線路に座り込み周囲の様子を眺めます。
すると外国人が珍しいのか現地の若者や子供達が寄ってきて話しかけてきます。
おい、犬をいじめたらあかんよ!
喧嘩もすんじゃねえ!
(これは遊んでるだけです。)
しばらくすると汽笛が鳴り、出発の合図が。
列車待ちしてた人達が凄い勢いで乗り込みます。
あ、ヤバイ、乗るスペース無くなるわ・・・
おい兄ちゃん、屋根に乗った方が気持ちいいよ!
こっから登れるから来なよ!
子供達に誘導されて列車の連結部分から屋根によじ登ります。
いざ、オンザルーフトップに!
おお、これはめっちゃ気持ちいいぞ!
ていうか子供の頃からの夢だったんですよね。
列車の屋根に乗るの。
僕の地元の総武線なんかでやったら新聞に出ちゃいますからね。
映画の007とかでジェームズボンドがよく列車の上に乗って追っ手と戦ってたりしましたけど、凄まじいロマンがあります。
こらこら、子供がタバコ吸っちゃあかんよ!
バングラデシュでは小さい子供が普通にタバコ吸いまくってます。
たまに木の枝がかすっていくポイントとかがあり、頭をぶつけたりして危ないんですが、周りの子が、
伏せろー!
と言って教えてくれます。
線路沿いはやっぱり貧困層が住んでいる、というかスラムっぽくなっています。
そういった生活の一部を垣間見れるのも屋根乗車ならでは。
ちなみにこのとき一緒にいた子供達の半分くらいがストリートチルドレン。
バングラデシュでは、親や家が無いストリートチルドレンが多く、社会問題になっています。
支援しているボランティアのNPO団体なんかもあります。
中には普通に親もいて単に遊んでるだけの子もいました。
バングラデシュの鉄道は、たいてい大きな駅で構内から出るときにチケット確認があります。
この子達は単に最寄りの駅から列車に乗って遊んで、遠くまで行ってまた戻っていくっぽいです。
ずっと立ち乗りしてた彼。
絶妙なバランス感覚で歌を歌いながらトレインサーフィングを楽しんでました。
30分くらいでダッカ中央駅(Kamalapur)に到着。
たぶんダッカで一番大きな駅です。
外に出るときにやっぱりチケット確認があり、無賃乗車がバレた人が物凄い勢いでセキュリティに捕まって、首根っこ掴まれて奥に引きずられてました。
怖え・・・
オールド・ダッカはここから更に徒歩で30分くらい。
ダッカ駅近くの交差点
やはり交通量が凄まじいです。
そして徐々にオールド・ダッカ方面に歩いていきます。
おお!
凄い人の数。
凄いリクシャーの数。
道路を埋め尽くすその数・密度は、もはやインドを超えている気がします・・・
慣れてくるとリクシャーが鳴らすやかましいチリンチリン〜という鈴の音が、風鈴みたいに涼しく感じてきます。
おおお!
歩くスペースが無い、というかどこを通ったらよいのか分からないほど人の数が多いです。
路上で良く分からないものを売っている人の数もめちゃ多い!
でも何かインドと違うんですよね。
問答無用に(意図的に?)ぶつかって来る車両とかも無いし、すれ違いざまに道を空けてくれたり、カオスな中にも秩序だった気遣いのようなものがあります。
国民性の違いなんでしょうかね・・・
そしてやはり外国人が珍しいのか、みんなチラチラ僕の方を見てきます。
近づいてきて、
どこから来たの?
日本だよ。
仕事?
観光ですよ。
そうかい、ようこそバングラデシュへ!
なんて感じで満足して去っていく人も多数。
さっそくかなり面白いこの国。
いよいよ旧市街へ潜入です!
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