さて、トルコの最終目的地イスタンブールにやって来ました。

イスタンブールは古くから、ヨーロッパとアジアとの中継地点、国会と地中海とを繋ぐ海峡の要所、ということで発展してきた、国際都市です。

 

そして当然、世界中からツーリストが集まってくる観光地。

何でもあって、とても楽しい街です。

2016年のクーデターがあってから混乱はしたものの、現在はだいぶ立ち直ってきているよう。

今回の記事では、イスタンブールのおすすめスポットと、ちょっとした注意点をまとめてみました。

 

 

<現在地はここ>

イスタンブール(Istanbul)

気温:最高30〜33℃ 最低21〜23℃(2017年7月)

世界地図を見ると、本当絶妙な場所にあることが分かります。

ていうか、そういう場所にあるから発展してきた都市です。

 

イスタンブール主要エリアの移動方法

観光客が集中するのは、世界遺産を始めとした観光スポットが集中するヨーロッパ側のエリアです。

移動手段はメトロ、トラム、路線バスと何でもあります。

が、観光エリア周辺だけであれば基本的にトラムだけで何とかなる気がします。

いずれにせよ、イスタンブールに着いたらまず公共交通機関の共通ICカードであるイスタンブールカードを買っておきましょう。

 

トラムやメトロの入口にこういった機械が置いてあってここでICカードを買うことができます。

さすがイスタンブール、日本語にも対応しています。

1回乗車券か、何回でも使えるイスタンブールカードというものを選べます。

 

これがイスタンブールカード。

カードが10リラ(約313円)で購入でき、最初から4リラ分のチャージが入っています。

1回券だと 4リラもかかってしまうところが、これを使うと毎回2.3リラで済みます。

あとは同じ機械で好きな金額だけチャージができます。

数日イスタンブールに滞在する場合、絶対にお得です。

 

カードがちょうど7月15日の記念デザインになっていました。

トルコ政府は、クーデターを阻止したこの日を重要な記念日として位置付けています。

ちょっとプロパガンダっぽく感じましたが、国民にそういった印象を植え付けるのは”体制側としては”重要なことです。

 

ヨーロッパエリア中心地の簡易マップ

 

トラムと徒歩でだいたい回れてしまいます。

 

ガラタ橋でサバサンドを食べよう

個人的にイスタンブールでガラタ橋が一番好きな場所かもしれない。

 

ここの名物は釣り人です。

のんびり散歩しながら観察してみましょう。

釣れている人とそうでない人で結構差がありました。

 

で、ガラタ橋名物サバサンドを食べます。

サバサンドの店はそこら中に大量発生していますが、だいたい10リラ(約313円)が相場。

見つけられなかったですが、5リラくらいの店もあるらしいです。

 

魚久しぶりですよ。

美味いです。

これをムシャムシャ頬張りながら海を眺めます。

 

おまけに焼きとうもろこしも買ってみました。

安い屋台で2.5リラ(約78円)です。

焼かずに茹でてあるだけのやつは0.5リラくらい安いです。

歯の間にめっちゃはさまるけど美味しいです。

極論ですが、このサバサンドとトウモロコシだけでも数日間はいけると思います。

 

トルコまでくるとマクドナルドの扱いが完全にファーストフードになっていて、普通のレストランより安く感じるんですよね。

ビッグマックセットが12リラ(約376円)なので、ジョージアより安いんです。

 

橋周辺を散歩していたら、あの塩振りイケメンで有名なヌスレット氏のTシャツを発見。

日本のテレビでも紹介されていましたね。

みなさんご存知でしょうか?

 

ご存知無い方はこちらの動画を。

塩の振り方が世界一セクシーだといわれている、ステーキ店のオーナーです。

一瞬買おうか本気で迷いました。

 

グランドバザールは高い

スタンブールで一番有名なバザールです。

 

所狭しとお店が並んでいてアジア・中東っぽい雰囲気満載です。

が、どこもコテコテの観光客向けのお土産屋。

高いですし。

長期旅行者からするともっと実用的なものが欲しいと思ってしまいます。

そんなときはバザールから少し外れた北側のエリアを散策してみましょう。

現地人向けの、庶民的なお店がたくさんあります。

 

トプ・カプ宮殿も高い

入場料は40リラ(約1,254円)と、バックパッカー基準だと普通に高いです。

が、トルコ初めてだし、ある程度はちゃんと観光してみます。

 

朝から結構賑わっています。

 

さすが凄く整備されています。

 

天井の模様もオスマン建築の色鮮やかで細かいデザイン。

 

オスマン・トルコ帝国は一時は東南ヨーロッパや北アフリカまでを支配していた超強かった国でした。

オスマン帝国が無ければイスラム教はここまで広範囲な地域に広がらなかったと思います。

 

 

庭園もよく手入れされていて美しいです。

 

お気に入りは、宮殿の奥にあるポスポラス海峡を眺められるエリア。

晴れていると気持ちいですよ。

 

やっぱりブルーモスク

正式な名前はスルタン・アフメトモスク。

イスタンブールを代表するシンボル的なモスクじゃないでしょうか。

ここは無料で入れます。

 

お店が立ち並ぶトラムのスルタン・アフメト駅から宿のエリアに行く間に毎日ここを通っていました。

この広場は常に賑わっています。

 

モスクなのでドレスコードがあります。

ヒジャブっぽい布は入口で貸してもらえます。

右側の真ん中の表示がよく分かりません。

スキニーパンツは駄目ってことでしょうか?笑

僕今アルメニアで買ったスキニーっぽいデニム履いてますが。

 

内部は荘厳。

奥のステンドグラスが美しい。

普通にお祈りされている方もたくさんいらっしゃいます。

 

イスタンブールにはたくさんモスクがありますが、何だかんだここが圧倒的です。

 

特に好きなのは夜のライトアップ。

綺麗ですよ。

 

この広場にいたらトルコの女性の方が、

アッサラーム・アライクム!

と何度も声をかけてきました。

ほえ?

と聞き返しているとどっか行っちゃいました。

何だったんでしょうか、寄付を募っていた?物乞い?

 

 

観光客を狙った犯罪に注意

と、普通の観光情報を書いていましたが、ここからがこの記事で一番書いておきたかったところです。

イスタンブールは毎日のように世界中から観光客が集まってきて賑わっている街です。

トルコは先進国なので、インフラの水準も高く、必要なものは何でも手に入りとても便利です。

また、イスラム教国家ですが、国家運営の大原則として、政治と宗教とを切り離すという世俗主義を徹底してきている国です。

宗教的な戒律の強制は強くなく、どちらかというと国民の自主性に任せています。

自由な服装をしている女性も多く、お酒もそこら中で手に入ります。

トルコ人はフレンドリーな方が多く、かつ日本人には好意的なので、会話していてもとても楽しかったりします。

実際、イスタンブールに滞在していた期間はとても居心地が良く、超気が緩んでダラダラしっぱなしでした。

ここまで居心地が良かったのはキルギスのビシュケク以来かもしれないですね。

 

が、実は観光客を狙った犯罪がかなり多いという裏の顔があります。

 

窃盗

どこの国でも同じですが、人が多いエリアや安宿では貴重品の管理に注意してください。

ちょっと目を離したスキに持って行かれてしまいます。

僕の友人は、泊まっていたゲストハウスで窃盗に遭いました。

イスタンブールは、普通のツーリストだけではなく、仕事を探しに来ているのか何なのかよく分からない得体の知れない外国人もたくさんいます。

ドミトリーにロッカーが無い場合などは、貴重品は身につける、自分のサブバッグをロックしてベッドにくくりつける、など工夫をしましょう。

 

絨毯詐欺

これはインドでも多い詐欺ですが、中東だとイスタンブールがだんとつに多いんじゃないでしょうか。

相場を知らない外国人に質の悪い絨毯を高額で買わせてしまうアレです。

トルコで多いのは、まず客引きが街中で声をかけるケースです。

仲良くなって、お茶をおごってもらったり、観光地を案内してくれたりして、無防備な観光客は嬉しくなってしまいます。

ターゲットが日本人の場合、十中八九、以前日本で働いてたことがあるよとか言ってきます。

で、最終的に絨毯屋に連れて行き、他愛のない話をしながらいつの間にか絨毯を買う話になっています。

 

冷静に、最初から展開の流れを考えれば、普通じゃないことに気がつくはずです。

でも囲い込まれるとNoと言いづらくなってしまう人が日本人に多い気がします。

日本人に多い、ニコニコしながら

No, Thanks

って言うのは、外国の客引きには通用しませんからね。

意識的に、若干キレてるくらいの顔つきではっきり意思表示しないと相手は退いてくれません。

 

更に巧妙なもので、絨毯をプレゼントするとかいって、送料や税金分だけを払うように頼まれ、結果、高額なお金を払ってしまった、というようなケースもあります。

 

睡眠薬強盗

最悪なやつですね。

多いのが、

 

街中で話しかけてくる(一緒に写真撮らない?写真撮ってくれる?などをきっかけに)

話が盛り上がる

一緒に飲みに行かないかと誘ってくる

バーで飲んで酔っぱらってきた頃合いに睡眠薬混入

気付いたら持ち物を盗られている

 

というパターン。

他にも、グルになってるバーが高額請求をしてくる、ヘロヘロになった状態でATMまで行ってお金を引き降ろさせる、などの事例も。

 

ここイスタンブールでは、これが意外に多いんですよ。

ここ半年間で3件くらいこの話を聞きました。

外国で友人ができるとつい嬉しくなってしまうもんですが、相手はそういう旅行者の心理をうまくついてくるものです。

マジで気をつけてください。

 

被害に遭わないために

犯罪が多発しているのは、主に観光客が集中する、スルタンアフメト広場です。

ここで特に、

  • 日本語(又は凄く流暢な英語で)で話しかけてくる
  • やたらテンションが高い
  • 妙に親切
  • 日本や主に先進国に住んでいる、もしくは仕事で住んでたと勝手に自己紹介してくる
  • お土産物屋、バーに連れて行こうとする

こんなことを言ってくるやつは基本的に怪しいので警戒してください。

そして相手はトルコ人とも限りません。

何か国籍不明のアラブ系の人だったりすることも多いようなので。

ちなみに僕はイスタンブール滞在中こんな感じの人に2回ほど話しかけられましたが、警戒アンテナが働いて特に何事も起きませんでした。

起きた方がブログ的には面白いかもしれませんがね。

 

イスタンブールの警察はなかなか動いてくれないらしい

窃盗に遭った友人が、保険会社への請求のためのポリスレポートを書いてもらうよう警察に行ったところ、なかなか動いてくれなかったようです。

最終的には、日本領事館が紹介している通訳(だいたいトルコ在住の日本人)に仲介してもらい、何とかなったそうですが。

なお、通訳に関してはこちらのページをご参照ください。

聞いた話ですが、これは、イスタンブールで外国人観光客を狙った犯罪が多く、大勢の人が警察に駆け込んでいるせいだとかと言われています。

で、現地のトルコ人が告げ口したようなんですよね、日本人始め、外国人が保険金狙いで犯罪をでっちあげてるんだ、なんて。

これが嘘か本当か分かりませんが、実際、イスタンブールの警察は領事館や通訳の仲介がないときちんと対応してくれない人が多いみたいです。

 

 

アジアとヨーロッパが交わり合うイスタンブール。

外国では犯罪に用心、なんてのは誰でも分かっていることなんですが、この街はとても楽しく、居心地の良いところで、その分緊張感が抜けて犯罪被害に遭ってしまう人も多いんですね。

光眩しいところには強い影があるということをよく心得ておかなければいけませんね。