タイのバンコクからやけにケツが痛くなるバスに乗り、警察の検問をクリアしつつ、ほぼ一睡もできずミャンマーとの国境まで着きました。

寝不足の中、どこを目指すか悩んでるところからこの記事は始まります。

 

 

<世界一周7か国目>

ミャンマー(Myanmar)

通貨:ミャンマーチャット(MMK)

為替:100円 = 約1,169チャット(2016年12月)

挨拶:

こんにちは → ミンガラーバー

ありがとう → チェーズーベー

 

<現在地はここ>

ミャワディー(Myawaddy)

気温:最高29〜33℃ 最低18℃〜20℃(2016年12月)

 

旅人の間で「クソ暑い」といわれているミャンマーでも、地域によってはこの季節朝晩は冷え込みます。

早朝メーソート側に着いたとき、半袖短パンだと無理だと気付きました。

 

バス会社の前

 

あのバスで9:30に出発します。

待ち時間が少しあったので辺りを散策してみると、ヤンゴン行きのバスはどれも12,000チャットで、9:00〜10:00発でした。

ということで特にぼったくりのチケットでも無かったので国境で会った兄ちゃんのバスにしてみました。

ちなみにAir Con Expressというバス会社です。

バスはヤンゴンまで行くけど、途中ゴールデン・ロックのある山のふもとのキンプンという街の近くのチャイトーという街(ややこしい)を通過するのでそこでも下車できるとのこと。

ただし値段は変わらず。

どうするかとりあえずバス乗ってから考えてみることにしました。

 

バスの出発まで時間があったので、その辺の携帯ショップでミャンマーのSIMカードを買ってみました。

すすめられたのはTelenorという会社のSIM。

 

SIMカード代: 1,500チャット(約128円)

チャージ代: 10,000チャット(約854円)

 

ミャンマーでは少し前まで携帯なんて高くて持てなかったようですが、今はスマホと格安のプリペイドSIMが流通しています。

SIM買うときもバス会社の兄ちゃんが付いてきてくれていろいろフォローしてくれました。

チップの要求とかもなく、単なるいい人でしたね。

何か困ったことがあったら連絡しろと言われて携帯番号を教えてもらいました。

ちなみに最近この国境を越えてくる日本人が多いらしく、しょっちゅう相手にしているとのこと。

 

バスは広くてかなり良いバスです。

これならケツも痛くなりません。

座り心地はタイのバスより全然快適です。

と安心した矢先、驚愕の光景が・・・

 

 

 

バスが走り出したとたん何故か

周りのミャンマー人が一斉に吐き出しました。

確かに国境から出ている道路は、舗装されたハイウェイじゃないので、ガタガタでめちゃめちゃ揺れるけど、そんなに吐かなくても・・・

車での長距離移動とかに慣れていないんでしょうか?

通路挟んで隣の席の中学生くらいの女の子とか、死にそうな顔で道中ずっと吐いてました。

まじで大丈夫か・・・

 

バスからの風景

 

でもこれ見たとき、今までの疲れ(とゲロの臭い)が吹っ飛びました。

ミャンマーの自然は本当に美しい。

太陽に照らされた熱帯植物がキラキラ輝いていて、その中にパゴダ(仏塔)が点在している。

まさに黄金の国です。

 

12:00頃にお昼休憩。

 

ご飯とカレーっぽいいろんなおかず: 2,000チャット(約170円)

 

後で分かりましたが、たぶんこれもミャンマーカレーの一種だと思います。

そしてバスが再出発してウトウトしていましたが、道が悪いので一向に進まない。

時刻はもう18:00頃なのにヤンゴンまであと1/3くらい残ってる。

これは嫌な予感。

たぶんヤンゴン着くのは間違いなく深夜。

しかもゴールデン・ロック行くときまたこの長距離を戻って来るのはかなり無駄。

と面倒くさい展開を予期した結果、思いきって途中下車してみました。

 

ゴールデン・ロックに近い「チャイトー」という街です。

(豆知識ですが、ミャンマーでは「Kya〜」から始まる単語を「チャ」で発音します。)

予想では、ここから乗り合いバスかなんかでキンプンまで行けるはず。

 

ミャンマーは街灯が少ない。

バスから降りた場所は飲食店が集まっている街道で人で賑わっているけどそれでも暗い。

そしてバイタクのドライバーが群がってきてどこに行くんだとかホテルを紹介するよとかいろいろ言ってくる。

夜中に見知らぬ場所に放り出されてこういう展開に流れていくと一瞬戸惑いますが、冷静になって自分の今の状況と相手の言ってることを冷静に分析するととが大切です。

とりあえずタバコを吸いながら次の行動を考えます。

もうこの時間キンプン行きのバスは無いよ!

と言われたので

キンプンまで連れてってもらえる?

と聞いてみると8,000チャット(約683円)とか抜かしやがる。

直感的に、絶対そんな高くないだろと思ったのでウダウダ交渉していると、

分かった、あと30分後にそこから乗り合いタクシーが出るからそれに乗るといいよ、1,000チャット(約85円)だし。

あんじゃねえかよ!

 

更にキンプンで安いホテルを探していると言うとその辺にいたおっさんに紹介してやると言われたのが「Win Guest House」という宿。

値段を聞くと 1部屋1泊30USD。

キンプンの宿はどこも高いと聞いてたけど何か妥協したくないな・・・とまた交渉していると、おっさんがホテルのフロントの女性に電話してくれたので、ベトナムからずっと一緒に旅をしてきている太郎さんが交渉することに。

エアコン、ホットシャワーで20USDにならないのかと言うと、あっさり値下がりました。

 

そして、そういえばミャンマーチャットをほとんど持っていなかったので、出発までの時間にATMを探してみる。

ATM?あるよ、連れてってやるよ!歩くと遠いし夜だから危ないよ!

とかバイタクが言ってくるのをガン無視して、地図アプリを開くと300mくらい歩いたとこに銀行があるんでたぶんそこ行けばATMがあるだろうと思い歩くことに。

 

ここでATMをすぐ発見してチャットを下ろしました。

ミャンマーはATMがあんまり無いとか経済制裁されてたからカードが使え無いとか噂がありましたが今はそこら中にあるようです。

 

時間になり、乗り合いタクシーに乗ってキンプンという街に移動します。

20分くらい、真っ暗な道を走って到着。

この時点で20:00くらい。

 

キンプンの場所

 

ゴールデン・ロックに行く際の拠点になる街で、宿や飲食店が集中しています。

ゴールデン・ロック自体は、キンプンからトラックに乗って山を登った先のチャイティーヨーという場所にあります。

 

紹介してもらった宿に到着。

受付には電話に出た女性らしき人はおらず、スマホをいじってる男性が2名。

先ほど電話した旨伝えて値段を確認すると、1部屋1泊30USD。

全然話伝わって無いんですが・・・

さっきの女を出せと言っても話が通じないし、値下げも難しいとのこと。

でもこっちがキレ気味に話してたら25USDに下げてくれました。

ツインベッドの部屋を2人でシェアしたので一人12.5USDです。

ちなみに後で確認したら、共同トイレ、共同水シャワー(ていうか水桶)、ファン、ベッド無しの部屋なら20USDでした。

 

太郎さんとかマジギレしてましたし、たぶんこの受付の男性の方にとっては寝耳に水のような感じだったでしょう。

疲れてたせいか怒ってスミマセンでした。

 

荷物を置いて飯を食いに行く。

数々の賞を受賞したとされる噂のミャンマービール。

大瓶で2,000チャット(約170円)でした。

確かに東南アジアのビールにしては味が濃厚でしっかりしていて美味しい。

でもちょっと高いですね、ミャンマーではビールは高級品なんでしょう。

 

こちらも噂の油ギトギトのミャンマーカレー: 1,500チャット(約128円)

この汁、というか油をご飯にかけて食べるんですが、美味しいし、何か癖になる味です。

この後病みつきになり、ミャンマー滞在中何度もミャンマーカレーを食べました。

 

という感じでヤンゴンまで行かずに無事にゴールデン・ロックまで辿りつけそうです。

しかしここまでの移動は久しぶりに大変でした。

モーチットバスターミナルを出発したのが20:00、国境のメーソートに到着したのが翌日3:30、ミャワディーを出発したのが9:30、キンプンに到着したのが20:00なので、バンコクからトータル24時間でキンプンまで来ることができました。

寝不足な上、情報が無い中、いつ到着するかも分からないバスに乗って見知らぬ場所をくぐり抜けていくってのはかなり不安です。

でもその不安を何とか乗り越えるとちょっと成長した気分になれます。

旅の一番良いところですね。