1週間弱滞在したモンゴル・ウランバートルから中国・北京へ移動します。

 

中国とモンゴルとを行き来するルートは、飛行機かシベリア鉄道っていうイメージかもしれないですが、両方まあまあ値が張るので、バックパッカーらしく今回はできる限り安い方法を試してみました。

 

寝台列車とバスを使った2泊3日の大陸大移動です。

 

 

まずはウランバートル鉄道駅へ

駅は宿が密集している中心地よりやや西側にあります。

荷物持って歩くのはしんどいのでノミンデパート前から西方面へ行くバス(4番辺り)に乗るか、タクシーを使って行くのがいいです。

 

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ウランバートル鉄道駅

 

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中央エントランス

中に入るとこんな大理石でつくられた大広間が現れます。

 

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隅っこにマッサージチェアもありました。

 

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待合室にはこんな感じのベンチが並んでます。

 

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立派な時刻表がずらり。

まったく読めませんが何かカッコイイ!

いいですねえ、シベリア鉄道っぽい。

 

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駅の構造はこんな感じになってます。

 

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その他、レストランや売店、両替所、ATMも揃っています。

 

鉄道チケットを買う

鉄道チケットは駅構内には売ってません。

Informationで聞いてみると、隣にある「黒い建物」へ行けとのこと。

 

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駅構内から鉄道ホームに出て左に歩く(大通りから駅を見て左側)と駅に併設されたこんな建物があって、確かに「eticket」て書いてありますね。

 

中に入りチケットブースらしき窓口に並んでみるもお姉さんがいっこうに相手をしてくれない。

英語通じないし話しかけると「あん?」みたいな顔をされる。

何だよここどうやって買うんだ・・・

(まだ旅の序盤なのでこういうのにも若干焦ります。)

 

周囲を観察してみると、みんな整理券のようなものを持っていることに気づく。

 

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これで整理券を発券するようです。

 

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自分の整理券に記載された番号が窓口の上の掲示板に表示されたら並ぶというシステムでした。

まあ、英語はほとんど通じないので、筆談とかで何とか翌日のザミンウード行きチケットを買う。

寝台列車は17:20発だけでした。

ちなみに座席の種類は

  • 1等:個室
  • 2等:二段ベッド
  • 3等:普通の座席

という分かりやすい構成になってます。

 

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無事GETです。

 

全然読めませんが、後で宿で確認したところ、上から

  1. 出発時刻
  2. 列車番号
  3. 車両番号−座席番号
  4. 金額
  5. 人数
  6. 合計金額

という意味のようです。

 

つまり僕の場合は、

  • ウランバートル→ザミンウード行き
  • 2016年10月19日17:20発
  • 13号車20番座席
  • 料金は2等で21,850MRT(約975円)

 

ということになります。

 

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発車時刻の2時間くらい前には列車がホームに入ってました。

混雑するので出発30分前には乗り込んだ方がいいですね。

荷物も早めに置く場所を確保した方がよいです。

 

その後、自分の車両に乗り込んで座席を探すも自分の席らしき場所には既に人がいるし、いろんな数字が書いてあって座席番号もどこに書いてあるのか分かりづらく、その辺の人に聞きまくって教えてもらいました。

 

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二段ベッドの上ですね。

身長170くらいの僕でギリギリなので体が大きい人だと狭いと思います。

 

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トイレ

 

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お湯も出ますのでカップラーメンとか持ち込むと自分で調理できます。

 

ザミンウードから二連浩特への国境越え

翌朝モンゴルと中国の国境の街ザミンウードに到着です。

ウランバートル17:20発−ザミンウード7:30着

って感じでした。

 

<ザミンウードの場所>

 

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WELCOME TO ZAMINUUD

 

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列車を降りると中国へ向かう人が大勢駅前の広場へ歩いていきますのでついていきます。

するとこんな感じで中国側の国境の街「二連浩特」(エレンホト)行きのバスやジープがたくさん停まって「エレンホテ?」「エレンホテ?」と客引きしています。

国境は徒歩で通過できないため、バスかジープどっちかに乗るしかありません。

ドライバーが特別な国境通過許可証みたいなものを持っていて、イミグレーションに客を降ろして手続をさせて、またピックアップして通過していく仕組みです。

 

 

<参考:バス・タクシーの違い>

バス:

超絶安い(800MRT(約35円))けど客が集まるまで出発しないし、乗り降りとかで物凄く時間がかかる

ジープ:

高い(50元(約770円))けどバスより断然早い。ただしドライバーに騙されたり途中で置いていかれるリスクがあるらしい。

 

僕は安くて確実そうなバスにしときました。

毎日大勢のモンゴル人が国境を越えていきますが、だいたいみんなバスに乗っている気がします。

 

バスかジープに乗ると後は以下の流れで国境を通過します。

 

(1)モンゴル出国

手荷物検査を行い、出国スタンプをもらう。

(出国税みたいのは特にありませんでした。)

出口を出るとバスが待っています。

 

(2)中国側入国

手荷物検査を行い、入国スタンプをもらう。

ここで僕はけっこうビクビクしていました。

今回の旅の中国一発目はビザ無しで入りますが、日本人の場合、ビザ免除で中国国内を観光できる期間は15日間となっています。

しかし空路だと普通、航空会社に出国時の航空券の提示を求められるんですよね。

滞在期間が15日以内であることを証明しなければならない。

何かいろいろもめたりしたら嫌だなあ・・・と思い、やる気のなさそうな入管のおっさんにパスポートを渡したところ、速攻でバンバン!とスタンプを押して突っ返されました。

その後ゲートが開き、日本語で「中国へようこそ〜」みたいな挨拶が機械から流れました。

拍子抜け。

 

 

二連浩特から北京へ

出入国手続自体はズムーズでしたが、渋滞にはまったりバスの乗客を待ったりで、エレンホトのバスターミナルへ着いたのは何だかんだでお昼でした。

緊張してたのもあってぐったり。

 

<エレンホトの場所>

エレンホトは中国本土というよりかは内モンゴル自治区にあります。

ほぼモンゴルです。

 

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でも建物が急に巨大化したり漢字が出てくるので一気に中国っぽくなります。

街並みとか見ると人口規模とか資本力の違いがよく分かります。

ザミンウード側なんか何もなかったですから。

(ちなみに、モンゴルそのものよりも、内モンゴル自治区の方が人口は圧倒的に多いです。)

 

<エレンホトバスターミナルの場所>

エレンホトからの長距離バスはここから出ています。

鉄道の駅からは離れているので注意してください。

 

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長距離バスターミナルからはモンゴルやザミンウード行きの国際バスも出ています。

荷物置いてタバコ吸ってると「北京?北京?」と客引きが話しかけてきます。

「そうだよ」っていうと窓口まで連れて行かれてました。

 

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バスのチケット窓口

 

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筆談で出発時間は14:30か16:30かと聞かれましたが、あんまり早朝に着くの嫌だったので「16:30」の方に。

エレンホト→北京までの夜行バス:220元(約3,400円)

ちょっと物価が高くなりましたね。

 

何か客引きに手数料とか払わなければならないのかなあと思ってましたが・・・

 

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料金は決まっている模様です。

単なるバス会社の人でした。

 

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時刻表はこんな感じ。

北京行きは30分置きに出ていますが、それぞれバス会社が違うようです。

 

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待合室

国際バスと国内バスとで分かれてますが、どっちもガラガラでした。

コンセントとかウォーターサーバーとかが置いてありました。

出発時間30分前くらいになると改札が始まり、バスに乗り込みます。

 

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乗ったバス

漢字で書いてあると分かりやすい。

 

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1回乗ってみたかった中国のスリーピングバス内部。

2段ベッドが横3列で合計30席弱あります。

モンゴルから北京行きのバスは乗客ガラガラで超快適でした。

日本にもつくって欲しいですよね。

 

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エレンホトから出るとしばらくモンゴルのような砂漠っぽいところを突っ走ります。

何故か恐竜がたくさんいました。

化石でも発掘されたんでしょうか?

 

その後20:00頃に食堂で降ろされました。

 

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メニューとか無くどうオーダーすんのか全然分からないので、とりあえずレジで売ってたカップ麺を指差して買ってお湯入れて食べました。

中華系のカップ麺はだいたいうまいです!

 

後は爆睡してたら朝6:00くらいに北京のバスターミナルに着きました。

ん?だいぶ暖かいぞ!

いや、北京も十分寒いんですが朝が氷点下だったモンゴルに比べると圧倒的にあったかいです。

マウンテンジャケットもしばらく着なくて大丈夫だね。

 

でもここからが大変。

北京にはバスターミナルがいくつかあって、maps.meのGPSもバグってたためどこで降ろされたのかよく分からず、かなり焦る。

 

海外でネット接続に困ったらとりあえず外国資本のファーストフードかカフェに入れば高確率で使いやすいWi-Fiがあると思ってたんで少し歩いて見つけたスタバに入ってみるとWi-Fiが使えました。

 

降ろされたのはどうやらここですね。

「木樨園長途客汽車站」

 

初日だけ予約しておいた宿は王府井近くのエリアなんでけっこう遠いし、朝のラッシュ時に荷物かついで地下鉄乗るのも嫌だしどうしよう・・・

 

考えた末歩くことにしてみました。

 

ちょっと街並みを見ながら中国の雰囲気に慣れておこうと。

こういう発想はバックパッカーじゃないと出てこないですね。

天壇公園をぐるっと迂回して北京市内を南から北へ縦断約10km。

登山やってるし体力的には大丈夫だろう。

 

 

いや、全荷物かついでるからくそ疲れましたよ。

途中小雨降ってくるし汗で体から変な匂いするし。

 

都市部で長距離バス乗るときは、どこに到着するのか事前にきちんと調べておくのが凄く重要ですね。

 

まとめ:国境越えにかかった費用

<モンゴル>

宿からウランバートル駅までの市内バス

500MRT(約22円)

ウランバートルからザミンウードまでの寝台列車

21,850MRT(約975円)

 

<国境>

ザミンウードからエレンホトまでのバス

800MRT(約35円)

 

<中国>

エレンホトから北京までの寝台バス

220元(約3,400円)

 

合計:4,432円

 

安っ!

というかモンゴル側の物価の安さが半端じゃないです。

2泊3日かかりますが、普通は経験できない感じのルートですね。

 

なお、逆のルートで北京からウランバートルへ入ることも当然可能なんで、シベリア鉄道のチケットとかがとりづらい場合は、バックパッカー的にはこのルートがいいかもです。