マラッカではこれから行く地域の情報を調べたり写真や動画の整理をダラダラとしながら4泊もしてしまいましたが、一応ちょこっと観光もしました。

そのときのお話です。

古都マラッカは古くから海上交易の要所として栄えた港湾都市で、その歴史的な街並みが世界遺産に登録されています。

観光客も非常に多い。

ていうか市内中心部は歩いている人の大半が観光客。

 

そして相変わらずこのヘンテコなネオンチャリが子供やカップルを乗せ、マレー音楽を爆音で流しながら走り回っています。

最初は

変なの!

って思って写真撮ったりしてましたが、毎日見てると何とも思わなくなりました。笑

 

 

ジョンカー通り

まずはマラッカ一賑わっているJonker Walk(ジョンカー通り)に行ってみます。

 

Jonker Walkの場所

 

いわゆるチャイナタウンです。

伝統家屋を改造した、土産物屋や、Tシャツ・ファッション店、カフェ、飲食店が並んでます。

雰囲気は原宿の竹下通りみたいです。

うーん・・・観光客はたくさん歩いているけど何かいまいちパッとしないですね。

狭い道を車がガンガン通ってくるんで歩きにくいし。

 

と思ったら週末に開かれるナイトマーケットのときは歩行者天国になって道いっぱいに露店が出るとのこと。

僕が滞在していた期間中は週末がうまいこと被らず、結局見ることができませんでした。

 

 

マレーシアはH&M多いですね。

 

ジョンカー通りの途中にあるマッチョマンの像。

この人はマラッカ出身の、有名なボディビルダーだそうです。

みんなこの像の前で同じポーズ決めて写真撮りますよね。

 

いろんな味の焼きとうもろこしを売ってました。

ワサビ味とか。

アジアを旅してきてこういうお店見たのマラッカだけです。

 

ジョンカー通りの1本横には中華っぽいつくりの風情のある家屋が立ち並ぶストリートがあり、通称ババニョニャ通りというらしいです。

ババニョニャとは、中華系移民の男性と現地のマレー系女性との間に生まれた子孫のこと。

ちなみに子孫のうち男性をババ、女性をニョニャというようです。

 

ジョンカー通りから橋を渡ってオランダ広場側まで戻ってきてフランシスコ・ザビエル教会を見てみました。

 

右はフランシスコ・ザビエルですね。

子供の頃受けた授業であの独特の髪型に衝撃を受けたのか、日本人のほとんどがザビエルのことを覚えています。

でもこの銅像を見る限り、あんな髪型してませんよね?

もしザビエルがこんな普通の髪型で歴史の教科書に載ってたらここまで知名度高くなかったと思います。

ザビエルはアジア方面でのキリスト教普及活動の際、マラッカにも拠点を置いてました。

 

そして左の人は一体・・・

よく見ると

ヤジロウ

って書いてあります。

え、何でいきなり日本人?

しかも特に説明書が無い。

 

後で調べてみたら、この方は鹿児島出身で、ザビエルに日本を紹介した16世紀の方だそうです。

もともとは罪人で、自分の罪を懺悔するためにザビエルに会いに行ったとか。

ってことは、この人がいなかったらザビエルは日本には来ておらず、歴史が変わっていたかもしれない。

日本史上は、ザビエルよりもヤジロウさんの方が重要な気がしませんか?

歴史の教科書にはそんな目立って書いてはなかった気がするんですが・・・

 

丘の上にあるセント・ポール教会跡からは、マラッカの街並みが見渡せます。

綺麗なんですが、天気が悪くて何か微妙です。

愚痴ばっかりでごめんなさい。

 

そんな感じですぐ飽きてしまい、何か面白そうなものは無いか、観光スポット以外の場所をうろついてました。

写真は柱にペンキを塗る人たち。

こんな写真撮ってる時点でどれだけ暇を持て余してる感じか分かると思います。

 

マスジッド・セラト

マラッカといえばマラッカ海峡に沈む夕日が有名。

小説『深夜特急』でもマラッカの夕日はとても大きくて綺麗だったとか書かれています。

なのでそれなりに滞在してるので、1回くらい見に行かなきゃと思い、どこで見るのが一番良いのか探してみました。

すると、人工島であるマラッカ島にあるMasjid Selatというモスクが絶好のサンセット・ビューポイントだとか。

夕方、僕と同様、暇を持て余していた日本人のおっちゃんと一緒に行ってみることにしました。

 

マラッカ島へ続く橋では釣りをしている人が結構いました。

小さい魚がそれなりに釣れるようです。

 

橋を渡り、人気の無いマラッカ島に入るといきなりモニュメントが。

よく見ると、マラッカ島にMELAKA GATEWAYという名の、商業施設やホテルを集めリゾートを建設する予定のようです。

マレーシアはシンガポールのセントーサ島ドバイのパームジュメイラみたいなやつをマラッカにつくる気でしょうか。

これは結構びっくり。

たぶんマラッカの市街地は世界遺産なので開発ができないんじゃないかと思います。

そこで人工島を活用して、マラッカにもっと観光客を集めて盛り上げるつもりなんでしょう。

何年後になるか分かりませんが、ちょっと楽しみです。

テレビや観光ガイドブックで、

先日オープンしたマレーシア最大のリゾート施設、マラッカ・ゲートウェイに行ってみた!

みたいな特集が組まれる日が来るかもしれません。

 

 

で、それは置いといて今回の目的地はマラッカ島の端っこにあるモスクの方です。

 

Masjid Selatの場所

 

水上に浮かぶモスクとして有名だそうです。

マラッカ島をしばらく歩き、海岸沿いの門をくぐると見えてきます。

 

ほほう・・・これはなかなか、というか凄く綺麗で神秘的。

本当に水上の上に建ってます。

 

ちょうどマラッカ海峡の西側へ面しており、確かにここなら夕日がよく見られそうです。

 

ところがマレーシアは今は雨季。

僕が滞在してた間、ずっと曇りか雨でした。

この日も空は雲がかっていて、晴れる気配は一切なし。

夕日は見られませんね。

 

 

 

しばらく待ってるとムスリムの方々がたくさん集まってきました。

単なるお祈りではなく、何かのイベントのようです。

 

お祈りが始まりました。

今まで仏教圏の国を通ってきたので、イスラムモスクでムスリムの方のお祈りを間近で見るのは初めて。

とても神秘的な雰囲気です。

モスクはかなり綺麗で、トイレも完備されており、Wi-Fiまで飛んでました。

裸足で中を覗くこともでき、入口には観光客向けのガイド冊子も置かれていました。

 

女性の方は本堂に入れず、仕切りの外でお祈りされてました。

マレーシアのムスリムの方は、本場中東と比べると相当緩い感じがしますが、このモスクに集まってきた方は、服装などを見る限り、かなり敬虔な感じがしました。

 

夜はライトアップされて非常に美しい。

闇夜の中ぼーっと照らされるモスクに、波の音とイスラムのお祈りの声が響き渡ります。

何ともいえない雰囲気があります。

海辺に座ってずっと見ていても何だか飽きない。

イスラム国家としてのマレーシア文化をとても強く感じました。

 

夕日は見られなかったけど、僕はマラッカでこのモスクが最も気に入りました。

市街地の安宿街からだと徒歩で片道30〜40分くらいかかりますが、マラッカを訪れた際には、是非このモスクを見に行ってみてください。