ビザ無しで360日滞在ができ、物価も安い、飯も美味い、コーカサスの中ではだんとつで沈没がしやすい国ジョージア。

この国には、古い歴史をもつ教会や豊かな自然など、見所も多いですが、僕としては1か月弱かけて横断してきた中央アジア旅の果てのちょっとした休憩スポットという位置付けだったので、ジョージアでは遠出はせずトビリシ近郊をゆっくり観光することにしました。

そんなときにおすすめなのがトビリシから少し北西に進んだところにある古都ムツヘタ。

小さな町なんですが、ここには何と世界遺産が3つも存在するんです。

アクセスも簡単なのでちょっと紹介します。

 

 

ムツヘタへの行き方

まずはメトロでDidubeという駅まで行きます。

 

駅を降りて地上へ出ると市場のようになっており、そこを抜けるとバスターミナルがあります。

 

チケットはここで買えました。

 

トビリシ → ムツヘタまでのマルシュルートカ: 1ラリ(約47円)

 

安っ!

 

ジョージアのマルシュルートカは行き先が基本ジョージア語で書かれていて意味わかりませんが、ツーリストが行きそうな場所については英語も併記されていることが多いです。

ムツヘタ行きのマルシュもMTSKHETAと書いてありました。

ムツヘタへは片道30分かからないくらいです。

 

<現在地はここ>

ムツヘタ(Mtskheta)

気温:最高27〜31℃ 最低17〜20℃(2017年6月)

 

ムツヘタ川沿いのバス停周辺はお土産物屋やレストランが並んでいます。

 

ジョージアでは水より安いと言われるワイン。

そこら中で試飲できます。

ちなみにジョージアは白ワイン、アルメニアは赤ワインが有名らしいです。

 

マグネット。

ジョージアは文化的にはもうほぼヨーロッパです。

こういった可愛らしい雑貨が多い。

 

ジョージア名物のハチャブリという料理。(左)

パンの上にチーズと目玉焼きがかかっています。

この卵の部分をチーズと合わせてグチャグチャにかき混ぜ、パンをつけて食べます。

最初適当に食べてたらお店の人に指導されました。

 

ところでジョージアに来て教会や世界遺産を見て回ると、よく聖ニノという言葉を耳にします。

この聖ニノとは、古代グルジアにキリスト教を伝道した女性のこと。

 

↑聖ニノが持っている両端がやや下がった形をしている十字架は、葡萄十字といい、グルジア正教会の象徴とされています。

ジョージアのいたるところでこれを見かけます。

 

それでは、以下ムツヘタの世界遺産の紹介。

 

サムタヴロ教会・修道院

Samtavro Monastery

マルシュでムツヘタに到着すると、まず最初に目に入ってくるところだと思います。

敷地内には聖ニノが祈ったとされる小さな教会があります。

 

スヴェティツホヴェリ大聖堂

Svetitskhoveli Cathedral

川沿いにある、ジョージアで二番目に大きな教会らしいです。

仏教、モスクときて、コーカサスに入って今度は見るものが教会に変わり、結構新鮮に感じます。

 

地元の方はロウソクに火を灯し、お祈りを捧げています。

床に額をつけて祈るのはグルジア正教会式なんでしょうか。

 

ジュワリ修道院

Jvari

こちらはムツヘタを見下ろす丘の上に建っています。

前の2つは徒歩で簡単に行けますが、ジュワリに関してはタクシーを使った方が無難です。

僕らはその辺にいたタクシードライバーと交渉し、3人でチャーターして、往復12ラリ(約566円)でした。

 

この修道院は「十字架」という名前を意味するそうです。

聖ニノがこの丘に登って木製の十字架を立てたことに由来しているとか。

 

ムツヘタは山々に囲まれるようにある小さな町です。

ジュワリに登ると、この景色を眺めることができ、なかなか壮観。

 

 

そんな感じで、ムツヘタは小さなエリアに見所がぎゅっと凝縮されている町。

トビリシから往復しても半日で観光できてしまいますが、ジョージア人の信仰心の深さや、グルジア正教会の教会建築をじっくり堪能できる町です。

時間が無いひとでも気軽に行くことができるので、とてもおすすめです。